「ランプス
2023」のレポート

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3年の休止期間を経て、久しぶりのランプスを6月11-12日に開催しました。
待ちに待った開催ということで、みなさんの興奮もひとしおでした。お元気な姿を拝見し、旧交を温める素晴らしいランプの会となりました。遠く広島、京都、静岡からもご参加があったのは、これまでの通りです。
コロナの第8波が収まり、梅雨の雨にもたたられずに済みました。4、5月は当方の体調が不良で開催が不安でしたが、何とかできるまでに回復しました。

当方が『ランプの肖像』を刊行したこともあり、今回は特別なミーティングと位置付け、これまで門外不出にしていましたGRASを6台持参しました。『ランプの肖像』に掲載した最古の205を含めた珍しいものばかりです。
往復は自分で車を運転して運びましたが、今回ほど緊張したことはありませんでした。高速道路で万が一車で事故を起こすと、とんでもないことになりますので、一般道を使い終始安全運転につとめたため、かなり時間がかかりました。
その甲斐があり、みなさん喜んでくださいました。

有瀬さんがお持ちくださった豆でのコーヒーブレイクを挟み、4時間はすぐに過ぎました。(翌朝は末田さんがお持ちになった豆で淹れてくださいました)。それぞれ産地が違い、しかも自家焙煎のためコーヒー好きにはたまりません。
夕食と懇親会は、毎年さまざまな話で盛り上がり、濃密な時間が深夜まで続きました。あっという間に午前2時です。ぼくは12時間話し続けです。もちろん皆さんの話を交えながらです。
翌朝、名残惜しく皆さんと別れました。余韻に浸りながら車を運転し、無事に帰宅です。
皆さんのお陰で、「ランプス2023」は特別な時間となりました。お礼を申します。


後日届いた礼状・感想を、了承を得て下に掲載いたします。(皆さんの礼状はこれでもかなり略しています)



宿泊施設の外観。庭にはソテツの木が10本ほどあります。


宿泊施設へのアプローチ。1F右が食堂とベランダ。天気がよければここから富士山が見えます。




(略)

ランプス、とても楽しいひとときとなりました。めったに実物を見られない貴重なGrasの数々をご用意いただきありがとうございます。
手にすることが叶わぬかもしれないGrasを間近で、しかも比較して見れたため、帰宅しても興奮が冷めず深夜まで眠れませんでした。
運搬等ご事情はお察ししますが、実際に顔を合わせ、ランプはもちろんのこと、様々なことを話せる機会を楽しみにしているので、やはり来年の開催を期待せずにはおられません。

(略)



(略)

久しぶりに皆様とお話しが出来て楽しかったです。
しかし、みなさまの知識量には驚きです。
ランプへの情熱がひしひしと伝わってきました。
もっと「ランプの肖像」で勉強します。
コロナが落ち着き、また皆様と会えて本当に楽しいひと時でした。

大変貴重なランプを沢山お持ちいただき誠にありがとうございました。
「ランプの肖像」に掲載のランプを間近で見ることができ、とても興奮いたしました。
ミュージアム級のランプが並び圧巻でした。
年代の違い、わかりやすかったです。
出来るだけ動かしたくないにも関わらずお持ちいただき本当にありがとうございます。
金額の話が出ていましたが、恐ろしくて近づけなかったですw

「ランプの肖像」出版の裏話についても興味深く、改めて熟読します。
印刷がそれほど大変だとは思いもしませんでした。
カメラをそれほど持っていないとのお話しは驚きました。
(雜賀註 : 雜賀が10年以上前のカメラと学生時代のレンズを使い『ランプの肖像』を撮影した話をしました)
てっきり、沢山のカメラを使い分けていると思いましたが、とても意外でした。
新しいカメラが欲しかったのですが、諦めることができそうですw
今のカメラを使いこなせるようにします。

(略)



(略)

【ランプの肖像】を
一通り読んだつもりでしたが
まだ読み取れていない
文章の細かいニュアンスなどを
もう何度か読み直しながら
理解を深めたいなと思いました。
 
何でも楽しんでやり興味を持つこと
やりたいことはすぐにやること
仕事は真面目に妥協しないこと
遊ぶ時はとことんやること
時には力を抜くこと
計画を立てること
など
ランプ以外のことも色々と学べて
開催が出来なかった3年分のモヤモヤを
リフレッシュできた会でした。

参加された
皆さんのそれぞれの知識や鋭い気付きなど
まさに、
これぞランプミーティングだ!
という感じでしたね。
 
ランプについて
全くブレーキをかけずに喋れるメンバーと
会えることなど
普段の生活ではほとんど無い為
ランプスでの会話は
本当にストレスフリーです。
 
今年は今までよりも
濃いイベントになった気もしますし
また来年も必ず参加したいので
開催予定が決まりましたらお知らせください。

しばらく ご無理はなさらず…
【ランプの肖像】の製作期間の
疲労やストレスが
かなり溜まっているはずですので
心身共に
しっかり休まれてください。
 
いつか
奥様と◯◯へ
ご旅行で来られる際は
ご連絡お待ちしております。
全力の珈琲も是非飲んでいただきたいです。

この度は
本当にお疲れ様でした。
楽しい時間を作っていただき
ありがとうございました。
また元気にお会いできるよう
頑張ります。

(略)



(略)

