発売前から、当時市場に出回っていたメジャーなパソコンハード全機種に対応させる触れ込みでリリースされたのが、
このアクティブシミュレーションゲーム「DAIVA」だ。
パソコンゲームは市場規模があまり大きくないので、どうしても市場占有率の高い機種の製品ばかりリリースされがちであるため、
よっぽど他機種でヒットした作品を移植するケース以外は全機種リリースなどという大胆なメーカーはいなかった。
それだけに、ゲームの内容を超えて注目された作品であったと言える。
各機種の作品は、それぞれ「DAIVA」全体を紡ぎ出すストーリーとして位置付けられており、
次のとおりとなっている。
タイトル | 主人公 | 機種 | ||
---|---|---|---|---|
Story.1 | ヴリトラの炎 | ルシャナ・パティー | PC−8801mkUSR | |
Story.2 | ドャルガーの記憶 | ア・ミターバ | FM−77AV | |
Story.3 | ニルヴァーナの試練 | アモーガ・シッディ | X1 | |
Story.4 | アスラの血流 | ラトナ・サンバ | MSX | |
Story.5 | ソーマの杯 | アクショー・ビア | MSX2 | |
Story.6 | ナーサティアの玉座 | マータリ・シュバン | ファミコン | |
Story.7 | カリ・ユガの光輝 | クリシュナ・シャーク | PC−9801 | |
なお、各機種で経験を積んだ艦隊データを各機種間共通の”ウォーデータ”に変換することで、 別の機種のゲーム内にゲストデータとして参戦することも可能になる。
さて、ゲーム内容だが大きく戦略モード、艦隊戦モード、惑星戦モードと分けられる。
敵艦隊との艦隊戦である。敵味方の艦隊が左右に分かれて、それぞれ麾下の艦船を配置して戦うのだ。
艦種は戦艦・巡洋艦・OM艦・ミサイル艦の4種類だが、武器特性を考えて配置しないと消耗が非常に激しい。
基本的に武器はOM砲とミサイルしかなく、OM砲は前方に自艦がいても発射できるが、ミサイルは発射できない。
また、戦艦と巡洋艦は双方の武器を搭載しているので、耐久力の大きさも考慮して前線配備が理想だが、
おもいっきり敵の砲火にさらされるため、高価な事を考えるともったいないか?などと考えながら勝利するのだ。
勝てば艦隊の指揮値がアップするので、ガンガン勝って無敵艦隊を目指せ!!
星系を占領する唯一の方法である。艦隊戦で星系の制宙権を確保した後、ドライビングアーマー(地上制圧用攻撃型パワードスーツ)で惑星に降下し、
敵の防衛用メカを倒しまくるのだ。ここは、今までと違ってアクションゲームでのゲーム進行となるため、キー捌きがモノを言う。
戦闘では、通常のバルカン砲の他、艦隊の兵器レベルによってオプション兵器が使用可能となる。
また、衛星軌道上からの補給ユニット投下や援護爆撃などもあるので、効果的に使えば制圧へ更に一歩近づく。
惑星は4エリアに分かれており、戦闘タイム終了時に敵の全戦力の75%以上を撃破していれば占領となるが、
各エリアの戦力配分が違うため、必ずしも3エリアを制圧したからといって油断はできない。制圧できなかった場合でも、
惑星の防御力が下がるので再度アタックだ。
なお、ゲストデータを入力してゲスト艦隊とともに惑星戦に突入すると2人用モードになるので、更に制圧が楽になるゾ。