今の世の中、何が起こるか分からないが、必然と偶然の見分けがつけば、かなり人生は有利になり、
確信に満ちた行動がオレのビクトリーロードを切り拓いてくれるハズだ!!、
と、オレに哲学的な啓蒙を促してくれたかどうかは、今の自分を見る限り疑問符が打たれるところだが、
そんな可能性を秘めているゲームが、この「インクレディブルマシーン」と思える。
「風が吹けば 桶屋が儲かる」と言う言葉があるが、ガキの頃は、何の事を言ってるのかサッパリで、 せいぜい「風が吹いたら桶が転がっていってしまうので、桶屋が儲かるのか」程度の思考しか働かなかったが、 年を重ねていくうちに、「風が吹く」→「砂が舞って眼を痛める人続出」→「皆家に篭る」→「やることがない」→ 「三味線を弾く人増加」→「猫の需要増大」→「猫激減」→「ねずみ増加」→「ねずみ被害でかじられる桶増加」→ 「桶需要増大」→「桶屋ウハウハ」などという壮大な方程式が隠されていることに気付き(並びは記憶限りです(^^))、 人生の成功者は、このようなカラクリを先んじて理解しているのか、と敗北者たる自分を責めたものだ。
そこで、この「インクレディブルマシーン」だ。
このゲームは、画面に配置された様々なパーツを「風が吹けば〜」的な発想で連動させ、
与えられた命題をクリアしていく、ステージクリア型パズルゲームで、
「風が吹けば〜」の論理を自分で組み立てていく必要があり、ある程度プレイすると、その快感にハマってしまう要素が濃いのダ。
例えば上記のタイトル画面だが、命題は「ボーリング玉が落ちると金魚鉢が割れる」だ。
一見すると、金魚鉢より低い位置にあるボーリング玉で金魚鉢を割ることは不可能だが、画面のようにパーツを配置することで、
左のボーリング玉が落ちると、「シーソーを傾かせる」→「傾いたシーソーが電球のスイッチを引っ張る」→
「電球の光が虫眼鏡で収束して大砲の導火線に火をつける」→「点火された大砲から玉が発射されてボクシンググローブに当たる」→
「グローブがパンチされて野球ボールが転がる」→「転がった野球ボールが落ちてはさみが動く」→「はさみが風船の糸を切る」→
「風船が飛んで電気スイッチを入れる」→「スイッチが入って扇風機が動く」→「風で風車が回ってギアが動く」→
「ギアが繋がっているコンベアが動く」→「コンベアに乗っている『THE』の字が飛ぶ」→「金魚鉢に当たって鉢が割れる」
ということで、見事命題をクリアすることができるのだ。
他にも、猫やねずみなどの動物も使うことが出来、これらの連鎖回路に加えることが出来る。
まあ、大砲の玉が当たったらタダじゃ済まないだろうとか、風船は真っ直ぐ飛んでいかないだろうとか、
叩かれた猫がゲームでは真っ直ぐ歩いていくが、多分振り返って反撃してくるだろうとか(笑)、いろいろ意見はあると思うが、
一度プレイすることをオススメしたい。
全面クリアの暁には、きっと素晴らしい人生が拓かれるでしょう。(たぶん)
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