いのちの誕生

いのちの誕生、それは精子と卵子が出会い…
うん。そうだね。もちろんそうなんだろうけれど
何か、それだけじゃ納得いかない。
他にも作用している、目に見えない何かの力がある。
きっとある。

上の写真はね、子供が授かる神社だよ。名称は忘れちゃった。
昔、バイク取材の途中にみつけた。ふとバイクを停め
鳥居をくぐってのぼっていくと、小さな祠があって、中には素朴に彩色された雄々しい男根と、それを迎え入れる裂け目がたくさん供えられていた。多くの人々の思いが、ノートに書きつづってある。
衝撃だったよ。子供の誕生を一心に願う遠い過去からのたくさんの人々の思いに圧倒された。

ちょうどその頃ね、仲良しの友人が不倫の子を身籠もり、私はそれにも衝撃をうけていた。
いろいろな思いに圧倒されて、私は階段にへたりこんでいた。
複雑な思いで、それでも最後にはただ友人のことを考えて、ボーっとしていた。
あたりが薄暗くなってきてあわてて立ち上がるまで、どのくらいそこにいただろう。
思いがけず長居してしまい、それでもそこを立ち去るのはしのびない気分でバイクのエンジンをかけた。

笑っちゃうよ。その数日後のことだったの。長女の受精は…。

その後はすったもんだ大騒ぎがあって、そして今に至ります。
友人の子供は結局産まれてはこなかった。
そのかわりというわけじゃないんだろうけど、私のところにコウノトリさんが
やってきたんですね。

神社の神様、何時間もボーっとすわりこんでる私に授けてくださったんですね。
神様の勘違い? いやいや、これはきっと神様から私へのプレゼント。

いつか子供達を連れて、ここにお礼に寄らなくては…と思っています。


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