きふみ句会抄

               第18回

今回は和歌山駅前「銀杏」でおいしい鍋を囲みながらの句会。出席者はすこし少な目の6人の少数精鋭。席題は「みかん」「伊予柑」。これは我社の関係している「みかんの国、俳句大賞」の応募規格でもあり、句会で発表した句を投句しようという、応募支援の案。
当期雑詠の分野では、図らずも、私が天。席題の方では、ふた月さんが圧倒的な強さをみせた。今年はあと一回、忘年句会をぜひ、と云う声。新会員を増そう。スポンサーを見つけて、句集をだそう・・・等々、活発な意見が出て、9時半ごろまで、句会は盛況のうちに終わる。


第十八回 きふみ会 2000・10・20 於/銀杏

天  謎一つ解けたる青さ天高し         三椒
地  夕立に井戸端会議はじけたり        泰子
地  流れ星つもる話をしてたのに         六
地  ビー玉の音も飲み込めラムネ水       団地
地  おのが囲に日がな捕はれ女郎蜘蛛     ふた月
   デートてふ言葉も久し夜店の灯     紀三井寺

   大海の夢さえ見ずか金魚たち          
   松茸の匂ひ吹き出せ換気扇           
   子育ての楽しみつくし麦酒かな         
   豪雨など無きがごとくに今日の月        
   おにぎりを四個包んで秋祭           
   名園に敷地つづきの氷旗かな          

席題/蜜柑
天  一湾を抱く日の色蜜柑山         ふた月
   新妻に身を委ねけりみかん山         六
   ころころところころころとみかん坂     三椒
   運動会時分の青きみかんが好き       団地
   賑しや二番札所に初みかん       紀三井寺
   みかん狩二十才の吾子も色づきて      泰子
 
 

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