ヴァンテージ・マスターV2【Falcom】


ファンタジックなRPGや知略を闘わせるシミュレーションゲームは、オレ的ゲームカテゴリーの中枢を成す要素であり、 これらと関連するゲームについては、とりあえずプレイしてみたい衝動に駆られる確率が相対的に高くなりガチであるので、 これが名門Falcomがプロデュースしたゲームともなれば、否応無しにプレイしてしまっているのは仕方ないと言える。
そんな条件にスッカリはまっているのが、この「ヴァンテージ・マスターV2」であり、 緻密に作られたファンタジーシミュレーションゲームとして、久しぶりに満足したゲームなのだ。

このゲームは対戦&ステージクリア型のシミュレーションゲームであるが、ベースとなっているファンタジーなゲームコンセプトがなかなかイイ。
主人公であるマスターは、 の4つの何れかの属性を持った「ネイティアル」と呼ばれるユニットをフィールド上に召喚して、 ステージ上の要衝を抑えつつ敵ネイティアルと戦い、最終的に敵マスターを倒せばステージクリアとなるが、 このネイティアルの運用がゲーム進行上の大きなポイントとなるのダ。
ネイティアルは、各属性毎に”に強い”などの特性を持っていて、 属性間では、… と、それぞれお互いに天敵が存在するような関係があるので、敵ネイティアルと戦わせる際には基本的にアドバンテージがあるネイティアルを立ち向かわせることが基本となる。
ところが、実際にゲームを始めてみると、そんなカンタンなワケには行かないこのゲームの手強さと、 更なる奥深さ、そして面白さを見出すこととなってしまい、その最たるモノがOAシステムと言える。

OAシステムとは、フィールド上のマスターやネイティアルなどのユニットがそれぞれ持っている行動スピードにより、 ユニット毎にターンが回ってくるというモノで、移動・攻撃・魔法・待機など、 そのユニットがとった行動によって次にターンが回ってくる順番が決まるというものだ。
ちょっと説明がしづらいが、つまり[移動]だけした場合と[移動]と[攻撃]をした場合を比べると、 [移動]だけした場合の方が、行動ポイントが少ないのでターンが回ってくるスピードが早いという仕組みであり、 各ユニット毎に基本となるスピードと、各行動に伴う行動ポイントが異なるため、総合的な戦略構築がかなりムズカしいワケだ。
ところが、対戦相手のコンピュータは、的確にその複雑な行動パターンを厳密に計算して容赦なく襲いかかってくるため、 最初のうちは、かなり翻弄されてブルーな気分にされガチだ。
しかし、この仕組みが理解できて実際に戦略として成功した時の快感は筆舌しがたいゾ。

そして、もう一つのウリが通信対戦だ。
前作の「ヴァンテージ・マスター」では搭載されていなかった機能だが、 「ヴァンテージ・マスターV2」ではインターネットやLAN、ケーブル接続での対戦が可能となっている。
やはり、人間対戦こそゲームの醍醐味と言えるオレ的には、このためにパッケージを2本購入したりしてるので、 是非対戦希望という方は申し出ていただきたい。といっても、シナリオモードすらまだクリアしてないので、対戦の際はお手柔らかに(弱。



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