Re: 意識同調しちゃった、山羊&犬編

報告者:さゆみ ( 99年3月08日 01時36分26秒 )

平平平平(ひらだいら へいぺい) ( 99年3月05日 05時34分22秒 ) さんの報告「 意識同調ゲーム、山羊編」に対する前の報告です

私の場合は意識せずに、動物と同調?共鳴?してしまいます。
そのひとつが山羊。
10年以上も前の体験です。
1人でアルジェリア等、サハラ砂漠を旅していた時のこと。

小柄で童顔だった私は、向こうの人から見れば、
まだ10代前半の子供にしか見えなかったし、
そんな子供がイスラム圏を1人でフラフラしているなんて、
どう考えても貧困なお金に困った少女売春婦にしか見えなかったわけで、
24時間、絶えず身の危険にさらされて緊張し、かなり極限状態にありました。
夜もナイフを離さずバリケードつくって少しの物音にも機敏に対応できるよう集中し、
眠るどころじゃなかった。
そんな特殊な状況だったせいか、この旅ではいろいろな不思議な体験をしたのですが、
その中のひとつに、山羊になったことがあります。
ごめんなさい。マトモに考えると笑っちゃいますね。

ベッドに横たわり覚醒状態の中、私はアラブの小さな青空市場スークで
たくさんの男たちの足が埃をたてて通り過ぎていくのを見ていた。
私は小山羊であることを、知っていた。
ただただ、あるがままに小山羊の低い視線で市場の雑踏を見ていた。
アラブのおじいさんが私の傍らに立ち、慈しむように小山羊の私を見おろしていた。
悲しみも恐れも寂しさもなく、ただすべてを受け入れ、あるがままを見ていた。

これはたぶん何かの拍子に、売られていく小山羊に同調してしまったんだろうと思います。

もうひとつは犬。

4〜5年前の大晦日の前の晩、大好きな師走の夜をリラックスして夫と過ごしていた。
外は冷たい冬の雨。夫とおしゃべりを楽しみながらちょっとものを取りに玄関脇の部屋に入ると、
胸の中が急にふっと暗くやるせない泣きたいような締め付けられるような言葉に出来ない
変な様子になった。
ちょっとおどろいて部屋から出るとなんともない。
なんだったんだろう、と不思議になってもう一度試しにその部屋に入るとまた
窓の方で同じようなやるせなさが胸いっぱいになる。
部屋を出て、ちょっとどうしよう、と考えたけどなんとなく言っておいたほうが
いいような気がして、夫に話した。
夫は不可解な顔をして、相手にもしなかった。
私も気のせいだろうな、と思った。
翌朝、新聞を取りに玄関を開けて驚いた。
シロクマみたいに大きなふさふさの犬が
その部屋の窓の外、軒下に横たわり雨宿りをしていた。
諦めきった寂しげな目でこっちを見上げていた。

前の晩の体験はその大きな白い犬の心と共鳴したのかもしれない、と思っている。

上のふたつは思い違いかもしれないけど、でも、
私は動物にとても癒されます。
山羊になった体験の後、
アラブで体も精神も衰弱しきって飲食受け付けず、
立ち上がることもできなくなった時
歌をうたうことによって立ち上がることができ、
裏庭の木々の下であそぶ小山羊達、木に登り昼寝をする猫達、
そしてチュニジアの動物園の動物たち
(らくだやら羊やらそこいらにいるものしかいなくて、おかしかったんだけど。)
のおかげで前に進むことができました。柵の中にいても陽気でイタズラなラクダたち、
あんな目でいられる動物達には本当に脱帽です。

動物は偉大です。
ありのままをただ見つめる。
私にはそうそうできることじゃありません。

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