[その他]



 当研究室の実験の大半では,視覚刺激として,正弦波縞やランダムドット,あるいはそれらを複合した刺激などを主として用いてきました。学生諸君から,なぜ日常目にする対象を用いて実験をしないのかという質問をたまに受けることがあります。正弦波縞やランダムドットは一見複雑に見えますが,実は日常我々が目にする対象に比べると,きわめて単純であり,かつまた様々な条件を明確に定義できます。そのため,この種の研究では頻繁に用いられているのです。ですが,それを実際にどのようにして提示するかは研究者の悩みの種です。それを全く最初から始めるとすれば,かなりの時間を費やすことになります。下記の文献はその時間の無駄を省き,研究者を手助けするためのマニュアルです。このマニュアルに準拠して実際に刺激を作成し,その方法に慣れてしまうと,一般の研究で使われている視覚刺激の大半は,容易に提示することができます。



[関連文献]

・石崎千景・田山忠行 (2009). HSPプログラミング 菱谷晋介(編) (2009). 心理学を学ぶハード&ソフト. 2章 (pp. 15-28). ナカニシヤ出版

・田山忠行 (2009). Javaプログラミング 菱谷晋介(編) (2009). 心理学を学ぶハード&ソフト. 3章 (pp. 29-42). ナカニシヤ出版

・田山忠行 (2006). 心理学実験のためのJavaプログラミングII− 運動する正弦波縞の呈示方法−, Research Support Notes , No. 6 (Sapporo, Japan: Hokkaido University, Department of Psychology).(zip(pdf+source))(html)

・田山忠行 (2006). 心理学実験のためのJavaプログラミングI− 反応時間の測定を例として−, Research Support Notes , No. 4 (Sapporo, Japan: Hokkaido University, Department of Psychology). (zip(pdf+source))(html)

・石崎千景・田山忠行(2004). Hot Soup Processor(HSP)を用いた心理学実験プログラムの作成—再認判断における反応時間測定プログラムの作成を例として—, Research Support Notes , No. 2 (Sapporo, Japan: Hokkaido University, Department of Psychology). (html)

・田山忠行 (2000). 空間周波数Filter Program(Think Pascal版) . (pascalプログラム ) (html)

・田山忠行 (1994). TMTD.lib(知覚研究tool)の使用法.(Macintoshによる知覚実験用ライブラリ,Think Pascal 版)(未刊行論文 ) (html)

・田山忠行 (1994). TMTD.lib(知覚研究tool)の使用法.(Macintoshによる知覚実験用ライブラリ,Code Warrior Pascal版)(未刊行論文 ) (html)

・田山忠行 (1994). TMTD.lib(知覚研究tool)の使用法.(Macintoshによる知覚実験用ライブラリ,Code Warrior C 版)(未刊行論文 ) (html)