児童書の世界へ

色にまつわるひとりごと

美しいもの

私の身体から 陽炎のようなものが
火炎のように立ちのぼっているのが見えることがある
私のまわりに 整然と並ぶ ピンクと黄色の 細かい幾何学模様が見えることがある
ざわめき動く蛍光色の美しい光が 体表を覆うのが見えることがある

春の小雨が降る空に さえずりながら昇っていくひばりは
若草色に包まれていた

どれもが透明であざやかに美しい

児童書の世界へ