tokyo to kyoto

ブピーマンの


なんとなく京都に行きたくなったので、行ってきました。以下はその旅のきろくでつ。文字に下線が引っ張ってある所をクリックすると道中に撮った写真を見る事が出来まふ。

Kyoto...the final flontier. These are voyages of the Bupeeman. Its four day mission: to explore strange new worlds, to seek out new life and new civilizations - to boldly go where many men has gone before...
(ウソ)

八月十三日 〜少年は京都を目指す〜

出発の日。朝三時半に起きる。早い。なるべくお金のかからないやうに「青春十八キップ」なるものを使うためである。お盆の期間中なので割引切符を使えないのだ。まあ、新幹線でも良かったんだけどね。私、鉄道ファンじゃないしさ。というわけ(どういうわけですかい)で朝四時ごろ家を出た私だが、いきなり障害にぶち当たってしまった。朝飯でも買おうかと近所のコンビニまで歩いていったところ、そこで待ち伏せしていた怪しい二人組にとっつかまってしまったのである。
「ちょっとすいません」
「はあ」
「私、石神井警察署のものなんだけどね……」
なんてこったい!いきなりマッポに捕まってしまった。こりゃどういうことだ!?まさか横断歩道、赤いうちに渡った事があるのがばれたか!?
「最近ここらで殺人事件有ったの知ってるでしょ?」
「ええ」
どうやら、少し前に起こった殺人事件(ホントです)に関する聞き込みらしい。マッポのあんちゃんによると、被害者のおじさんが殺られたのが、大体午前三時から四時の頃なんだそうで、目撃者を探しているみたい。普段どんなに早くても七時前には起きない私に分かろうはずがないので、そう言うと
「ほんじゃ一応名前と住所教えて?」
といってきたのでそれを教えた。
「学校は?」
「武蔵高校です。」
「…………レベルの高い学校だな。」
おいおい、なんだよそのしばしの沈黙は?そーだよ、そーだよ。うちの卒業生だよ。シャブ持ってて捕まったのも、「海賊対策」とか言ってチャカ持ってたのも、ハイジャック犯もぜーんぶうちの卒業生だよ。けっ!
いきなり不機嫌になっちまった私だが、二秒で立ち直って出発。

三鷹駅から電車に乗って一時ごろ京都に着いた。(間にもいろいろな事が当然あったのだが、何度も言うように私は鉄くないので省略)駅ビルの中にあったコンビニで京都のガイドブックを購入、その後しばらく京都駅舎を散策して(京都駅舎は近代的である)から、とりあえず宿のある二条という所まで電車に乗っていく。

二条には観光スポットがあまりなく、二条城という城があるくらいである。その城は徳川最後の将軍慶喜が大政奉還を行ったという結構由緒ある城らしいのだが、貧相だったので見学しない事に決定。ひまなので、城の周りを歩きまわる。本屋を見つけ、入ってみる。品揃えはほとんど東京と同じ。吉田秋生の「ラヴァーズ・キス」(名作!)が文庫版になっていたので、なんとなく購入。レコード屋を見つけ、入ってみる。品揃えはほとんど東京と同じ。何も買わず。ちなみにこの間ずっとエイフェックスツインのアンビエントワークスUを聞いてた。この後もしばらく二条の町を探索し、変な看板を発見 したりしているうちに四時になったので宿に行く。

宿は杵屋旅館という所で、いわゆるビジネスホテルである。結構いい宿なのだが部屋にごみ箱がないという致命的欠陥を抱えている。困る。テレビと冷蔵庫があるんだからごみ箱ぐらいあってもいいと思うんですけどねえ。五時に宿を出て、食事を取りに行く。宿の周りをぶらぶらと散策し、食事処を探す。怪しいカレー屋を発見したので入ってみる。

まず看板に「カレーよりうまいカレーの店」と書いてある。これだから京都学派は難解でござる。災……おっと!彩の国出身(埼玉生まれドリルンベース育ち←ラップで)の私には理解できません。「カレーよりうまいカレー」?もしかしたら「カレー」よりうまい「カレーの店」なのかもしれない。店自体がカレーよりうまいという……(でも店は食わしてくれなかった。)

