お勧め Salsa Book(発行年順)

米国ラテン音楽ディスク・ガイド50's-80's LATIN DANCE MANIA
マンボラマTokyo(藤田正+岡本郁生)(著)
2008.03.28/2,100円/A5判/160p/リットーミュージック社
岡本郁生氏のラテンミュージックガイドブックが発売になりました。東琢磨氏の1995年発行のサルサ ラテン・ディスク・ガイド以来、13年振りのガイドブック。絶版になっていたため、入手できなかった方は是非お求めを。 冒頭からウィリーコロンのコンセプトの話と、サルサ音楽の歴史がそのたびにリセットされているとの話から今回のガイドブックの発行を企画したとのこと。 50-80年代ということで、最近のサルサについては紹介されていません。なかなか入手が難しいものもありますが、サルサのミュージシャンを知っておくことは大切です。リットーミュージックから出版された本ということで、デザインや紙質、読みやすさに工夫がされ、一般の人が手に取りやすいになっているなという感じです。このガイドブックを通じて、サルサを音楽から理解してくれる人が増えることを望んでいます。ディスクユニオンの新宿店では、出版に関し、セールスも考えているようでした。 執筆者の岡本さんからメッセージが届いています。「米国産のラテン・ミュージックの重要作を400枚以上紹介」という点、そして「オールカラー」というのも大きなポイント!
内容:1 LATIN meets JAZZ、2 PACHANGA, DESCARGA y BOOGALOO、3 SALSA、4 MERENGUE、5 LATIN DISCO / LATIN ROCK


パーカッション・マガジン Volume03
ペッカーほか
2008.03.28/1,890円/A5変型判/180p/リットーミュージック
ペッカー氏によるキューバ音楽、サルサのラテン・パーカッションの歴史やミュージシャンを紹介。日本のラテン界を一堂に紹介している貴重な本。
内容狂熱のキューバン・リズム  キューバの打楽器の音~リズム・アンサンブルを付録CDに収録!
◎楽器
コンガ/ボンゴ/ティンバレス/バタ/シェケレ/ギロ/ボンゴ・ベル/クラベス/マラカス/キューバン・カホン/マリンブラ
◎リズム
ダンソン/ソン/ボレロ/チャチャチャ/マンボ/モザンビーケ/ソンゴ/ルンバ・ヤンブー/ルンバ・ワワンコー/ルンバ・コロンビア/アバクワ/ラルバンチェ/チェンチェクルル/イエサ/オドゥドゥア
◎featured artists
ペッカー/美座“Mizalito”良彦/ルイス・バジェ/たけうち tatata
■Interview
◎ロス・バン・バン ◎バンボレオ ◎大儀見 元&フゥアン・カルロス・ロペス[サルサ スインゴサ] ◎伊達 弦 ◎江川ゲンタ ◎カルロス菅野[熱帯JAZZ楽団] ◎河野治彦 ◎都筑章浩 ◎佐藤“キンターナ”英樹 ◎IZPON


事典 世界音楽の本
徳丸 吉彦,高橋 悠治,北中 正和, 渡辺 裕 編
2007.12.20/8,400円/A5判/552p/岩波書店
複数の文化が地域や国を超え混り合い,生成・変化した音楽,それが世界音楽。とりわけ様々な響きや歌が加速的に出現した20世紀のトピックを,リズム/音色/制度/20世紀音楽史/日本音楽の20世紀/グローバリズムの6つの章で構成。クラシックからジャズ,民俗音楽からJPOPまでジャンル横断的な 120項目で読む事典。(岩波書店のサイトより)
東琢磨氏も執筆。「移民たちの音楽」という項目で、エル・コンボ・デル・パスについてアルバルさんの発言を絡めながら幅広い音楽と文化・社会面から描かれています。
(広島市南区図書館所蔵)


