学生時代、ひょんなことからヨガのコンクール(なんていうのがあるんですね!)に出ることになった。
ヨガなんてやったことないのに、いろんな偶然が重なって、急に引っぱり出されてしまった。
舞台で何人か一緒に4ポーズをカウントにあわせてする。出番を待つ間に廊下でポーズを教えてもらった。起きあがるときはどっちむきにとか、ポーズが終わったら合掌するとか細かい規則も教えてもらった。
こんな簡単なポーズ誰でもできるのに、どうやって優劣決めるのかな、なんて思うくらい簡単なポーズだった。
それで、地区予選に通った。
翌日の全国大会でも、出番前に新たな4ポーズを廊下で教えてもらった。でもこんどはすごく難しくて、どうしてもできなかった。刻々と出番が近づき、できないまま開き直って他の2人と一緒に舞台に上がると、私の中、あるいはすべてを包み込む空っぽが現れた。体が勝手に動いている。右むきだったか左むきだったか考える間もなく勝手に体が動いている。カウントの声が心地よく聞こえる。どうしてもできなかったはずのポーズも、軽々と体は持ち上がっていった。私は心地よく空っぽになっていた。
そして、全国大会学生の部チャンピオンになった。

そのときヨガ道場の人から不思議なことを言われた。
「あなたみたいに体に異物を入れるのはよくない。」と。それはコンタクトレンズのことだろうか。彼は体内の異物によって流れが滞るのを、どうやって察知したのかな。気の流れ、プラーナの流れが見えていたのかな。

その頃の私は、ヨガや精神世界について何一つ知識がなかったし、興味もなかった。ただなんだか気持ち悪いと思った。だからその時、章典として香港往復航空券をもらったけど、怖くなって結局行くのをやめてしまった。
今思えば、ポーズの難易は審査にそれほど関係なかったんだろうね。ポーズより、その人のプラーナの動きを審査していたのかもしれない。あのとき審査していた、インド人たちには、私の何が見えていたのだろう。あの、空っぽの状態が見えていたのだろうか。

今通っている職場のすぐ近くに、主催団体だったヨガ道場があるのを発見。今度のぞいてみようかな。2月にコンピューター買ってから、ずっと肩凝ってるからね。