メニューがまたすごい。例えば「和風カレー」。解説には「本当の日本のカレー」とある。本当って……わしが今まで食ってきたのはバッタモンだったって言うのか?さらに続けて「椅子に正座してお召し上がりください」とまで書いてある。京都学派恐るべし。他にも「鬼も汗をかき、鬼も泣いた」という(ホントか?っていうか鬼って汗かいたり泣いたりしないもんなの?)「鬼カレー」、「男カレー」などヴァラエティーにとんだメニューにびっくり!みなさん京都に行ったら一度は「カレーよりうまいカレーの店」沙羅に行きましょう。絶対ですよ。ウェイトレスさん美人だし。ちなみにカレーはおいしかったけどカレーよりおいしい事はなかったです。

八月十四日 〜雨に撃たえば...!diary2〜

朝起きてテレビを点けたら、偉大なる死……おっと!師であるカーラ・山口死……おっと!氏が英会話教室の番組(NHK凶育)に出てた……朝っぱらからきっついのう、いやそれだけですが。

八時半に宿を出て、とりあえずたくさん禅庭のある大徳寺に行く。朝九時に行ったので人影はまだまばら。この大徳寺。入場するだけならただなのだが、庭一つ一つ別々に拝観料を取りやがるステキな寺だ。とりあえず大仙院、瑞峰院 、竜源院という三つの塔頭にある庭を拝観。最初に瑞峰院に行ったのですが、ここはキリシタン大名であった大友宗麟が作ったところだそうで、庭の石が十字架型に並んでたりして楽しい。三つの塔頭の庭を見ていたら一時間経過。次の寺に行く。

次、本当は竜安寺に行こうと思ってたのだが、歩いていけるらしい事が分かったので鹿苑寺にいく。流石に十一時ともなると人が増え始めてきていて、特に鹿苑寺は人気スポットであるから人がたくさん居た。人がたくさん居るのは嫌いな性分なのでちょっと嫌。有名な舎利殿も見たが、成金趣味にしか見えない。ていうかホントに禅寺?あんまり面白くない寺だった。茶室とか面白かったけどね。写真で見りゃ十分だから無理していく事無いです。

で、予定通り次は竜安寺に行く。鹿苑寺ほどではないがここも人が多い。ここでもらったパンフは、なぜか日本語の説明より英語の説明の方が長いというすごい内容だった。ここに限らず寺のパンフに英語の説明がついている場合、その内容が横に書いてある日本語の説明と全然違う事が多い。英語版の方にかなり重要な事が書いてある事もあるので注意が必要だ。石庭を十分も眺めていたら飽きてきたので次に移る事にした。

ここらで、京都の街を歩いていて気付いた事を記す事にしませう。まずすぐに気付いた事は、殆どの横断歩道で青信号の時に音が出る事である。とおりゃんせとかカッコーとか。音が出ないものには一、二度しかお目にかからなかった。目の不自由な人々にきちんと配慮が為されているのだ(当然?)。またかき氷のヴァラエティの多さも特筆すべき事項の一つである。まず、宇治氷、ミルク氷、金時氷という三つの味がある。そして更に、宇治ミルク、宇治金時、ミルク金時の三種があり、当然全てをあわせた宇治ミルク金時もある。組み合わせの限界までメニューが用意されており、しかもこれはどこ行ってもそうなのだ。東京だと大抵宇治金時一つしかメニューに載っていないが、ここでは組み合わせ可能な七種類がすべて存在している。京都学派の陰謀であろうか?

他にもまだ不思議な所はある。電車の中に成田山のお守りが貼ってある所とか、ホームでの放送で『一番線に電車が……』と言わずに『一番乗り場に電車が……』という所とか、エスカレーターに乗ってると警告の放送で『大変危険ですので……』という代わりに『危のうございますので……』という所とか、電車に乗る時皆さん、降りる人が降りきってないうちからどかどか乗っていってしまう所とか(どうもこっちではそれが普通らしい?)。一番大きいのは言語だけどね。まあ、あとの事は実際行って体験してみてくださいな。しーいんぐいずびりーびんぐ。

