年齢別に本を紹介するのは好きじゃない。
だいたい私はもう30歳をこえているのに、子供向けといわれる本が好きなんだもの。
ただね、生まれて初めて手にする絵本には、やっぱりむいているものがあると思うんだ。
私が初めて会った絵本はたぶん「うさこちゃんとうみ」だった。

娘は「となりのトトロ」。娘が初めて絵本に触れたのは、もうすぐ2歳の誕生日を迎える頃だった。毎晩おっぱいを飲んで眠りについていた娘だけれど、私が好きで買ったトトロの本を読んであげると、大喜びで夢中になった。寝ても起きても「トトロ読んで! トトロ読んで!」これはチャンスとおっぱいからトトロにバトンタッチすることにした。「おっぱい!」っと言ったら「トトロにしようね。おっぱいはバイバイ」ってかんじにね。そしたら寝言でも「おっぱい…じゃない…トトロ…」ってむにゃむにゃやっているの。それから1年間は一日に何回読まされたことでしょう。本がボロボロになってもトトロの本から離れなかったよ。それが、いつの間にかパタッとトトロを卒業してしまってね。それを継いだのは息子だった。息子が2歳になったとき、息子も半年以上トトロにはまった。寝ても起きてもトトロトトロ。トトロの魅力はなんだろうね。アニメの本っていうのは、赤ちゃんの本にぴったりだね。言葉が少なくて、きれいな色のはっきりした絵と簡単なセリフでストーリーをたどっていくところがね。その後、遊びに来て読んだお友達もトトロにはまって家のボロボロの本を借りていき、「あまりに読まされるから、とうとう家もトトロ買っちゃったわ。」なんてこともあった。2歳前後の子供達には、トトロがかなり魅力的のようです。

初めて会う本

題名 出版社  
わたしのワンピース にしまきかやこ にしまきかやこ  

こぐま社
音とリズムと色と、すべてが心地いい。ふわふわの幸せに包まれます。
うさこちゃんとうみ ディック・ブルーナ ディック・ブルーナ いしいももこ

福音館書店
はっきりとした色と線で、目を楽しませてくれます。
ちいさなうさこちゃん ディック・ブルーナ ディック・ブルーナ いしいももこ

福音館書店
 
いないいないばあ 松谷みよ子 瀬川康男  

童心社
期待したものが、ちゃんと手に入る、満たされる幸せ。
はらぺこあおむし エリック・カール エリック・カール もりひさし

偕成社
食べることは、生きる基本。赤ちゃんは食べることに興味津々。穴をのぞく喜びも…。
がたんごとん がたんごとん   安西水丸  

福音館書店
電車が何かを運んできます。「がたんごとん がたんごとん」、楽しいリズムといっしょにね。
おさじさん 松谷みよ子 東光寺啓  

童心社
自分でごはんをたべたくなってきた赤ちゃんに
いたいのいたいのとんでけ 平出衛 平出衛  

福音館書店
不思議なことに、大好きな人のおまじないで本当に痛くなくなるんですね。大人になったあなたの、こころの傷もね!
となりのトトロ         2歳ぐらいになって、初めて絵本に出会う子供達に。
ぞうくんのさんぽ なかのひろたか なかのまさたか   福音館 私の中に流れるリズム、メロディー、テンポ、それはこの絵本の中に流れるものととても似ている。私が小さい頃この絵本に親しんだ影響なのか、それとも同じだから親しんだのか、さてどちらでしょう?