エイトマン  
私にとって最高のヒーロー

 
  原作 平井和正
  作画 桑田次郎
  脚本 半村良、豊田有恒他
  昭和38年11月7日
  〜39年12月24日
  TBS系放送
  エイトマンは永遠の輝きを持って今も尚 私の心の中に生きている
 
エイトマン誕生秘話
 
原作では自分の研究を軍事目的に使われることに恐れた谷博士が、アメリカの軍事研究所から脱走し、日本に連れて帰ったスーパーロボットとなっている。事件に巻き込まれて殺されてしまった刑事、東(あずま)八郎(ヒーローの名前とは思えんなあ)の記憶・性格を電子頭脳にコピーさせたロボットという設定だった。アニメではその辺はよく覚えていないが・・・
 
 警視庁捜査一課の刑事は7人ずつ、7つの班を作っている。そのどれにも属さない8番目の刑事がエイトマン。様々な悪から平和を守るため日夜戦いつづける。しかし普段は「東探偵事務所」の探偵、ううむ、一体どっちが本業なんじゃ?
 原作者、平井和正の話によると、先行したロボット漫画、「鉄腕アトム」、「鉄人28号」と全く違ったロボット漫画を少年マガジン編集部から要請されて出来たものだという。確かにアトムの幼児体型、鉄人のビア樽タイプとは全く異なるスリムな体型はかっこ良く子供の憧れとして視聴率ではアトムすら抜き去った。
 そのデザインについては作画の桑田次郎が3種類ほど考え、編集者がある小学校に行き、子供達にどれがいいかと見せたそうだ。その際、顔はこちらの方がいいけど顔から下はこっちがいい、こうつなげたらどうだとなって出来たものらしい。

<エイトマン8つの秘密>
「主題歌」
1.「パパパパ〜パ、パパパパ〜パ〜、エイトマン〜、エイトマ〜ン」とトランペットで始まるこの曲、作詞者が前田武彦となっている。これはやはり大橋巨泉とコンビを組んで「ゲバゲバ90分」をやっていたあの前武なのだろうか?誰か知っていたら教えてほしい。

2.気持ちよさそうな歌声で主題歌を歌っていたのは克美しげる。御存じの方も多いだろう。殺人事件を起こして捕まった歌手である。
当時、小学生だった私でさえ芸能人が人を殺したという衝撃は大きかった。

3.このトランペット、奏者はあの「ラッツ&スター」(今でも活動しているのか?)の桑マンこと桑野信義の父親だと本人がテレビで言っていた。おおっ、親子二代のトランペット奏者。あっ、でも今はコメディアンかあ。(笑)   
 
「能力」
4.「走れ〜、エイトマ〜ン、弾丸(たま)よぉり〜も速く〜」というくらい足が早い。オープニングではあっさりと新幹線を抜き去る。その早さは時速3000km。秒速にして約833m、音速の2.5倍だ。うーん、「サイボーグ009」のジェット(002)の飛ぶ早さだってマッハ2が限界だというのに。だがイラストでもわかるとおり、その走りは下半身だけ風のように流れているが上半身は全く動かない。このフォームを研究してカール・ルイスがオリンピックで世界新を出した、という話はもちろん無い。(爆)敵の撃った拳銃に対し手の平をかざすだけで、撃った後には握った拳を開くと弾がバラバラこぼれ落ちる、なんて芸当は朝飯前だった。

5.その聴力は2キロ先の人の会話を聞くことができる。目はX線を使って金庫の中など透視することができる。この能力が個人的に一番羨ましい。(爆)

6.腕力は10tのトラックを楽々持ち上げる。まあタンカーを空に持ち上げる百万馬力のアトムには全然かなわないけどね。

7.プラスチックの皮膚に電線が張りめぐらせてあり、熱で変形させてどんな顔にも変身できる。サイボーグ007並みか?

8、小型原子炉内で数万ボルトの超高圧電圧をおこして、敵に電撃ショックを与えることができる。これでミサイルも破壊できる。

番外編
 エイトマンはタバコを吸う。正確には強化剤といって、まあ要するに電子頭脳が過熱した時に応急的に補給するサプリメントみたいなもの。当時タバコの形をしたチョコをくわえてエイトマンの真似をした子供もも多いはず。高やんはエイトマンのタバコ姿に憧れて愛煙家になった(わけではないが)

最終回
 
子供のくせにやたら天才の超人類達との闘いで、エイトマンは傷つきながらも彼等のロボット「魔王」を新兵器の超高速度振動装置で倒す。復讐に燃える超人類の1人は倒したものの(というか自分のバリヤーで酸欠になって自滅するという、結構情けない話)残りの超人類にはテレポーテーションされて逃げられるが人類は救われる。この話は原作にもあるが、原作はさらに続き、最終回は身体の細胞をどんな元素にも変えることができるをコズマ博士との戦い。大きくも小さくもなれ、どんな攻撃もはね返すコズマに対してエイトマンは最終兵器フォノン・メーザーを使用、神経細胞を破壊してアメーバーのような怪物に変えて焼き払う。助手のサチコさんにもエイトマンの正体がばれて一人去ってゆく。

 エイトマンは私の心の中の最初でかつ、最高のヒーローだった。そして今でも。車や田中課長などは単純な線でギャグっぽいのだが、エイトマンやサチコさんは、今ビデオで見ても丁寧で魅力的に描かれている。過剰な攻撃や兵器を装備するのを好まず、優しくそしてロボットであることに悩むエイトマンは「鉄腕アトム」「鉄人28号」と並ぶ(私にとってはそれ以上の)存在だった。
 
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