話を元に戻そう。竜安寺を出た私だが、歩いていける所にめぼしい観光スポットがなかったので、バスに乗って慈照寺に行く事にした。直接慈照寺まで行っても良かったのだが、京大を見たかったので途中のバス停で降りて歩く。途中かの有名な鴨川(一級河川)を渡る。水遊びに多くの人が集まっていた。で、京大ですが、なんだかたくさん看板が立っていました。件の新キャンパスの建設に反対する学生達の仕業らしい。どうでもいいけど。キャンパスの周りには多くの学生向けの店があり楽しかった。本屋にもばーっと哲学書、学術書コーナーがあったりして、さすが京大って感じ。本屋では何も買わなかったが、シサム工房という民族モノのお店でカリンバと陶器製の太鼓を購入。東京で同様の物を買うより割安(と言っても二割安くらいだけど)。ミニ・シタールとかケーナもあったのだが、どうせ弾(吹)けないので買わず。いい店だからみなさんも京都に行った際はぜひ、シサム工房を訪れてみませう。(後にこのシサム工房について、シサムとは武蔵−ムサシ−のアナグラムではないかという説が、豊作会某氏から発表されたが真偽のほどは定かではない……ちなみに店長の実家は東京らしい。)

京大を過ぎてしばらくすると、慈照寺についた。ここも人が多い。人込みにまぎれつつ拝観。鹿苑寺と対にして考えられがちだが全然別物。こっちの方が十倍いい。「マムシ注意」とか危険な事が書いてあったりして恐いが。落ち着いた感じで、(排水溝に粋なはからいがあったり)人さえ居なければいい所なんだろうなと思った。十五分ほど見物していたら急に雨が降ってきたので撤退。清水(きよみず)も行きたかったがあきらめる。ゲリラに襲われたらやだしね

慈照寺を出た私は、京都のメインストリートである河原町通りに向かった。ここはアーケードがあるので雨に濡れずに済む。何とはなしに書店、楽器屋、レコード屋等をまわる。まず書店だが、大抵のところで文芸春秋と「買ってはいけない」を並べて売っている。京都人は粋な事をするもんだと感心。この後危うくプログレッシブ・ロック入門の本を買いそうになるが、なんとか逃れる。ふう……。楽器屋はほとんど東京と同じ。つまんない。最後にレコード屋だが、東京と違って殆どのレコード屋で七尾旅人を扱っており、しかもちゃんと試聴できるようになっている。「雨に撃たえば...!」がラルク・アン・シエルの隣においてあるのは、かなり恐い。恐るべし京都学派。しばらくぶらぶらした後宿に帰る。夜テレビを見ていたらCM音楽にベータ・バンドが使われていた。すごくびびった。

八月十五日 〜ああ、もうしぬ...〜

なんだか嫌な天気。(予想は的中し、宇治から帰る頃から降り始めやがった)でも気にせずに朝八時出発。平等院を見るために宇治に向かう。(『うじ』というのをカナ漢字変換するとなぜか『氏』が優先的に出てくる。なぜだ?)電車に揺られてしばらくいくと、そこはもう宇治(相変わらず途中経過は省く)。白いポストはなかったが、メッセージタワー(縦に長い直方体で『ナントカ都市』だとか『守ろう自然』とか書いてあるアレ。正式名称不明。田舎度指標の一つ。)はあった。北方領土を返せみたいな事が書いてある。どうせ見た事もないくせに……。あんまり旅と関係ないが、駅の近くのコンビニのトイレに『トイレでのタバコは禁煙です』という怪しい貼り紙があった事を記しておこう。とりあえず、平等院まで歩く。

バスを無視してしばらくいくと、平等院にいたる参道に着いた。土産屋が軒を並べているのだが、どっちを向いてもお茶を売っている。お茶臭い。あんまり日本茶を好まない私にはただただ不快であった。ここで、どうみても「さめたいグリンティ」と書いてあるとしか思えない、へんてこな貼り紙を発見。きっと見る見る冷めていくんですよ。平等院鳳凰堂は大変美しい建物であったが、彫刻の一部が研究のためとかで無くなっていたのは残念であった。十円玉アングルでもちゃんと見ましたよ。ちなみに建物の上に乗っかっている鳳凰に性差はないんだそうです。どうも韓国人の団体客とぶつかってしまったらしく、そこかしこから韓国語が聞こえてました。

次に宇治にある、もう一つの世界遺産である宇治上神社にいった。ここは、現存する最古の神社建築なんだそうで、昔の天皇が祭られていた。なかなか立派な建築物であったが、見ている間中、日本『サイコ』の神社というイヤすぎるフレーズが頭の中を飛び回っていて困った。全国のサイコ達が巡礼に来る様子とか想像してたら恐ろしくて。隣にある宇治神社(上は附かない)という所にも行ってみたが、絵馬が祭られている中になぜかクリスチャン=ラッセン系の絵 (クジラさんのやつ)が飾ってあったのが謎でした。絵馬の代わりか?

