Sea−Eagle
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番目の訪問者です
更新01/10/02
更新01/01/03
今年は次から次へといろんな事が起こり、退屈(更新?)する暇もなく今に至りました。
さて、今度は何をテーマにしようかな?おおっ!そうだ!この前伊吹山に行ったっけ。伊吹山の植物ってのはどうかな?それにしよう、それにしよう、楽でいいや。
てな事でテーマが決まりました。
お題目は「伊吹山の植物」です。しばしお楽しみ下さい。
伊吹山と聞いてもわからない人が多いと思う。琵琶湖の北西にあり、鈴鹿山脈の北に位置する。
「日本書紀」にも膽吹山として書かれ、周囲には姉川、関ヶ原といった古戦場がある。
その日は雨だった(天気予報では)。曇天の中、一路伊吹山へと向かう。日頃の心がけが良いのか伊吹山の麓に付く頃は晴れてきた。が、頂上には雲がかかっている。
一抹の不安と共にバスは登っていく(今回は表の登山道を通らずズルをして裏の8合目の駐車場までバスで行き、残りを徒歩で登った)。
不安は的中した。8合目付近から上はガスに覆われ、視界が極端に悪くなってきた。
「やばい!これではHomePageを見てくれる人にきれいな風景を見せてあげられないではないか!(とその時は思いもしなかったが)」風景が見えないのはさびしいな。
登る時もすがすがしい秋の気分を満喫しながら登れるはずけどだったのに。
しょうがないから植物を見て歩こう。
おっ!言っているそばから出てきたぞ。
こっ、これは何とイブキトリカブトではないか。やっと前回との接点が出来た。
(トリカブトの事件は八重山の小浜島の『はいむるぶし』だっけ。)

こんなにきれいで面白い形をしているのに猛毒アコニチンを含んでいるので、絶対にちぎったり、折ったりしない。
心臓に悪いですよ。
それにしてもこの石灰岩のゴロゴロした山道は歩きづらいなあ!
伊吹山は石灰岩で出来ているのでセメントの材料として採掘され、年々小さくなってゆく可愛そうな山でもある。なお、この石灰岩の中にはしばしばフズリナの化石やウミユリの化石が見られる。
又可愛い花があったぞ。これはアキノキリンソウだ。きれいな黄色だな。同じ仲間なのにセイタカアワダチソウとは大違いだ。背高も小さく、可愛い。
そんな事を言っている間に
頂上についてしまった。
これは一緒に行った息子である。
私の趣味にしばしば同行してくれる。
さて、植物の続きだ。
足元に目をやるとシオガマギクがあるじゃないか。ナギナタコウジュも見えるではないか。
その他ゲンノショウコ、ヨモギ、イブキジャコウソウ、イブキフウロ、エゾフウロ、ヒメフウロ、クサフジ、シモツケ、イブキ
ザサ、クサボタン、キジムシロ、アマドコロ、シシウド、センニンソウ、ヤマホタルブクロ、コイブキアザミ、オオバギボウ
シ、リンドウ、ツリガネニンジン、クガイソウ、レイジンソウ、ミツバアケビ等々あげればきりがない。
さすがに昔ここに織田信長が南蛮寺を建てて、その伝道を助けただけでなく、土地を与えて薬草を植えさせた薬草
園があり、様々な薬草を生薬として産したというのも嘘ではなかろうと思われる。
その証拠にもともとヨーロッパ原産のキバナノレンリソウやイブキノエンドウ、イブキカモジグサ等は今日本では伊吹
山だけに産している。
多分外国種の薬草が移植された時、にヨーロッパでは牧草であるこれらの種が混じっていたのではないかと想像さ
れる。
ただ、今これを証明するものが、ポルトガルの史料にはなく俗説とされているが、これらの植物が残っているところか
らしてヨーロッパの植物を誰かが植えたのは確かだろう。
では誰が植えた、いや植えさせたのか?そもそも誰が持ってきたのか?何の目的で?
想像の翼はますます大きく、ますます逞しくなってゆく。
そんな事を考えながら下山したのであった。
今回はこのへんで終わります。次回にご期待下さい。
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