Q:念仏のときこころを阿弥陀さまにいれるのはなかなか難しいのですが、どうしたらよろしいの
でしょうか。
念仏を続けることで、次第にできるということなのでしょうか。何かポイントがありましたら教えてください。A わたくしの私見にて失礼ですが申し上げます。
念仏にもいろいろな種類がありますが、法然上人は「ただ南無阿弥陀仏と申せ」とおっしゃっておられます。
「声の宗教」と言ってもいいと思いますが、私は大きな声で念仏することで雑念から離れ、念仏に集中した瞬間を体験することがあります。それが「こころを阿弥陀さまにいれる」ことかどうかわかりませんが、呼吸とスピードに気をつけて念仏してみましょう。Q:別時念仏についてですが、一日のスケジュールはどのようなものなのですか。何時間くらい念仏をするのでしょうか。
A 別時念仏は色々なものがあります。座って念仏するのでは、私どもでは夏、秋に一日トータルで念仏を5時間半ぐらいの会をしております。関西の方のグループで、一日10時間ぐらいの念仏しているところもあります。九州では7月に、24時間入れ替わりの不断念仏会があります。
礼拝行では、12月に京都で3千礼拝行があり、一日6〜7時間五体投地の念仏をします。私どもでもそれに習って、二月初旬に1日だけの1000礼拝行をしています。
歩く念仏では、各地で1時間から数時間の念仏行脚が行われています。私どもでは、あさって11月13日に「東京湾ミニ周遊念仏ウォークラリー」をいたします。だいたい4時間ぐらいで17キロを歩きそれぞれ自由に念仏していただきます。
このほか月夜の徹夜念仏の会などもあります。Q 念仏のときに 「ただ南無阿弥陀仏と申せ」とは声のみに集中すればよい との意でしょうか。お返事を読み あらためてお尋ねいたします。また 阿弥陀さまの姿を思いながら念仏するのは誤りでしょうか。
念仏を申すのは、仏さまの本願を信じて、ただ名号をお称えすることでしょう。
「声のみに集中すればよい」のではなく、念仏を称えやすいように過ごしなさい、と法然上人はおっしゃっています。私が、念仏が称えやすい一方法として申し上げました。
阿弥陀さまの姿を思いながら、念仏することが念仏申す助けになるのでしたら結構なことでしょう。なかなか仏さまの姿を思いつづけられなければ、滝を見つめて念仏申してもよいでしょうし、高層ビルの下を行き交う車の流れを見つめて念仏申すもよろしいかと思います。