大野  Ohno

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■大野天主堂 (明治26・1893年、竣工)

長崎県外海町 石造
ド・ロ神父設計。土蔵を思わせる堅牢な建物。冬の北西風から建物を守るため、高さを押さえている。九州には二つしかない石造天主堂。その壁は、砂と漆喰を混ぜ合わせたものを接着剤として目地に用い、玄武岩の小片をつなぎ止めている(ド・ロ壁と呼ばれる)。壁の厚さは約60cm。棹縁天井と呼ばれる平天井。大正15年増築。
眼下に角力(すもう)灘を見下ろす地に立つ。天気に恵まれれば遙かに五島列島が望める。