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an aphrodisiac

Vol.1

「はぁ……んっ…ん…」

 ゾロは酒を呷りながら傍らで自分を慰めているサンジに目をやる。
 仰け反った白い首筋や、汗で濡れた金髪が張り付き恍惚の表情を浮かべている顔や、艶やかな声。
 それら全てに煽られている自分に苦笑する。
「…あ…っ…ぁ…ぃや…ぁ……あ、んっ……」
 自ら乱れ、腰を捩り身体の裡から背筋を這い上がる欲望に忠実に手を動かし続ける。ベッドのヘッドボードに背を預けたまま両足をこれ以上ないくらいに広げ、両手で中心を慰め続けている。その中心からは堪えきれない先走りの液が溢れ出して、淫猥な音を立てていた。
「あぁ…もぉ……うっ…ん…は、ぁ…あっ、あ、あ、あああぁぁぁっ!」
 サンジはビクビクと震えながら、白濁を勢いよく吐き出した。白い腹部に飛び散った其れが淫猥さを増幅させる。


「…ゃぁ……んで……う…ぁ…」
 達した後も冷めることのない熱に、涙を零しながら再び自分を慰める愛撫を続ける。紅潮した頬にポロポロと涙がこぼれ落ち、ズルズルと身体が横たわっていく。
「…ひっ!や…め…んぁ…あぁ…ぁ」
 ゾロの手がサンジの胸に咲いた赤い尖りを弾き、そのまま親指と人差し指で摘み擦り合わせる。ゾロは飲み終わった酒瓶を床に転がし、自慰を続けるサンジに悪戯を仕掛ける。
「一人で其処だけ弄ったところで、熱は引かねェだろ…」
「ん…い、ゃぁ……ひぁっ…あぁ…っ」
 広げられた足がピクピクと跳ね、拒絶の言葉とは裏腹な動きをする腰。
「身体はイヤって言ってねェな」
 意地悪く笑い、ゾロは尖りきった胸に顔を埋め舌で其れを舐める。
「ひっ…ひっ…あぁ…あんっ……」
 ピチャピチャとわざと音を立てながらサンジを煽る。ざらついた舌で舐めながら手はもう片方の乳首を嬲り続けている。空いた手は腹を伝い降りて中心にたどり着くと、サンジの手の上から強く握り込む。
「あああぁぁっ!…い、たぃ……や…あぁぁっ…あ、はぁ…」
「……いいんだろ?取りあえずイカねェように縛っとくか?」
「いやっ!や…やぁ…ひぁっ…やめ、…て…いやぁぁ…」
 近くに落ちていたサンジのネクタイを掴むと、サンジの中心の根本をきつく縛る。反り返るほどに立ち上がった其れは、吐き出すことを許されず、ふるふると震えながらトロトロと液を溢れさせていた。
「ぁ…あ…いやぁ……は、ずし…てぇ……」
 ネクタイに手を伸ばすサンジの手を制し、ゾロは奥にある蕾に指を這わせた。
「あっ!!…あっあっ…やっ……」
 サンジ自身の液で濡れそぼった其処を指で擦るように撫でると、腰を浮き上がらせ抗うように動き出す。その肢体は、まるでもっと、と誘うような仕草に見える。 ヒクヒクと誘い込むように蠢く蕾に爪で軽く引っ掻くと、更に嬌声が上がる。
「ひぁっ!ひっ…や…ぁ…あぅ…あ、あ、ああぁぁぁっ」
 仰向けに足を大きく広げ、身体全体をピンク色に染めた姿は、卑猥と言うより悩ましく、ゾロの欲情を更に煽り立てる。
 ひっきりなしに上がる口に自分の其れを合わせ、舌を引き出すように絡め合わせながら、悪戯な手は胸の突起と最奥の蕾を嬲り続けている。飲み込みきれない唾液がサンジの口の端から溢れ、シーツに濡れた染みを作っていく。
「んぅ…ん…ふ…う……んっ…」
 角度を変える度に鼻に掛かった声が漏れる。
 唇を離し、耳朶を甘咬みして其の穴に舌を突っ込む。ピチャ…と舐める音が大きく響く。其処にゾロは囁く。
「いやらしいな…サンジ……俺の前で自分を慰めるってのは、そんなに気持ち良かったのか?なぁ…」
「あ…言わな……あぁ…や、んっ……あぁぁ…」
 サンジの身体をひっくり返し、腰を引き膝を立てさせると、身体を支えきれず這うようなポーズになる。
「あっ!いやっ!やっ!なん……」
 力の入らない身体を必死で捩り逃げようとするが、ゾロの力強い腕に阻まれ思うようにいかない。二つの丸みを開かれて隠された蕾が外気に曝される。ヒクヒクと蠢き、ピンク色に染まった其処にゾロは、ふっと息を吹きかける。
「あああぁぁぁっ!いやぁ……あっ、ん…はぁ…ん…やぁ…ああ…」
「良く見えるぜ。ヒクヒク動いてんな…誘ってんのか?ん?」
「やめ…て…ゾ、ロッ……いやぁぁぁぁ……」
「やめて?入れて、の間違いだろ?ほら…」
「ひいっ…!や…もぉっ……あぅ…あっ、あっ、あぁぁ……」
 滑りを帯びた蕾に第一関節まで食い込ませ、ゆるゆると揺さぶると、腰だけが振られて尚一層欲情をそそる。イクことを阻まれた中心がビクビクと震え、双球も腰が振られる度に揺れている。
「う…ぅ……ゾ…ロ…イ…かせてっ……、外してぇ……」
「こんなモンでイクのかよ?はっ!淫乱だなぁ、お前は」
 サンジは震えて思うように動かない指を自分の中心に絡ませ扱きだす。縛られた上から擦り続けても、トロトロと溢れることしか許されない。欲望を吐き出せず、サンジは身も世もなく震えゾロに許しを請う。
 その間も蕾に付き入れられた指は意地悪く動き、グチャ…と濡れた音を立てていた。
「後ろだけイケよ。出さずにイケるだろ?」
「あ…ぁぁ…いやぁ…外し、てぇぇ…出させてぇ……」
 ゾロは指を二本に増やし、中のしこりを擦った。
「ひぃぁぁぁっっっ!!あっ、あっ、あっ、い…や…あ、んっっ……いゃぁぁぁ」
「ほら……イケよ?」
「あああああぁぁぁぁぁぁっっ!!」
 グイッと指を強く其処に押しつけると、サンジは白濁を吐き出すことなく、絶頂に追い上げられた。