雑誌remix 2007年5月号「NYラテン伝説 Feat FANIA」特集
東 琢磨(著)
2007.3.30/900円/アウトバーン社
アウトバーン社発行のクラブミュージック専門誌「remix」。2007年3月30日に発売となった5月号は、NYラテン伝説 Feat FANIA特集。ご当地広島の東さんは、昔のペンネームであるピーナッツ東の名前で執筆されています。サルサ好きにはたまらない特大の面白さです。是非、ご一読を。私は、タワーレコードで買いました。
▼内容=ア・ストーリー・オブ・サルサ、ウィリー・コローン(ピーナッツ東)、ファニア・ディスク・ガイド、俺とファニア・オールスターズ(ピーナッツ東)、初心者のためのキーワード集、ジョー・バターン、クラシック・サルサ50選 他
▼価格= 900円(税込み)



中国新聞「緑地帯」に東琢磨氏連載
東 琢磨(著)
2006.5.19-/中国新聞(朝刊)
音楽評論家の東琢磨氏による「路上のヒロシマ」と題した8回のシリーズが、中国新聞「緑地帯」にて5月19日から始まりました。フリーランスとしての東さんの活動から、文化、ヒロシマが語られます。とっても興味深い内容です。
こちらのサイトで、全文掲載されています。


違和感受装置―クロニクル1996-2003
東 琢磨 (著)
2004.06 /2,520円/315p/冬弓舎
80〜90年代、そして「いま、ここで」。資本とマーケティングの論理と感性に隅々まで貫かれた「Jポップ」な日常。そこから滲み出す違和感を手がかりに、粘り強く文化政治の編み直しを思考する批評活動の軌跡をまとめる。(AMAZON)
雑誌、機関紙などで紹介された80〜90年代の東琢磨氏の評論を1冊にまとめた本。幅広い音楽・文化論となっているが、コラム的に読めるので、好きなところから読める。音楽業界、マイアミの市場、ルベン・ブラデスなども盛り込まれている。


全‐世界音楽論
東 琢磨 (著)
2003.07/2,730円/351p/青土社
ジャズ、ラティーノ、トロピカリズモ、前衛、 地中海、バルカン、想像的民俗音楽・・・・・・・・・・・・ 遊動するエスニシティとグローバリゼーションの下にうごめく小さな(マルチチュードの)音楽たちは、いかにして新たな 〈場所〉 を見いだすのか。擬制の 〈ワールド・ミュージック〉 をこえて、カルチュラル・スタディーズ以降の批評の可能性と臨界点を示す気鋭の “現場的” 音楽論。(青土社)
全世界音楽論の題名のとおり、世界の場所で語り継がれる音楽を描いている。サルサは、音楽業界や場所の観点、ニューヨークの現場から描かれている。


ラテン・ミュージックという「力」―複数のアメリカ・音の現場から
編者:東 琢磨
2003/4/1/音楽之友社/2625 円/19.2 x 13.4 x 2.6 cm/331p
アメリカ合衆国において、2009年には黒人を抜いて「最大のマイノリティ」になると予想されているラテンアメリカン。音楽の世界ではすでに、リッキー・マーティンやジェニファー・ロペス(プエルトリコ系)、サンタナ(メキシコ系)がメインストリームで躍進し、ラテン・ミュージックはアメリカ音楽を完全に制圧したといっていい。本書は、第三世界の音楽や日本の大衆芸能など、文化の底辺から世界を眺め、挑発的な報告を続けているライター・東琢磨、はじめての単著。つねに現場とみずからの立脚点を往還し、ラテンアメリカンの「ポリティクス(政治学)」を、音楽と政治/経済という文脈において明らかにする。ラテン・ミュージックの現在がわかると同時に、9.11以後のアメリカの政治/経済的状況が浮き彫りになる。(音楽之友社)
ラテン音楽を音楽紹介の形で書いている本は多くあれ、民衆そして文化・社会・政治・経済の視点で書いた評論というのは、他にないのではなかろうか。ラテン音楽の背景、メッセージを知ることで、もっと深い何かが私たちの心の中に響いてくる。


