アドベンチャーゲームは、やっぱりシナリオ命なところが多々あるジャンルであるため、
安易な推理モノや恋愛モノと思われるゲームについては、よっぽど前評判がイイか、名のあるライターやキャラデザでもない限り、
かなり敬遠ちガチであったが、この「ミスティーブルー」はクリエイトby.ENIXであることから、
「アンジェラス」や「ジーザス」などからも分かるように、
シナリオ的にも期待大と踏んで"○"となり、
恩田尚之氏のビューリフォーなヒロインキャラ「麻衣子」に惚れこんで"○"となり、
そして、とどめにBGMを古代祐三氏がてがけたことで"◎◎◎"となってプレイしたゲームである。
ストーリー的には、ミュージシャンを目指す主人公「和哉」が留学先のアメリカから帰国し、「麻衣子」を含む旧友たちと再会するが、
自分を担当する音楽プロデューサーの殺人事件に巻きこまれ...といった感じの、かなりシビアなストーリー展開で、非常にシリアス一直線なゲームだ。
であるから、お気楽にプレイし始めた連中は、和哉に殺人事件の容疑者の嫌疑がかけられて逃走しているあたりで、ヘコんでしまう恐れありだ。
更に、これを乗り越えられれば、愛と友情のドラマの結末を見られるか、というとそうでもない。
ところどころにある対話モードでは、画面左に対話者との好感度ゲージが表示されており、選択した会話内容によりゲージが上下し、
この結果、以後のストーリー展開が変わる、らしいのだ。
かく言うオレも、全てのパターンをプレイしたことがないので、真のエンディングに到達したことはないのである。
というか、ハッピーエンドに辿りつきたい(切実)。
何度かプレイしたが、悲しいエンディングしか到達したことないので、是非完全攻略できるアドベンチャーゲームマスターを召喚したいモノである。
さて、本命のBGMであるが、当然古代祐三氏であるため、非常に素晴らしいサウンドボードUミュージックが堪能できる。
バットエンドであろうが、BGMを聞くために最後までプレイする必要ありである。
そして、この素晴らしいミュージックがCD化されていることは、古代ファンであれば周知のことであるが、愚かにもオレは買い逃しており、
BookOFFなどの中古CD屋へ行った時は、必ずチェックするタイトルの一つとなっている。
あと、このゲームには、ゲーム本編の他に高校生の頃の和哉たちの思い出を振りかえれる「高校生ディスク」モードや、 ミニゲーム「えにっくすクエスト」などがあり、本編に疲れたら、こちらでリフレッシュしよう。