児童書の世界へ

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許すこと

白鳥とくらした子
作/シシリー・メアリー・バーカー 訳/小泉澄夫八木田宜子 (徳間書店)
 草花への愛情溢れる妖精画で有名なCicely Mary Barkerならではの、自然のもつ母のように育む力を描いた暖かな作品です。
 こわれてしまいそうに小さな少女が、やわらかで大きな白鳥に育まれる安心感、そして大きくなった少女が大地に足をつけて堂々と立っている姿、理不尽な世界に生きる上で、大きな勇気をもらうことができる一冊。

●この本との出会い
小5の娘が図書館から借りてきてくれたため、この本と出会えました。感謝です。(2003.02)

絶版になってしまわないうちにと思い、とうとう購入しました!(2006.05.13)

● Cicely Mary Barker ●
彼女の絵は、妖精が好きな人ならばきっと見たことがあるに違いありません。シシリーのフェアリーシリーズは、ぜひ洋書で買うことをお勧めします。
また、Flower Fairiesをモチーフにした皿、置物、ペーパーナフキン、ペンケース、マグネット、グリーティングカード、カレンダーなど、たくさんの商品が販売されています。本とセットでプレゼントすれば、喜ばれること間違いなし!(...正しくは、私ならばきっと喜びます! )
↓参考までに海外のWeb Site
Cicely Mary Barker's Flower Fairies

ズッコケ・マル秘大作戦
作/那須正幹(ポプラ社)
 ズッコケ三人組の花山小学校に、謎の転校生がやってきます。その少女はあっという間にクラスの人気者になりますが、彼女をめぐり、様々な事件が起こります。三人は真相を知るべく調べ始めるのですが...。
 ある人が嘘をつかなくてはならなくなった背景を知ったとき、人は嘘を許すことができるかもしれません。しかし、嘘をつく人はその背景を知られたくないから嘘をつく。人はその背景を知らないがために嘘を許すことができない。嘘をめぐる悲しい悪循環は、どこかで絶ちたいものです。(2006.12)