ボリビア便り 第4号(2001年7月25日) 「日本語を学ぶ大人たちに脱帽です」

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第1環状道路を彩るタヒーボの花。タヒーボは、サンタクルス市内の5つ星高級ホテルの名前にもなっている。

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7月初め、みんなで七夕を楽しんだ。「にほんごが じょうずに なりますように」

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日系2世の現地教師が担当する初歩クラス。はじめは、ひらがな、かたかなの習得から。

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「初級TB」クラスの学習者たち。前列左から1人目と2人目は、その日、授業見学に来ていたサンタクルス在住の日本人。

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「初級U」クラスの学習者たち。私が会話授業を担当して3カ月あまりががたつ。12月には、日本語能力試験4級に挑戦する。

   南米のボリビアにやってきて、早くも5カ月近くがたちました。ここサンタクルスでは今、タヒーボという街路樹が満開です。ピンクや黄色の花が、街を彩っています。日本なら、桜の木の下で花見といったところですが、こちらの人たちに花をめでる習慣はないのだそうです。

 私の職種は、日系日本語学校教師です。「サンタクルス中央日本人会」が運営する日本語普及学校で仕事をしています。今回は、非日系のボリビア人を「主な」対象とした普及クラスの授業についてお伝えします。

 普及クラスでは現在、13歳から61歳まで65人が学んでいます。授業は、毎週月曜から木曜まで、1日2時間(1時間は50分授業)ずつあります。

 大半の学習者は、仕事を持ったり、大学に通ったりしています。仕事や大学を終えた後、急いで学校にかけつけ、週8時間も日本語を学ぶ姿には、心から頭が下がります。私もこのぐらい熱心なら、スペイン語が上手になるんでしょうが…。

 授業は、学習者のニーズに合わせて、午後4時半からの「昼の部」と、午後7時15分からの「夜の部」があります。「昼の部」は現在、初歩・初級TA・初級Uの3クラス、「夜の部」は、初歩・初級TA・初級TB・初級U・初級Vの5クラスが開講されています。1クラスは、学習者10人が基準となっています。

 1期は2カ月間で、1期2カ月間の学習を終えると、上のクラスへと進みます。順調に勉強が進めば、1年半〜2年で初級の学習が終えられるようなカリキュラムになっています。

 普及クラスの先生は、日系2世の現地教師を中心に6人です。私は今期、「初級U」「初級V」の会話の授業を担当しています。スペイン語と日本語が両方できる現地教師と違って、私はスペイン語がほとんどできません。直説法、つまりスペイン語を使わず日本語だけで授業をしています。

 スペイン語での対訳・文法説明を中心とした授業形態に慣れていた学習者にとって、日本語だけの会話授業は初め戸惑いがあったようですが、3カ月以上たった今は、すっかり慣れた様子です。重たかった学習者の口も次第に軽くなってきました。

 この6月から、使用教科書が『みんなの日本語初級』T・U(スリーエーネットワーク)に変わりました。それまでの『日本語初歩』(国際交流基金)が初版から20年もたち、時代にそぐわなくなっていたためです。また、会話重視の方針を打ち出し、週8時間のうち半分は会話の授業になりました。

 授業料は月30米ドルです。所得が比較的高い人で月収300米ドル程度のボリビアですので、かなり高額だといえます。では、一体なんのために65人もの人が、日本語を勉強しているのでしょうか。 (次号に続く)