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前書き |
7月23日、La Criollaのライブの後、Palladium Mambo LegendsのMike Ramos & Freddy Riosの功績を称える賞の贈呈式、プエルトリコのPapa Tambarによる伝統的民族舞踊から現代のサルサまでを表現したパフォーマンスで、第2回World Salsa Congressが幕を開けた。 |
日程 |
コングレスのパフォーマンスとライブは、毎日午後9時〜10時に始まり、終わるのが午前3時!午前11時からは日本人特別レッスン、引き続き午後5時までコングレス主催のワークショップ。そのあと、食事やショッピング、観光で街に出掛けるか、レッスンを受けず海やプールで過ごすというスケジュール。 |
パフォーマンス |
パフォーマンスは4日間で延べ50。プエルトリコ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、マイアミ、シカゴ、ワシントン、メキシコ、ベネズエラ、イタリア、コロンビア、オランダ、クラサオ、そして、日本。
ロサンゼルスからは、9月に来日するVazquezのSalsa Brava(
http://www.salsaweb.com/salsabrava)やVazquez兄弟のLos Rumberosが、ダンサンブルな曲も取り混ぜショーアップされたパフォーマンスで会場全体を魅了。子どもたちのサルサチームSalsa Kidsは、とってもさわやかでカワイイ。 ロサンゼルスを代表するLaura CaneliasとAlbert Torresのダンスは粋でとっても楽しい。昨年、来日したJosie Negliaも登場。サンフランシスコAva & Luisのアイスダンスばりのアクロバットサルサには会場全体もびっくり。 ニューヨークからは、International Mambo Dancersが、Jimmy Antonと昨年来日したAngel Ortiz、に加え、日本(ノリコ)、ホンコンらの混成チームで登場。多彩なシャインを取り入れたスピーディーなショーでニューヨークのチームの中ではもっともよかったと思う。Carlos Koning、Team New York、Sabor a Fuegoらもよかった。 このほか、ルエダを延々と見せてくれたマイアミのSalsa Fever、いつもながらのマンボ、チャチャチャで観客を魅了するPalladium Mambo Legends、さわやかなカップルのオランダDos Bailadores、躍動感溢れるベネズエラDanzas Xiomara VasconcelloやコロンビアBallet de Azucar、クラサオSalsipuedesのチーム、落ち着いた感じのイタリアのPlaya Seren、息のあったところを見せてくれたStacey & Lucy Lopez夫妻、プエルトリコの男性のみのマンボダンスチームFelipe Polanco。 日本からは、大阪の山崎さん (http://www.dcc-wao.co.jp/salsa/ )と小林さん、市川さんの3人のチーム、チェベレチームが素晴らしいステージを展開した。このほかの出演者についても見ごたえのあるステージだったが、すべてを紹介できないのが残念。 |
バンド |
当初バンドのクレジットでは、ビクトル・マヌエル、ドミンゴ・キニョネスらの大物の名前があったが大違い。彼らを見たさに参加した人は気の毒であったが、毎日3バンド4日間で合計12のプエルトリコを代表するバンドのステージが見れたのは大収穫。 出演順に、La Criolla,Sonora Poncena, La Mulenze, Son by Four, Roberto Roena y su Apollo Sound, Willie Rosario y su orquesta, The Music Club, Justo Betancourt y su Borincuba, Andy Montanez y su orquesta, World Congress All Star Band, Tito Rojas y su orquesta, Cano Estremera y su orquesta。 中でもSon by Fourは若い男性4人のボーカルが、思わずBoyz U Menかと思わせるソウルフルなコーラスで、我々を魅了する新しいタイプのサルサ。今回参加した多くの日本人もCDを買い求めたほど。会場の雰囲気ではティト・ロハスが一番人気があったのでは。CDで聞くと特徴のあるハスキーボイスが、生ではより洗練された感じでとってもよかった。 それにしても、プエルトリコの新旧を代表するこれだけのバンドをバックにサルサが踊れるなんて、本当に贅沢。 |
ワークショプ |
