三國志孔明伝【光栄】


歴史ゲームで信長の野望シリーズと双璧をなす三國志シリーズであるが、シリーズ当初から国取りシミュレーションゲームとして、 パソコン創成期の頃から慣れ親しんできた。その第1作目はPC−8801シリーズでプレイしたが、素っ気ない画面構成で、 はじめはたいして面白いとは思わなかった。しかし、この三國志は多人数参加型SLGであり、仲間とワイワイ騒ぎながらプレイしていくうちに、 闘争本能に火がついちまった。いつしか、領土拡張、人材確保、富国強兵に明け暮れるオレがいたりしたものだ。
そんな歴史が語れるゲームもシリーズを経ていくに連れて徐々に様変わりし、RPG要素を多分に加味した「三國志英傑伝」がリリースされた。 劉備玄徳を主人公としたステージ進行型のSLGで、各キャラクターが大戦略の如くユニット属性を持っており、曹操軍や孫権軍を蹴散らすワケだ。 ゲームのシナリオも、本来のストーリーになぞられているが、行動次第では違ったストーリー展開も楽しめる。
ということで前置きが長くなったが、その続編がこの「三國志孔明伝」だ。 今回は、三國志の中でも至高の天才軍師である諸葛亮孔明が主人公であり、彼が劉備の三顧の礼に応えて劉備軍の軍師となるところから始まる。 後に壮大な軍略である「天下三分の計」を打ち出す孔明を、赤壁や荊州での激戦で活躍させるのがオレらの使命だ。 最初は低レベルで弱っちい孔明も、関羽や張飛、趙雲といった豪傑のサポートを受けてみるみるうちにレベルアップして強力な計略を会得するので、 前半は馬車馬の如く働かせよう。ゲーム中では、シナリオを進めるための読み物が結構多く、相対的に戦闘モードが少ないので、 勝利条件限界のターンまで孔明を使いまくれ。計略攻撃に必要な策略値が尽きても、果敢に肉弾戦を挑ませるくらいの気合いは必要だ。 ただし、孔明がやられるとゲームオーバーになってしまうので、ステージ開始からウォーっとか言って突撃させてはダメだ。 趙雲などが強力な一撃を加え、背後からサクッととどめを刺す。これが軍師的戦い方だ。
また、ストーリーについても、ゲーム中の選択あるいは戦い方次第では、落鳳坡でホウ統(鳳雛先生のことネ)を救出できたり、 荊州陥落の際に関羽を救出できたりと、史実では無念な出来事も孔明の活躍でいくらでも変えることができる。 ただし、条件が非常にキビシイので、その条件に耐えうる孔明の鍛練が必要だ。そうすれば、当然、泣いて馬謖を斬らずに笑え!だ。
更にスーパー軍師の活躍の他、イベント画面等では将軍の雄叫びが聞ける。特に草尾 毅の趙雲はなかなかGOODだ。('99.03.15)

(攻略状況)

現在、益州をゲットして孟獲反乱の南征出撃前です。落鳳坡では孔明の電撃作戦でホウ統を救出し、更に呉軍のワナにハマッて荊州から 敗走中の関羽も、これまたスーパー軍師孔明の神風援軍で救出。蜀建国後の現在も五虎将軍はいまだ健在だ。 趙雲がひとりレベルアップしまくり、重騎兵にクラスチェンジした上、レベルも20と逸脱した強さだが、孔明も名軍師にクラスチェンジし、 更に計略冴えまくりだ。('99.03.15)

南蛮征伐に出撃し、孟獲を捕まえては逃がし捕まえては逃がし、ようやく屈服させて南蛮征伐完了。屈服祝いとして金10000を贈られ、 貧乏所帯の蜀もようやく装備を整えられるようになった。いくら戦闘に勝っても、たいしてお金が入らないので、皆装備が貧弱だったが、 防御力・移動力アップ系武具を中心に買い揃え大幅戦力アップだ。しかし、いいことばかりではない。成都に帰還するや、 主力でもあった関羽・張飛・黄忠・厳顔が隠居するとか言って勝手にやめちゃったりするし。
南征後はいよいよ北伐開始。現在、強敵であった姜維も仲間にでき、趙雲もレベル30を超えて最終形態「親衛隊」に変形し、 孔明も大軍師に大出世を遂げた。他のヤツも鍛えて本格的に魏と対決だ。('99.03.18)

魏との決戦といえば、街亭での馬謖だ。馬謖の独断で蜀軍が危機に陥り、その責を負って孔明が軍律によって馬謖を斬るワケだが、 そうは問屋がおろさないゼ。予定通り副将王平の進言を無視して馬謖が危機に陥るが、まわりの見方は一騎当千の野郎どもばかりだ。 敵の兵力が何倍あろうと、全く関係なしだ。作戦後は馬謖も諌められて心を入れ替え、おとがめなし。
こうして無敵の孔明軍は魏軍を次々と打ち破り、意気揚々と北伐していたが、突然呉が攻めてきた。 しかし、ここで登場するのが諸葛亮の息子「諸葛瞻」だ。オヤジに負けまいと、危機の蜀軍に加わり、呉軍と対峙。 そして寡兵で応戦中のところ、オヤジ到着。親子パワーで呉軍の陸遜を打ち破り、ビクトリーロードを更に驀進。 そして北伐再開後、長安を陥とし最終ステージ洛陽へ。復権した司馬懿を大将とする魏軍を、孔明軍率いるレベル40の親衛隊・大軍師・軍師将軍他多数が、 一気に襲いかかり、洛陽陥落。この時、孔明もレベル60近くまで達しており、妖術めいた技も使うようになっていた。
エンディングでは、漢朝再興を果たした孔明が今までの出来事を回想し、漢の丞相となって”終”。孔明の生き様が味わえた。('99.03.22)

(PSMデータ)
洛陽でのラストバトル前データです。
制限ターン80はゲーム中最長だ。早々に序盤をクリアして後半の洛陽城奥へ行こう。城内移動に敵したユニットを選ぶと進行が速いぞ。 エンディングでは孔明の全回想アニメが見られる。




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