西暦2300年。人類は地球連邦国家を形成、永遠に戦争を放棄した。しかし・・・
外宇宙から現れた謎の艦隊’ガルム’の攻撃により地球は壊滅的危機に陥っていた。
「我々は放浪の民族・ガルム人。愚かなる戦争によって我が大地ガルム星を失った。
我々は第二のガルム星を見つけるべく2億6千万光年の旅を続けてきた。そして今ここに安息の地を見つけたのだ。
その名は’地球’・・・・・。」
ガルムの凄まじい攻撃により地球の敗北は目にみえていた。(オープニングより)
SFロールプレイングの名作を語るにあたり、忘れてはならないのがこの「地球戦士ライーザ」である。
異星人ガルムの侵攻から地球を守るため、地球軍超能力戦隊の機動兵器「ライーザ」に搭乗する主人公と相棒のブルーが、
宇宙を舞台に戦いを繰り広げるRPGだ。ゲームは至って簡単で、敵と遭遇したらビーム、ミサイル又はサーベルを選択して戦闘を行ない、
経験値を稼いで強くなるだけだ。
しかしシンプルな中でも、特に注目したいのが出現する敵の種類の多さやメカの書き込みで、
ガンダム等のサンライズ系メカマニアですら納得する出来と豪語できる。というのも、イラストデザインが知る人ぞ知る真島真太郎氏だったりするからだ。
また、敵との戦闘の勝利の後に得られる戦利品もバリエーションに富んでおり、ビームライフル、ホーミングミサイルなどの射撃系武器から、
サーベルのような接近戦用武器、シールドや回復系アイテムなど、お店などない設定のゲームであるため、心の底から嬉しく感じ、
思わずフロッピーディスクドライブのアクセスランプに注目してしまう(戦利品が出る場合、アクセスするのだ)。
また、舞台となるのが太陽系の金星からアステロイドベルト(火星と木星の間)の宇宙空間であり、その宙域にあるコロニーや宇宙ステーションでも、
たまにアイテムがゲットでき、ラスボス撃破に必要な重要アイテムもそこで手に入る。
さて、更にこのゲームのもう一つのウリとしてあげられるのが、ヒロインでる「リミ」の存在だ。宇宙ステーションの生命維持カプセル内で発見され、
主人公らによって救出されるのだが、カプセル収容後に敵軍を撃破して地球に帰還すると、ビジュアルシーンでお目にかかれる。
記憶を無くしている「リミ」と陽気な相棒の「ブルー」、そして主人公の三人の会話は、
宇宙空間での殺伐とした戦闘の繰り返しで疲れきった精神をリフレッシュしてくれること請け合いであり、三人で海へバカンスに行った後、
再び迫りくるガルム軍に立ち向かう二人の勇姿は更なる戦意を奮い立たせてくれる。
なお、後半は劇的にストーリーが展開し、「リミ」に隠された意外な真実、ガルム軍総旗艦撃破のための決断など次々に衝撃的なイベントが発生し、
感動的のエンディングへ...。
宇宙に駆ける男のロマンを満喫するならこのゲームを推奨したい。
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