緋王伝【ウルフチーム】


伝説のみに名を残す王「リチャード・A・マッキンタイア」を主人公としたアクティブ・シミュレーションゲームである、 この「緋王伝」は、クォータービューというオレ的にナイスなインターフェイスである上に、 フィールドを動き回るキャラクターや、ゲットできるアイテムのドットワークが非常に素晴らしいゲームなのだ。

ウルフチームと言えば、「FINAL ZONE」「夢幻戦士ヴァリス」など、 ビジュアル的テクニックは言わずもがなの老舗だが、この作品は、98になってもその技術は健在であることを改めて知らしめたゲームと位置付けられる。
ゲーム的には、大臣の内通によって滅ぼされた国の第三王子であるリチャードが、 逃げ込んだ廃城の中で出会った樹の精霊ドライアドの導きで、封印されている魔物達と契約をして配下に加え、 裏切った大臣の軍と戦っていく、と言ったカンジであり、戦う味方は全て魔物といった設定だ。
魔物はスタート時に配下についているユニットの他、城の所々に石像として封印されているので、どんどん仲間に加えていって、軍団を大きくするのダ。 なお、魔物の中には、レベルが上がると魔法を修得できるユニットもいるため、戦闘を有利に進めるためにも、 魔法系キャラは率先してレベルを上げていくとイイぞ。攻撃系魔法はもとより、HP回復系魔法はかなり重宝するハズだ。

ゲームはステージ制になっていて、各フロアーにいるボスキャラを倒して鍵を手に入れれば次のステージへ行けるようになっている。 各ステージ攻略に当たっては、画面に配置されたメインビューである”コンバットウィンドウ”の他、 フロアー全体を見渡せる”フロアーウィンドウ”や各キャラクターの持ち物・編成・ステータス確認等ができる”部隊ウィンドウ”など、 マルチなウィンドウ構成となっていて、各ウィンドウを自在にカスタマイズできる。 1部隊6ユニットまでしか組み込めないが、複数の部隊を連動して運用すれば、かなり大掛かりな作戦も展開できるゾ。

そして、お決まりはアイテム収集。
宝箱の中から回収できるのは当然として、倒した敵の屍からもゲットできるので、敵部隊全滅後にハイエナの如く漁るのダ。 武器や鎧、盾、アイテムなどに加え、ステージクリアに必要な鍵等のアイテムなども手に入るので、入念に探りたい。 特に、ボスキャラは稀少なアイテムを持っているので、倒した後も丁重に調べることを忘れずに。



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