「3秒で三國志の知ってる人物を3人言ってみろ!!」と言われて「えーっと、劉備と関羽と張飛。」って思わず答えるヤツのうち、
「それじゃ、あと2人だ!!」と言われて「う〜ン、諸葛亮と趙雲!!」というヤツを見かけるが(ホントか?)、
88RPGのラインナップのうち、その趙雲的存在がこの「夢幻の心臓U」だと言える。
つまり、ウィザードリィやハイドライド、Ysと言った主人公キャラ的存在には一歩譲るが、
このジャンルを語るには欠かせない存在というワケだ。
このシリーズは第一作目もかなり人気が高い作品であるが、やはりオレ的には、この”U”だ。
FM音源等のBGMによる派手な演出はないが、ゲームバランスが素晴らしく良く、
クリアした時に、始めて大作RPGをやり遂げた喜びを与えてくれたゲームであるからだ。
ゲームシステムはウルティマに近いスタイルのフィールド移動型タイプで、町で仲間を集ってパーティを組み、
魔物を倒して経験値をためていき、人間の世界の他、エルフなどの他人種の国を探索し、
最終的に魔人の世界のボスを倒すことが目的となる。
また、このゲームではフィールドや町などを移動の際は、障害物などでパーティの視界が利かないエリアにブラックスクリーンを施しているので、
プレーヤーは実際の移動エリアより遥かに広い世界を旅している感覚になるハズである。
町などでは、所々で心臓の勇者たる主人公を待っている様々な職業の仲間がいるので、好みに応じて仲間にしてパーティを組んでいくことになるが、
やはり後々のことを考えると、戦闘系(直接&魔法)と補助系(回復&支援)をバランスよく組み入れたパーティが望ましい。
また、仲間は日当を要求してくるので、なるべくタダで仲間になってくれる者を探して仲間にしたいところだ。
日当が払えなくなるとパーティから離れてしまうので、序盤の貧乏時代は要注意だ。
戦闘については、フィールドや迷宮などにウロついているモンスターシンボルと接触することで始まり、素早い順に戦闘アクションを行えるようになっている。
敵は残りHPが表示されるので、味方の攻撃効果を考えて攻撃を割り振ることで、より効果的に敵を倒すことが出来るゾ。
また、戦闘時に表示されるグラフィックも1枚絵ながら、結構、味がある。
エミュレーターをデフォルト設定でプレイすると、当時のZ80の4MHzを遥かにしのぐスピードで動作してしまうため、
どうしても心臓の効果音であるBeep音が変わってしまうので、できればスピードを意図的に落とし、あの効果音でプレイしたい。
移動音は『バホバホバホバホ』だし、剣撃の音は『タラリラッタラ〜』だし、魔法音は...うぎゃ〜、全員マヒしてるぅ〜!!
(ちなみに戦闘モードで全員マヒ=ゲームオーバー)
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