男児誕生 (一二月二一日)

 三,九一〇グラム、母子共に健康

              正道

 命名 法道     

称名の 声高らかに

 法の道 歩みて目指す 真生の星

 

 「きっと男の子よ。」「いえいえきっと女の子よ。」由恵さんの大きなオナカを見て女性がたはケンケンガクガク。「貴方はどちらがいいの?」とよく聞かれました。私は「どちらもいいですね。」と答えておりました。一二月八日が予定日、お釋迦さまがお悟りを開かれた日「成道の日」に当たります。仏教徒にとっては特別の日です。二番目の子ですから若干早まると思っていましたが、当日を迎えても生まれそうもありません。次の日も、その次の日も、また次の日も………生まれません。

 大事をとって外出を控えていた妻も外に散歩に行くようになりました。もう男の子、女の子などといっていられません。「どうか無事生まれてほしい。」みんな口には出しませんがそれぞれに祈る日々が続きました。 一二月二一日入院、ふうせんで産道を開く処置をしていただく日です。午前十時入院、私も付き添っておりました。ところが入院と同時に陣痛の間隔が早まります。すぐに陣痛室へ。妻のおなかの張りが段々強くなってきました。持って行ったゴルフボールで腰を擦っておりますと、やがて強い痛みが訪れ、分娩室へ移りました。午後二時五七分、自然分娩にて無事出産、三,九一〇グラムのまさに珠の様な赤ちゃんを授かりました。予定日から二週間がたっていました。

 二六日に退院、すぐ観智院本堂へ。光道上人の維那、正道が導師にて念仏法要を営み、仏様に感謝申し上げました。大きな子ですので、おっぱいもよく飲み元気にしております。

ご心配をお掛けしまして申し訳ございません。今後とも親子とも共、よろしくお願いいたします。  合掌