海はともだち

 1998年制作3D人形アニメーション
 リスボン博覧会日本館上映作品
 上映時間  約12分
 制作    イマジカ
 人形・セット美術・エフェクト  彩工房
 アニメーター    長崎 希
 3匹のカメの兄弟と海の仲間達の楽しい歌
 と踊りのアニメーション・ミュージカル。
 小さな島に住むカメの兄弟が、自分達の
 住む島を みんなに知ってもらおうと、
 灯台を作る事にします。
 島の仲間達も手伝って順調に灯台づくりが
 進みます。 でも、そこへタイフーンが、
 さあ大変・・
 灯台が完成した後も困った事が、でも
 かめの兄弟が 海の仲間達の助けをかりて
 困難を乗り越えていきます。
コメント

: 東京に何年かぶりの大雪が降った日にあのタイプーンの特撮水槽の操演など人形アニメーションには珍しい巨大なセットなど以外に思い出に残っているのはアニメーション以外の事が多くあります。

 

小野沢: 3Dの飛び出す映画用なので、セットがとても大きかった。バックの海など畳15枚ぶんぐらいありました。灯台の建っている広場は2間のターンテーブルに乗せて移動撮影したりもしました。燃える氷を透明ポリのムクで作ったのですが、うっすら色が付いてなかなか透明にならず何個も型を抜いて徹夜で磨いたりして大変でした。しばらくの間仕事場に怪しく光る燃える氷がごろごろしていたもんです。映画が完成してからポルトガルのリスボン博へ連れて行ってもらえておいしい思いをした作品でもあります。

鈴川: すごーく面白くてやりがいのある仕事だったけど、何せ、人形の体数が多くて、デザインも制作もとーっても大変でした。何十体分ものフォームを焼くのにアンモニア臭の中、毎日毎日悪戦苦闘。亀の甲羅は重いし、アンコウのおじさんはバカでかいし・・・・。
でも一番大変だったのは、何てったってタイフーン!!!人形アニメ界初(本当か?)の等身大のアニメ人形を作ったことかな。私のアニメ人生もこれで終わりかと思うぐらい大変だった・・のでした。(ほんとーか?)
その上それをアニメイトするのもこれまた大がかり。(アニメーターさんごめんね)アニメーターと二人で
気力、体力、体重の全てをかけてグググッ!!と手足を動かしては、ボルト締め!の日々。人形アニメって力わざだったんですね。(だから本当かっての!)

鳴脇: 久しぶに大きなセットの仕事。でもセットの方に入れず、毎日毎日人形のお仕事。
フォームの人形作るの嫌いなのに(涙) 実は他にもう一本人形の仕事が入っていて、そちらと重なっていたため人形の方の仕事量が増えて大変だったのです。(しかもそちらもフォーム人形あり)
やっと大半の人形が完成して、美術の仕事に戻ったときにはセットはもう終盤でした。
でも冬だったからまだ良かったけど。夏場のフォームは本当に大変ですから。

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