シンコペーション ラティーノ/カリビアンの文化実践
東 琢磨 (著),杉浦 勉 (著), 鈴木 慎一郎 (著)
2003.03/2,520円/247p/エディマン
コスモポリタン都市で生きるマイノリティの営みから、われわれは何を学べるのだろうか? 語り得ぬ「南」というポジションに覚える共感とは? はたまた、「離脱」という経験を通して得られるものと失われるものとは?(エディマン)
ドミニカンヨーク、ニューヨーク/クラブ・カルチャー、ラティーナ・アイデンティティなど興味深い内容が多くの執筆者により紹介されている。中でも、東琢磨氏による「連結する路上 音楽/スタイルの脱場所とコミュニティの詩学」では、サルサの音楽の由来、音楽マーケット、ニューヨリカン、スパニッシュ・ハーレム・オーケストラ、エディ・パルミエリの活動を紹介し、サルサを音楽論・文化論の観点から鋭く評論している。


カリブ・ラテンアメリカ 音の地図
編者:東 琢磨
2002/音楽之友社/1800円/A5/223p
カリブ・ラテンの広大な地域全域をUSAまで含めて最新情報でカヴァー。ディスク・インフォメーション300枚、ブックリスト100冊などを収録したガイド。 サルサ、ポップス、ロック、ボレロ、フォルクローレ、レゲエ、サンバ、ボサノバ、タンゴなどなど。音楽とその背景にある文化や民族性、風土まで。かなり広範囲にわたっているので、音楽での区分と地域での区分でわけ、入門的なものとなっているが、内容は深い。


Salsa musical heartbeat of latin america (English)
著者:Sue Steward
1999/Thames & Hudson/3300円/A5/270p
228の写真やイラストを交えたサルサの歴史と文化の紹介。英語だが写真だけ見ても楽しめる。サルサだけでなく、ラテン・ジャズ、メレンゲやポップも紹介。著者がイギリス人ということもあって、ロンドンのサルサも。ニューヨーク、プエルトリコ、キューバの今活躍中の主だったミュージシャンを紹介しているので、最近のサルサファンにも入りやすい。
サルサ〜ラテンアメリカの音楽物語 (日本語)
著者:Sue Steward、訳:星野真理
1999/アスペクト/2800円/A5/175p
2000.8日本語翻訳版もでました。是非1冊置いておきたいところですね。



恋するサルサブック
編者:SALSA HOTLINE JAPAN
1999/音楽之友社/1600円+税/A5/222p
サルサについて、音楽からダンスまで分かる楽しいサルサガイドブックが全国の書店で発売されました。ジョージワタベさんやPapaQさんのご尽力のお陰で完成しました。ファシナシオン・ラティーナの上口もサルサ・ウェブ・コンベンションレポート(ワシントン)、ラテン専用チャンネルHTV紹介記事を執筆、当ホームページも掲載されています。サルサを知りたければ、この一冊を是非ご購入ください!なお、感想や記事内容の質問などがありましたら、お寄せください。できるだけご回答します。
(広島市の図書館にあります!)



アンボス・ムンドス
編集人:東琢磨
1999/アオラ/1200円+税/A5/130p程度/季刊
アンボス・ムンドスとはスペイン語で「ふたつの世界」「両方の世界」といった意味。北と南、あちらとこちら、新しいものと古いものなどなど、お互いが関係しあい、響きあって存在する「ふたつの世界」を目指すというコンセプトで発行。内容も多岐に渡っているが、日頃マスメディアでは取り上げないものがふんだんにあるので、興味はつきない。もちろんサルサ・ラテン情報は満載で、CDレビューは雑誌の中では一番充実している。特集もキューバ音楽、ヨーロッパ音楽、アジア音楽などなど。単に音楽雑誌ではなく、民族学的・社会学的な評論もあり、新しい発見がたくさんある。
(絶版)


サルサ ラテン・ディスク・ガイド
編者:東琢磨
1995/black music review/2300円/A5/270p
50年代〜90年代のサルサを中心にCDをふんだんに紹介するサルサ界初の本格的サルサディスク・ガイド。来日アーティストや日本のミュージシャンのインタビュー。サルサ評論などなど、東琢磨氏が困難なサルサをひとつにまとめたバイブルともいえるディスク・ガイドである。サルサの音楽を聴くときには是非チェックして、CDを買いに行こう!
(絶版)


