1999年11月27日12月4、5日の活動報告

  • 1999.11.27(土)AM9:00〜   島津さん、小杉さん、影山さん、内山さん、常葉の宮野君、由井君と私の計7名で毎木調査をしました。始めは、昨年の工事の続きになるマダケのエリアを調査しようとしましたが、傾斜がきつく、10m×10mがとれなかったので、いっきに、南の谷の部分を対象としました。10mの四角を杭を打って作り、ビニールテープで2m×2mで分けました。主にスギとマダケが生えている場所ですが、工事でほとんど伐採していく予定の部分です。調査結果は後ほど資料編にでもまとめていく予定ですが、100uの中に116本が確認されました。沢すじに近いほうにはコナラやカマツカ、ミミズバイ、イヌビワ、ヤブニッケイ、ヒサカキなどがありましたが、沢から離れていくに連れ、種類が減って、マダケとスギだけになっていました。また、南側の斜面はマダケだけで、20uに85本のマダケが生えていました。4本/u以上の密度で、歩くことも困難な状態でした。竹を切る。切った竹をどう処分するかといった課題が山積しています。みなさんの知恵が必要です。

  • 1999.12.4(土)AM9:00〜   影山さん、内山さん、小杉さん、天野さん、道彦さん、常葉の宮野君、由井君、松井君、木村君、中川君と私の計11名で根川湿地のすぐ南のゆるい傾斜地で毎木調査をしました。コナラが主な林と思って始めたのですが、調べてみるとそんなに密度は濃くなく、大径木はコナラとクロガネモチがほとんどで、中位に位置するヒサカキがかなり多いことがわかりました。下位にはミミズバイやカクレミノが目立ちました。林床はあまり日が入らないせいか、ほとんど落ち葉だけで、コクランが1株だけ確認されただけでした。本日は調査だけと思っていたのですが、中位の暗い樹木を切ったらどうだろうということになって、ヒサカキを切ってみました。十分な明るさにはなりませんでしたが、ひろびろとした感じがして、10本程度切り進めました。最後には高さ10mほどで細く、頂上部だけに葉が付いているコナラを萌芽更新を目的として伐採を行いました。コナラが落葉すれば、クロガネモチが残る程度で、きっと明るい林のモデルができたと思っています。あとは、伐採した樹木の活用を考える必要があるだろうと思いました。本日の活動を終え、引き上げる途中で、小杉さんがコナラの枯木を割ってみると、コクワガタの成虫が越冬している姿が見られました。なかなか見られなかったコクワガタを確認できて、里山づくりを進めれば、もっと頻繁に見ることができるようになるんだろうなと思いました。

1999.12.5(日)AM9:30〜PM4:00
森づくり講座の最終会に寺田さん、大槻さん、道彦さん、宮野君と私で参加してきました。前回は私が旅行のため、原さんに出席してもらったのですが。今回で小笠山の100u×7班分の700uが明るくて活用できる森になりました。階段や散策道を作り、ベンチや看板を設けて楽しい森になりました。この講座で得た知識や経験を佐鳴湖の里山づくりに活かしていきたいと思っています。