テグザー【ゲームアーツ】


「○○く〜ん」
オレが高校生だった頃に、連日通ったお友達の家にはPC-8801mkIISRがあり、毎回プレイさせてもらったゲームに、この「テグザー」があった。
このゲームは純粋なアクションゲームであり、今のオレにとってはかなり苦手なジャンルに属するところだが、 当時はゲーム自体の存在がまだまだ少なかったこともあったせいもあり、かなりやり込んだものだ。
ゲーム的には、サイドビューのステージを変形ロボット「テグザー」で次々にクリアしていくという単純なものであり、 武器はレーザー(ロボット形態時は自動照準)で、バリアーを張ったりして敵の攻撃を防ぐ。 各ステージ内は結構迷路状になっているため、各所にあるエネルギーユニットを効率良くゲットして、 エネルギーの無駄な消耗を防ぎつつ先のステージへ進むことが、ゲームの基本攻略方法だ。 なにしろ、レーザーを撃つにもバリアーを張るにもエネルギーがないとダメなので、エネルギー枯渇はそのままゲームオーバーに繋がってしまうゾ。
他に、各所に隠しキャラが配置されており、中でもミンメイ人形は絶対におさえておきたい。
以上のように、このゲームは至ってシンプルであり、ゲームが氾濫する今のような時期に出してしまったら、その他多数に埋没してしまう恐れがあるが、 今もって印象に残っていると言わしめる理由としては、当時まだレアであったFM音源を効果的に使っていた点に尽きるだろう。 曲はオープニング、ゲーム中、エンディングの3曲しかなく、ゲーム中の曲はオープニングを若干アレンジした程度であったり、 エンディングはナゼかベートーベンの「月光」であったりするが、あのサイバーな感じのBGMはホントに感動した。
それは、オレがお友達の家にカセットラジカセとピンジャックのラインケーブル及び、 ピンジャックのラインケーブルが8801の外部出力端子に直接接続できないために購入した変換モジュールを、デパート袋に入れて持ち込み、 片面30分録音可能な60分テープを余すことなく使用して録音し、そのテープが伸びてBGMのリズムが変わってしまうほど聞き潰したことからも容易に窺い知ることができる。
また、このゲームは隠しコマンドで無敵モードに入ることができ、これにより永遠にプレイし続けることが可能になるのだが、 無敵モードにして友人と交互にプレイし、朝から晩まで過ごしたことも、今考えてみれば驚愕の事実だ。 (無敵モードへ入るには、ゲーム中に同時に10個くらいのキーを押すのだが、もう忘れた。)




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