1999年2月9日
ゲド戦記。に夢中で、隣の部屋で本を読みながら気持ちここにあらずのまま子守歌を歌っていた。
いつもはちゃんと子供達に、歌ってあげるために、歌っていた。

読書に夢中になりながら、上の空でも歌うことができるんだな
と感心しながら読んでいると4才の息子が起きてきた。
「ママ、恐くて眠れない。
床がね、穴開いておっこっちゃうみたいで恐い。
それでね、下にいっぱい水があってね、すごく大きい水があってね、
そこにおっこっちゃうみたいで恐いの。
それはね「おそれ川」なの。」
と言った。
ぎょっとした。
読んでいる本の世界だった。
本では川でなく、海。海の上に漂う「いかだ」。
ただ、海を知らない息子にはすごく大きい水、「恐れ川」。
偶然かもしれないけど、やっぱり心から歌ってあげた方が
子供だって心地いいはずだから…。
本を閉じ、添い寝して、清らかなお話をしてあげて子供達は眠った。

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