きふみ句会抄

               第19回

今回は2001年の初句会。新年会もかねて、出句はしないが、辛い批評には参加というサポーター5人を加えて、久しぶりの大人数の句会となった。
サポーターはみっちゃん、けやき、えり夫婦、それに今回初参加の和大教授の佐渡山さん。
句会は「初恋」が中年女性の心をつかみ高得点を。今回は新年会もかねてということで、席題はなし。
 


第十九回 きふみ会 2001・2・16 於/銀杏

天  初恋の思ひにも似て寒椿          波路
   自転車のセーラー服に雪止まず       〃

地  鬼は外わがまま気まま追ひ払ふ       泰子
   風呂吹のふうふうふうふ合わせ顔      〃

地  蛇穴はこんな所と探梅行         ふた月
   世話役の増えてとんどの盛りかな      〃

地  チューリップ園児一人にひとつの芽     三椒
   妻に捧ぐバレンタインの戦利品       〃

   婆さんが腰を伸ばして春隣          六
   呆然と立っているような枯木かな       〃

   鯛焼やベンチに鳩を集めゐし      紀三井寺
   冬かもめ翼を白く争へり         〃

   風邪気味の予感悪寒薬缶の湯        団地
   福笹に鯛も恵比寿もぶらさがる       〃
 

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