宇治の有名スポットを見尽くした私は、清水寺を見るためすぐに京都に逆戻りした。清水寺はちょっと上った所にあるのだが、そこにいたる坂道に並ぶ街並はいかにも京都と言う感じ。一番京都っぽいんじゃないかな(善し悪しは別にして)。僕は結構好きですけどね。二メートルごとに『氷』っていう幟が立ってさえ居なければ。清水寺は私が行った時、ちょうど年に一度の御開帳をやっており、結構地元の人達などにもにぎわっていた。もちろん私も拝観したのですが、中はもう凄いの一言です。仏像とろうそくがどどっと並んでて。皆さん、京都行くならお盆ですよ。清水寺内に入れますからね。清水の舞台も見ましたが、思ったより高くなかったです。余談ですが清水寺にいたる参道のすぐ傍に『清水(シミズ)電気』っていう店があるんですよね。ホントどうでもいいんですけれど。

見るべきものも見たし、としばらく歩いていた所、円徳院という寺を発見。入ってみた所、ここが意外に良かった。円徳院というのは秀吉の嫁さんだった北政所ゆかりの寺なのだが、庭もきれいだし屏風絵もいいし、何よりマイナーなせいで人がいないし(私しか居なかった……)。どうも最近まで一般公開してなかったみたい。だからもうほんと隠れスポットっていうか、みなさんも是非訪れてみてくださいな。秋、紅葉がきれいなんだそうですよ。

そいでもって円徳院に居たガイドのおじさんに勧められるまま、次に私は高台寺という所に行ったのだが、ここがまたいい所なんですよ。相変わらず人は居ないし(雨天だったからかな?)。竹林はきれいだし。建物も風流だし。個人的にはザ・ベストですわ。この高台寺と円徳院。真剣にいい所なんで絶対一度は行っといてください。今度ばかりは本気です(ってことは今までは……?)。雨が激しくなってきたのでこの後すぐ宿に撤収。雨キライ……。

とまあ、こんな感じで私の旅は終わったわけなんですが(次の日の朝東京に帰ったんだけどあんまり面白い事が無かったので省きます。)、そうそう、省くって言っといてなんですが、帰りに京都駅でKBCのニュースをみたんですがすっごい楽しかったです。ちょうど終戦記念日の次の日だったので。靖国神社について「戦犯が祭られている神社」とか紹介してたり、国歌斉唱に反対する人達を「日本の右翼化を愁う人達」って紹介してたり。まあいいや、話を元に戻そう。私、今まで旅会に文章投稿何度かした事ありますが、実は『旅』について書くのってこれがはじめてなんですよね(ちなみに旅がキライなのはブビーマン。私はブピーマン)。いろいろ読み直してみたんですが、旅会の人と書いてる事随分違うアル、私。皆さんちゃんと背景となる歴史とかについてしっかり書いてるネ……(蛸悲氏は違うか?)自分ではかなりまともな事書いたつもりではいるですが、きっと日常空間から眺めると歪んでるんだらうなあ。まあ、歴史については敢えて排除してる面もあるんですが……わしは歴史マニアじゃないしのう。史跡見てないしね。(というか寺と神社しか見てない?)そもそも旅行記なるものは体験者である私というフィルター(レゾナンス付き)を通してあなたたちが旅を疑似体験するためにあるのではなく、むしろあなたたちがこれに……いや、やめよう。ようするに言いたい事は京都行けって事です。文章へたでごめんね。

僕は旅日記を書く事によって、君たちに何かを言いたいのではない。君たちと美を、そして人間の心の中にある何か大切なものを共有したいのだ。僕が喜びにあふれた旅日記を書く時、その喜びは僕にとって本物でありたい。僕が切ない旅日記を書く時、その悲しみは真に僕の心を切り裂いているものであるべきだ。なぜなら、率直であること、嘘偽りのないことは、すべてのコミュニケーションの基本にある宝物だと、僕は信じているからだ。(大ウソ)

〜オマケ〜
最近気付いたんだけど扇風機ってかっこいい よね。いやどうでもいいんだけど。そうそう、MIDIファイルはSC-88とかで聞くといいんじゃん。GM対応だから。モリーナさいこー!!

この旅行の後、本当はもう一ぺん旅行行ってるんだけどその辺の事は蛸悲殿に聞いてくだされ。キーワードは「シカ」、「サイン会での施し」、「その名は弥勒」って所でせうかね。