児童書の世界へ

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いたずら

小学生(中学年頃)から
大千世界のなかまたち
作/スズキコージ(福音館書店)
 世の中には、私たちの気がつかないところにたくさんの大千世界のなかまたちが隠れています。鏡の中にはカガミルが隠れていて、ちょっとしたいたずらをしているし、テストの問題が難しくてできないときには、きっとナンモーンが耳の中にいる。そんな彼らの存在を知れば、世界はだんぜん楽しくなるに違いありません。言葉遊びやいたずらが大好きなスズキコージは、ほんの小さなできごとも、ほんの小さなモノたちも、まるごと全てを愛しているのだなぁと思います。(2007.01)

もじゃもじゃペーター
作/ハインリッヒ・ホフマン 訳/ささきたづこ(ほるぷクラシック絵本)
 古典絵本の復刻版。作者が3歳の息子のために書いたというだけあって、まさに3歳の子ども達が楽しめるであろう絵本です。時代背景があるのでしょうか、小さな子ども達への教訓の本ではあります。ただ、どれもがぜひともやってみたい魅惑的なことばかりなので、この絵本で仮想体験することにより、欲求を満足させることもできそうです。しかし怖いです。火遊びして燃えてしまう女の子や、題名にもなっている1年も髪の毛や爪を切らなかったペーター、彼らを見たら絶対に火遊びもしたくないし、爪もちゃんと切りますよね!(2003.02)