ソルティアという水の国が舞台で、そこには水術という魔法めいた技を使う人たちが暮らしており、
人々は水の恩恵のもと日々の暮らしを営んでいる。そんな独特のゲーム観を持つRPGが、
この「水龍士U」を始めとする水龍士シリーズだ。
「T」では、ソルティア国内を舞台としたものとなっていて、主人公と癒し手「サーラ」が悪の水術士を倒して大水龍様を復活させ、
ソルティアを復興に導くところまでとなっており、「U」ではその18年後の世界で始まる。
主人公は「T」の英雄の息子だが、水術がまったくダメで基本技すらも扱えないが、
ある日、大水龍様からの御告げで、自分は水術ではない別の才能があることを知らされる。
そして、そのカギが”海”にあることを知り、旅に出ることになるのだ。
RPGとしては、非常にスタンダードな作りだが、やはりこのゲームで堪能してほしいのが、ゲームの世界観であると言える。
水術という一般のRPGではマジックと同等なものを中心として、移動画面では海の深度を考慮し、回復系のアイテムも霊水等の水など、
とにかくこだわりが感じ取れる。また、シナリオも非常に良く、数々のイベントがプレイヤーをこの世界に惹き込む。
キャラクターも斬新な絵柄で、他に無いタッチが逆に新鮮味を与え、パートナーとなる人魚の「マーエ」についても、
出会いから数々のイベントを経てエンディングまで、存在感が徐々に大きくなっていく演出の感じは実際にプレイしてみることで、
その凄さを実感できるゾ。
このゲームをリリースしたソフトハウス「しゃんばら」だが、実は兄弟でやっているそうで、
なんでも、インドとかによく旅行に行っているらしく、その辺の感性がゲームにうまく反映されているようだ。
オレ的には、屈指のRPGに該当するゲームであり、クリア後は感動のあまり、松田さん(兄弟の氏名ね)にお手紙してしまったほどだ。
後日、松田鵬伯さん(兄であり社長)から直筆のお手紙が届き、水龍士についての思い入れなどを拝見することができた。
そして、その時限定発売されていた「水龍士オリジナルTシャツ」も通販でゲットしてしまったワケだ。
オリジナルポスターもあったが、その時は注文せず、後々ゲットしておくべきだったと後悔の日々を送ったことも付記しておく。
なお、現在もオリジナルTシャツは袖を通さずに大切に保管されている。30年に一度ご開帳予定だ。
水龍士シリーズは「T」、「U」の他、「水龍士外伝〜月龍の山〜」、「メディフローラの泉」があり、
ともに妥協のない作品に仕上がっており、この全4部作を極めてインドの山奥で修行をすれば、立派な水術士になること間違いナシだ。
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