時は中世
所はイングランドのキャメロット城。
城主アスロット王は勇猛果敢にして公明正大な王と、人々にしたわれていた。
しかし魔界の王の力を借りた黒騎士隊長ルシアスの手にかかり無念の最期をとげた。
王が殺された夜、生まれたばかりの世継ぎの王子は、親衛隊長らの手により、人知れず城を逃げ出した。
ルシアスのものとなったキャメロットの国土は荒れ、妖しげな生きものが巣くう国となってしまった。
−そして、15年が過ぎた−
キャメロットからはるか南のクラレンスの村にランスロットという若者がいた。彼は村に住む老練な闘士に鍛えられ、
立派な剣士として成長していた。
ある晩の事、彼の枕元に亡霊が現れた。
「我が愛しい息子ランスロットよ、我が名はアスロット。キャメロットの王にして汝の父。魔に心奪われし逆臣ルシアスの手にかかり、
無念の最期をとげた。以来、魔に国は乱され、人々は苦しんでいる。ランスロットよ、汝の城であるキャメロット城を取り戻し人々を助けよ。
それが汝にあたえられしさだめ...よいか、敵に奪われし我が王家の紋章をとりもどし聖剣エクスキャリバーを捜しだし持って行け。
そして、我が遺骨を汝の友にもたせよ。されば我が力は汝と共にあるだろう....」
夜が明け、夢の事を養父に告げると、彼はそれが真実であると言い、彼にすぐに旅立ちの仕度をさせるのだった...
(オープニングより)
ゴチャキャラシステムというシミュレーションゲームの新境地を拓いたこの「シルバーゴースト」は、
オレ的にも新たな道に誘い込まれた感じのする非常に斬新かつ挑戦的なゲームといえる。
このゲームの核と言えるゴチャキャラシステムとは、ゲーム中にキャラクターが大量にゴチャゴチャと画面中を動き回ることから由来される。
そして、ただゴチャゴチャしているワケではない。それぞれのキャラが敵に向かって斬りかかっていったり、経験を積んでレベルアップしたり、
アイテムなどを装備したり、クラスチャンジしたりするのだ。
パーティは1チーム15人までで構成できるので、戦士系を集めて斬り込み隊を編成したり、魔術師系を集めた魔法部隊を編成したり、
或いは弓使いを加えた支援部隊にしたり、戦術に合わせて自由に編成できる。他にもアマゾネス隊や装甲弓兵(アーマーシューター)、僧兵(モンク)など、
各地で仲間にしたり、武器屋でクラスチェンジしたりして仲間にできるので、精力的に集めて軍団強化に努めよう。
さて、戦術もさることながら戦略も非常に重要だ。ワールドマップでは、ターン毎に自部隊と敵部隊が移動し、
同一地域に両軍が鉢合わせになると戦闘モードに突入するのだが、敵部隊も雑兵集団から騎士などの精鋭部隊までイロイロいる。
当然、敵の精鋭はカナリ強力なので、生半可な部隊をブツけてしまうとアッという間に全滅の憂き目に遭いかねない。
そのため、敵の侵攻ルートの拠点にはこちらの精鋭部隊を駐屯させて、要所を押さえる戦略が重要となる。
その他に、最前線でルートを切り開く部隊、斥候部隊など、用途に合わせた部隊編成を求められる。
さて、敵部隊との戦闘で勝利すると、たまにアイテムがゲットできることがあり非常にウレしいのだが、それ以上にウレしいのが、
敵が仲間になることである。これは敵部隊全滅前に、真っ先にリーダーを倒すことで敵部隊の士気が低下した際に発生する。
ただし、部隊定員を超えて仲間にならないので、10人パーティで戦った場合、最大5人まで寝返ることとなる。
つまり、精強な少ない人数のパーティで戦えば、大量の寝返りを期待できるのだ。これは結構燃える。オレ的には5人くらいで戦って、
8人くらい寝返らせた実績がある。槍兵など、寝返りでしかゲットできないキャラクターがあるので、バシバシ寝返らせて更なる戦力充実を図ろう。
キャラクターの育て方としては、「ソルジャー」をレベル限界(15)まで育てたら「ファイター」にクラスチェンジし、
更に「アーマーシューター」にすると近距離・遠距離どちらもこなせる最強キャラになる。その上で、各キャラにステータスアップ系のアイテムを装備させれば、
キャメロット軍最強部隊が完成する。この部隊なら、キャメロット城奪還も容易に達成できるハズだ。
なお、この「シルバーゴースト」の流れを組むシリーズとして、
98版で「ファーストクイーン」が発売され、こちらも更に完成度がアップしており、後にU、V、Wと続編が出ている。
また、ステージクリア型となった「DUEL」も、忘れてはならない作品である。
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