 精を吐き出すことを許されずにイカされたサンジは、荒い息を吐きながら、萎えないままの中心にまた手を伸ばした。その手を再び止められ、信じられない気持ちでゾロを見た。
 涙に濡れた瞳を大きく開いた表情で見つめられたゾロは、嫌な笑みを浮かべ、中心に縛り付けてあるネクタイを解いた。
 サンジはホッと息を付き、やっとイカせてもらえるであろう安心感と快楽の予感に肩を震わせた。
 しかしゾロはサンジの両手を後ろ手に引っ張り、其れをそのまま解いたネクタイで縛り付けた。
「なっ…!やっ…なにす、る……」
「出させてやるよ。でも後ろだけでイケ」
 何を言われているのか一瞬理解できなかったサンジだが、今度は前には触れることなく射精しろと言われた事に気づくと、悲壮な顔でゾロを振り返った。其処には男性の陰茎を真似た模型を握ったゾロが居た。
「イヤだっ!それはいやぁぁ……」
「何だよ、好きだろ?慣らしてから入れてやるから、ほら舐めてろよ」
 その模型を口の奥まで突っ込まれる。前後に抜き差しされ、くぐもった声がサンジの喉から絞り出される。
「んんんっ…ん…う…んんっ……ぅんんんんっっ」
 その間も最奥に指を三本に増やされ、グチュグチュと抜き差しを繰り返されていた。前立腺に触れる度、ビクッと跳ねる腰。内壁を掻きむしられ、バラバラに動く指に蕾は収縮を繰り返し、奥へ奥へと誘い込むようなあさましい動きをしている。
「か…はっ……」
「もういいだろ。ゆっくり入れてやるよ」
「あぁ…いや…ぁぁ…ううっ……」
 自分の唾液で濡れ、口腔内で暖められた模型が、ゾロの指に嬲られ物欲しげに震えている蕾に押し当てられた。
「あ、あ、あぁ…ぁ……」
 ズズッ…と入ってくる其れを、蕾は喜んで奥に引き込もうとする。与えられた太さに全身を痙攣させる。
「ここは喜んでるなぁ、サンジ。もっと欲しいって言ってるぜ」
「ひぃぃっ!!」
 ゆっくりと入れていたゾロが、性急に奥まで押し込んだ。
「ひっ!ひぃっ!あ…んっ!あっ、あっ、いっ…あぅっ…」
 押し込んだ其れを勢いよく出し入れする。
 グチャ…グチュ…と濡れた音が、何度も何度もサンジの耳につく。
 ゾロは引き抜いた其れをゆっくり半ばまで埋め込むと、下部に付いていたスイッチを入れた。
「ああああああぁぁぁぁっっっ!!」
 ヴヴヴ…と機械音を立てて内部を犯す其れは、丁度前立腺に先端が当たりサンジは髪を振り乱し、与えられる快楽に耐えることなく、白濁をシーツにぶちまけた。

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使えるかしら…?
(…って何に使うねんっっ!!)
ま…まだ続きます……。すいません、すいませんっっ(滝汗)