なんだかんだでルンバにマンボ(ミュージック・マガジン増刊)
著者:中村とうよう
1992.09/2400円/494p/ミュージック・マガジン
副題に「中村とうようのラテン音楽案内」とあり、ミュージック・マガジン世代には受けがいいかも。内容は、キューバ音楽私史として、マチート、アルセニオ・ロドリゲス、ソノーラ・マタンセーラ、トリオ・マタモロス、オルケスタ・アラゴーンなどキューバ音楽の巨人たちの紹介。プエルトリコ音楽の哀愁と甘美。ファニア・オール・スターズ76年来日ルポ。ラリー・ハーロウのインタビュー。ティト・プエンテとそのレコードのほか、ブラジル音楽などの紹介もある。
(絶版)


ラテン音楽パラダイス(文庫)
著者:竹村 淳
(初版1992.03 絶版)文庫判2003.05/987円/393p/講談社
心と体が熱くなり、魂は癒される! 名DJからの贈り物!! NHK-FMで中南米音楽DJ歴22年の著者が、サルサからレゲエ、タンゴ、そしてフォルクローレまで、人生を歌いあげるラテン音楽の魅力をていねいに紹介。 人気絶頂のエンリケ・イグレシアスや、リッキー・マーティン、ボサノーヴァの小野リサ、かのブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ、天才アストル・ピアソラ……そうそうたるミュージシャンたち。 世界の最先端の音楽シーンを賑わすラテン音楽は、長い年月をかけて混血をくり返し、進化してきた民族音楽だった! 歴代の名演を心に刻んできた著者が、ラテン音楽の魅力をあますところなく紹介。涙する名曲から最新のポップスまで、厳選のCDガイド付き。(AMAZON)
1992年3月単行本で出ていたのが、表紙デザインも変わり新しく文庫本で出版され、入手しやすくなりました。サルサについても、歴史を踏まえ、とても分かりやすく紹介されている。初心者だけでなく、改めてサルサを知りたい人には、一番お勧め。


サルサ番外地
著者:河村要助
1987/筑摩書房/2000円/A5/310p
ニューヨークで生まれたサルサを中心に、力強さの溢れるサルサ誕生の様子も含めて、ビビッドな人間模様やバリオの街の生活までを描いた本格的かつハードなサルサ音楽評論。新しいサルサファンにはちょっと見られないミュージシャンが多いかも。「サルサ天国」の続編。
トミー・オリベンシア、ボビー・バレンティン、ウィリー・ロサリオ、ミゲリート、ウィルフリディン、デディ、ロベルト・アングレーロ、ロランド・ラセリエ、ウィリー・コローン、エクトル・ラボー、バッド・ストリート・ボーイズ、プリミティーポ・サントス、ロス・ニエートス、ルーベン・ブラデス、エル・グラン・コンボ、ティト・プエンテなどなど。
(絶版)


事典ラテン・アメリカの音楽
著者:河村要助ほか多数
1984.04/冬樹社/1995円/23cm/285p
サンバ・ブラジル音楽・タンゴ・フォルクローレ・メキシコ音楽・キューバ音楽・サルサ・レゲエ等のラテンアメリカの音楽とその周辺を解説した事典風読み物。
サルサは「都会を彩るトロピカル音楽」と題して河村要助氏執筆。
(絶版)


サルサ天国 
著者:河村要助
1983/話の特集/1800円/A5/310p(入手困難)
サルサ界初の本格的サルサ評論。対談やイラスト、多数の写真、英語とスペイン語に訳された評論。サルサのニューヨークを描いたものでCDだけ聞いていては本当のサルサの凄さが分からないと思わせるディープなサルサ本。対談:河村氏と藤田正氏、ペッカー氏。
(絶版)


ラテン音楽入門 
著者:中村とうよう
1962(昭和37年12月)/音楽之友社/20cm/292p(入手困難)
メキシコ、キューバ、プエルトリコ、ドミニカ、ブラジルなどの歴史、楽器、ミュージシャンなど、ラテン音楽が分かりやすく紹介されている。昭和37年当時のラテン音楽が今につながっていることが改めて確認でき、ためになる。広島県立図書館所蔵なので借りてみてください。
(絶版)