水滸伝〜天命の誓い〜【光栄】


光栄といえば、「三國志」と「信長の野望」を双璧とした歴史シミュレーションゲームの老舗であるが、 その他にもイロイロな歴史ゲームを多数リリースしており、その中でもかなりのお気に入りなゲームが、 この「水滸伝〜天命の誓い〜」だ。

ゲームを始めた当初は原作を知らなかったため、単なる三國志に似たシミュレーションゲーム的な感覚でプレイしていたのだが、 じわじわこのゲームが面白く感じてくると、やはり原作を読んでおく必要性を感じ、小説サイズの本を買ってきて読んでからは更にハマった。
「水滸伝」は、時代的には、三國志の時代から約900年くらい後の宋の時代の物語で、直訳すると水辺の物語となるのだが、 内容的には勧善懲悪な痛快ストーリーで、読んでいてもかなり面白い。
登場する人物も、108つの宿星を持つキャラの他、それらを取り巻く敵味方の様々なキャラがおり、 それぞれの人物が出会っては別れ、最終的に水の砦梁山泊に集結する様は読んでいて爽快な気分になれるゾ。

さて、そんな原作を持つこの「水滸伝〜天命の誓い〜」だが、 ゲーム的にもそれらの特色がふんだんに盛り込まれている。
まず、ゲーム開始時にプレーヤーの操作するキャラである”好漢”を選ぶのだが、それぞれのストーリー毎に、 選択できる好漢が限定される。メジャーどころの宋江をはじめ、九紋竜の史進や青アザで有名な青面獣の楊志、虎殺しの武松など、 原作を知っていればお馴染みのキャラばかりで、結構迷うところだ。個人的には、史進が使い易いので、よくチョイスしている。

好漢を選択したら、いよいよゲーム開始だ。
ゲームを始めると、好漢はだいたい放浪しているので、とりあえず敵国と接していない領地まで移動して、ねぐらとする。 その後は、自分で狩猟して食料や毛皮を調達したり、更に仲間を集めて国を豊かにして人気度を上げ、更に仲間を集め、 最終目的である宦官”高キュウ”打倒を目指すことになるのダ。
中でも、仲間を増やすことは、国の基盤固めと戦争に勝利するためには不可欠なので、積極的に誘いたいところなのだが、 自分の人気度が低いうちは、なかなか仲間になってくれない。特に気位が高いキャラは、かなり人気度を上げないと仲間にすることは難しいが、 それだけに能力もズバ抜けているので、猛獣退治や住民への奉仕をせっせと頑張って人気度上昇に努めたい。 仲間になる際に、「末席に加えさせていただきます」と言う殊勝なキャラは優秀なヤツが多いゾ。
また、同じ思想を持っているキャラで優秀なヤツとは、是非義兄弟になろう。義兄弟になれば、コマンド指示回数が増えるので、 一ヶ月の行動回数も増え、戦略的に非常に有利になるのダ。

仲間が集まったら、いよいよ他国へ進撃だが、序盤は敵国もキャラが多いので、武装度を上げた部隊を敵国に接した領地へ移動させ、 敵国の侵攻を誘い、逆に返り討ちにするテが有効だ。このゲームは、防御側がかなり有利なので、序盤はこの作戦を使って敵を撃退し、 有能なキャラを捕獲・仲間にすることで自国の強化を図ろう。
1126年くらいになると、北方民族の金国軍が攻め入ってきて、自動的にゲームオーバーとなってしまうので、 それまでに自軍を強化し、高キュウを倒すのだ。



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