ボリビア便り 第9号(2003年1月15日) 「ウユニ塩湖は、ボリビアの宝です」


【ウユニ塩湖】編

@鉱山の町ポトシから塩湖のある町ウユニまで、バスで約6、7時間。未舗装の悪路をひた走る。途中でパンクしたり、雨で道がぬかるむと、もっと時間がかかる。そのアクセスの悪さも、観光客の足を遠ざける理由の一つだろうか。

Aウユニの鉄道駅。標高は、3669メートル。カーニバルで有名な都市オルロから列車でウユニ入りすることもできる。所要時間6、7時間で、週4便ある。


Bウユニの町から車で30分ぐらいで、ウユニ塩湖に到着する。馬鹿でかい塩湖の端っこ付近に、塩のホテルが2軒ある。一緒に写っているのは、同じツアーに参加した大学生3人組。8人乗りジープで塩湖を巡るツアーは、日帰りコースで1人20米ドル程度。


C塩のホテル「Hotel Playa Blanca」の内部。壁や柱はもちろん、テーブルやイス、ベッドなどが塩の塊でできている。なめると塩辛いが、石のような感じなので変なベタベタ感はない。1人1泊20米ドル。


D塩湖を1時間近くジープで滑走すると、塩湖の真ん中にある島「Isla del Pesca(魚の島)」に着く。サボテンが印象的だ。ここで、ガイドが準備してくれたサンドイッチの昼食を食べる。



E島の小高い丘に登ると、360度、真っ白な塩湖が見渡せた。はるかかなたに陸が見える。何時間いてもあきない美しい光景だった。


F丘の上で記念撮影をする観光客。体力と暇のある10、20代の若者がほとんどだった。



G塩湖の表面は、独特の紋で一面覆われている。どうやって、できたのだろうか。

  
 1月13日(月曜日)、3週間の年末年始の休暇を終えて、再びサンタクルス日本語普及学校の授業が始まりました。2月25日のボリビア出国まで、あと1カ月あまりですが、悔いの残らない活動をしたいと思います。

 年末年始の休暇中、2回に分けてボリビア国内を旅行しました。1回目は、12月29日から1月3日までで、ボリビア北部ベニ県の県都トリニダへ行きました。そして、トリニダからいったんサンタクルスへ戻った後、再びスクレ・ポトシ・ウユニ塩湖の旅行に出発しました。期間は、1月5日から1月12日まででした。

 トリニダは、サンタクルスからバスで北へ8時間ほど、アマゾン川水系の上流部にあたる亜熱帯地方です。人口は、約78000人。うち日系人が約1300人いると言われています。

 憲法上の首都スクレは、白壁・赤がわら屋根の歴史的な町並みが美しく、ユネスコの世界遺産に指定されています。ポトシは、銀やスズの鉱山で世界的に有名です。ウユニ塩湖は、世界一大きく美しい塩の湖だと言われています。

 詳しくは、写真を見ていただくとして、ここでは、ウユニ塩湖について感想を1つ。

 ウユニ塩湖は、ボリビア南西部、チリ・アルゼンチンと国境を接するポトシ県にあります。塩湖の面積は、12000平方キロメートル。東京都・埼玉県・神奈川県を1つにして、さらに山梨県を加えたぐらいの広さです。私が15年間住んでいた広島県の1.4倍もあります。

 その全体が厚さ1メートルから6メートルの塩の層に覆われていて、塩湖の中央にある島の頂上から眺めると、360度見渡す限り、まばゆいばかりの白銀の世界です。青い空とのコントラストも見事です。

 ウユニ塩湖は、ボリビア最大の観光資源だと思います。その規模、そして人々に与える感動は、ブラジル・アルゼンチンの「イグアスの滝」、ペルーの「マチュピチュ」など、隣国の観光地に決して劣らないと思います。

 でも、ウユニ塩湖の知名度は、低いです。訪れる人も、隣国や欧米からの若いバックパッカーが中心で、「イグアスの滝」などと違って、日本からの団体観光客の姿が見られません。

 ボリビア政府の観光PRの不足もあるかもしれませんが、ウユニ塩湖の標高の高さも障害になっているかもしれません。
塩湖の標高は3660メートル、富士山の山頂に近い高さです。

 訪れた人の半分は高山病で気分が悪くなり、数日は観光どろこでなくなります。その辺も、団体観光客を誘致しにくい理由の一つかもしれません。旅行業界に詳しい方、教えてください。

 それにしても、ウユニ塩湖は美しかった。南米旅行の際は、ぜひ訪れることをお勧めします。 うか。


トリニダ編

ポトシ編


スクレ編