この度は3年ぶりに開催していただき、本当にありがとうございました。また改めて『ランプの肖像』の御出版おめでとうございます。

新型コロナウイルスの影響下のこの3年間はとても長く感じられ、ランプスのように皆さんとランプを囲み知識や気付きを語らう場が再び来ないのではないか、と不安になっておりました。
それでもコロナが幾分落ち着き再び開催となった今回、見送られていた3年間の空白を埋めるかのように濃く贅沢な会でした。今でも私の中で熱を帯びており、仕事終えてから『ランプの肖像』を再読し、肉眼で記録された映像と照らし合わせ、皆様とのお話を思い出しながら復習している毎日です。

今回のランプスは、『ランプの肖像』を出版していただき、そして開催前に届けていただけたおかげで、これまで以上に深く眺め考えることができました。
また雜賀さんが書籍に掲載され、持参してくださったあの貴重なGRASの数々は、私の生涯で今後再び生で見られるかどうか…というものばかりで、ミーティングの間終始圧倒されていました。
おそらくはもう見ることがないだろう、と思い眼が焼き付くくらいに瞬きも忘れながら、細部まで拝見させていただきました。笑

(略)

個人ではなかなか理解が仕切れなかったGRASが(もちろんGRASのみならずですが)、『ランプの肖像』でのあの真摯なまとめ方、これまでを含めた今回のランプス複数の年代・モデルの同時比較はどれもとても勉強になることばかりでした。
改めて今回の開催と出版に御礼を申し上げます。

来年の開催も楽しみにしております。
どうか今年はゆっくりとお身体をご自愛ください。


(略)



(略)

先日のランプスお疲れさまでした。
今年も開催していただき誠にありがとうございます。

その後体調は如何でしょうか?

今回の内容も素晴らしかったです!
思い焦がれていた最初期のGRASの実物を拝見できて感激しました。
これからの人生であのような個体をマジマジとみれる機会はもう無いと思います。

GRASに関しては知ったつもりで、まだまだ知らない事だらけと痛感いたしました。
帰ってきて、早速コレクション数点のディテールなどを確認しました笑
時代によってのディテールの違いなど、雜賀さんのおっしゃる通りでした。

今回はランプの肖像のエッセイのバックグラウンドなどもお聞き出来たのも嬉しかったです。
引き続き大切に読ませていただきます。

今回は新たなメンバーも加わりより話に奥行きが出て楽しかったです。

(略)



(略)

ランプスについて、とても興味深い内容だったことに加え、初回参加だったにも関わらず雜賀様はじめ、皆様の温かい受け入れを頂いた事もあり、とても良い時間を過ごすことができました。
感謝申し上げます。

まだ情報が少なかった2015年頃からGRASに興味を持ち、現在に至るまで様々な文献や、現物を購入し比較検証を行っていたことから一定の知識はあると自負しておりましたが、今回のランプスで初めて拝見する実物や、雜賀様の鋭い考察と造詣の深さに圧倒され、興奮と同時に自分の未熟さを改めて痛感いたしました。

ご参加の皆様も、近年よく見られる「投機的な目線でデザインに興味を持ち、購入する」ではなく「純粋に造形の美に興味がある」とランプに対して尊敬と愛情をもってお話をされるスタンスにとても共感することができました。
もちろん、高額な買い物であるケースが多いこともあり、前者の考え方を否定はしませんが、「どこが優れていると思うのか」という目線で1つの美に対して意見交換をできる機会はとても貴重だと感じました。

今回のランプス参加にて、雜賀様の「見出した造形美を、まだ紐解かれていない歴史として現物や資料を収集し、紐解き、その造形美がどういう変遷を辿って完成されていったのか」という一連の活動を、ランプスの時間を通じて、目の当たりにできたこと、自分の人生にとって大きな機会になった感じます。
10代よりテクノロジーに興味を持ち、サイト、ソフトウェア開発をはじめ、デジタルマーケティングのキャリアを続けてきた事から、「物理空間のモノには、デジタル空間には無い良さがある」という考えを、ランプス参加を通じて改めて再認識することが出来ました。

(以下略します)



●雜賀より

昼の部はランプトーク、夜の懇親会はランプ以外にも様々な話題が飛び交います。
ぼくの仕事上、美術関連の話もしますが、話題はとにかく多岐にわたります。
興味を持たれる方は是非ご参加ください。
興味があるけれども知識がないと思っておられる方、参加されればそれが杞憂であるとわかります。決して敷居が高くはありません。和気あいあいとした雰囲気で、どんな方にも楽しんでいただけるミーティングを目指し、実践しているつもりです。冗談、バカ話も出ます。

懇親会はとても盛り上がります。できれば泊りでご参加いただきたいですが、今年から日・月曜日の開催に変更しました。仕事の関係で日曜の夕食と懇親会に参加後、深夜に帰宅される方もありました。東京の方はそれが可能です。
管理人さんは元板前さんですので食事はとても美味しいです。二食付きの宿泊費は破格の安さで、参加された皆さんはいつも驚かれます。また、ぼくはほとんど酒を飲みませんし、酒癖の悪い人もいません。下戸の方も心配なくご参加ください。
今回参加された方は、すでに来年も参加を希望されています。
皆さんとまた元気にお会いすることを願っています。

来年の開催までには体調を整えたいと思いますが、年齢と体力を考慮しますと、それほど長く続けられないでしょう。2024年で終わる可能性もあります。こんな面白いミーティングは他にありません。続けているうちにどうぞご参加ください。
終わったばかりなのに、すでに次のランプスをやりたい気分です。


なんと髭男の揃い踏み。ぼくは大学3年から50年間生やしています。

天気が良ければ部屋の窓からこんな風景が見えます。夕方です。



                        

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