コングレスのワークショップは11、それに日本人特別レッスンが2つ。これらを受けるとLA、NY、プエルトリコのサルサスタイルが一通りマスターできてしまう。コングレスの一般参加者だけでなく、ステージに出演しているダンサーや地元プエルトリコの人も混じり、互いにこうするのかなとコミュニケーションを図りながら楽しくレッスン。 Historia de la Salsaの講義から始まり、エアロビクス的な雰囲気で楽しさを醸し出しながらスタートしたLAのLaura Caneliasのペアダンス、NYクラブスタイルのNegro Ridriguezのペアダンス、Sergio & Sonia Sampaoliのコンクールへのプレパレーション、Palladium Mambo Legendsのマンボ、サルサ、チャチャチャ、さすが全体をノリノリにさせる楽しさを持っている。 9月に来日するLAのLuis & Joby Vazquezのトリッキーな動きも交えたペアダンスはとっても分かりやすい!プエルトリコのStacey LopezやJorge Santanaのサルサのステップ、Felipe PolancoのマンボやJoey Chevresのショーダンス、これらは、ちょっとレベルが高いかな。ベネズエラチームを率いるXiomara Vasconcelloの振り付けの講義。 日本人特別レッスンには、NY女性のQuetcy Olmo。基本ステップが重要!力強く!と強調。もう一人のプエルトリコ男性Miguel Rodriquezは体にクラベを感じることの重要性を説き、チャチャチャや今はやりのチャランガを交えてのレッスン。 なお、これらのワークショップは、LAのステップが左足オン1で出るスタイル以外は、右足がまず1で出て、左足2を踏むスタイルであった。 |
アラカルト |
会場のロビーには、サルサ情報を全世界に発信しているインターネットSalsaweb(http://www.salsaweb.com/)のコーナー、映画Dance with me(http://www.spe.sony.com/movies/dancewithme/)のコーナー(サントラCD販売、ポスター配布、プロモーションビデオ上映など)、ダンスシューズやドレスの販売コーナー、記念写真コーナー、ダンスレッスンビデオの販売コーナー、サルサの写真コーナーがある。 また、ダンサーやインストラクターだけでなく、サルサ界をリードする人たちもたくさん会場に詰め掛けている。NYのDJ Henry Knowles(http://www.lamusica.com/dj.htm)、世界のサルサのネットワークを進めているホームページの製作者Edie Lewis(http://www.salsafreak.com/)、世界のサルサの新聞が配布されたり、クラブ関係者や、アメリカの新聞社も取材に来ていた。私も取材されて、日本の事情をダンスは盛んだがそれに比べ音楽への関心があまり高まっていないと辛口に答えてしまったら、関心を持たれてしまった。そうそう、ホテルのレストランでGilberto Santa Rosaに会った。 |
ダンス・タイム |
フロアでは、世界各国から参加している一般参加者人はもちろん、パフォーマンスに出演しているダンサーが、スタイルの違いを越えて踊っている。LAのJosieやJobyが、NY系男性のリードで踊っていたり、映画「Dance with Me」にも登場しているAlbert Torres(コングレスの司会者)が、女性を自在にリードし粋に踊っている。それを見るだけでも楽しいし、もちろん世界のサルサファンと踊ってみるのもいい経験。 地元プエルトリコ女性も多く、彼女たちはとっても明るく踊りを心から楽しんでいる。毎日、終了前にはダンサーたちが一斉に集まって、いっしょにステップを踏んだり、輪になって中でペアダンスを交互に披露したりとっても盛り上がる。 |
番外編 |
期間中に、中南米各地にテレビ放送されるというモロ要塞での無料野外コンサートに行った。プエルトリコ各地から集まった大勢の熱狂的な地元の人たちに混じってのコンサートは、まさに本場での体験であった。 主な出演者は、スパニッシュ・ロックの MECANO。メレンゲのAshleyやGrupomania、ポップスのMDO、サルサのTito RojasやDanny Rivera、Rey Ruiz、Saned Rivera。そして、トリを勤めたVictor Mannuel。すごい人気!会場全体がいっしょに歌を歌っている。その歌の中にいると、ジーンとくる。Victorは貧しい生活からスターの座まで上り詰めたプエルトリコ人のサクセスストーリーの象徴でもあるのだ。 |
最後に |
最終日、司会のAlbert TorresがCongressで、「DanceとMusic がMarriageした」と表現したように、ここに集まったサルサを愛する人たちは、思い出深い最高の日々を過ごしたに違いない。こんなにリラックスして、世界のパフォーマンスと一流の演奏を満喫できるサルサ漬けの日々はほかにあるのだろうか。第3回は、来年7月1日〜4日プエルトリコに決定した。 今回、日本からは約30名が参加。来年は皆さんいっしょに行きましょう。コーディネーターの渡部さんには大変お世話になりました。また、第1回に比べ格段に運営を改善した関係者のご苦労に感謝したい。 |