1.目安棒と吊り具について

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このコーナーは、アニメーションを志す全ての人の意思をアニメーション映画に焼き付ける為の道具を紹介するページです、

目安棒(めやすぼう)

目安棒というのは、人形を動かすときの目安となる物です。これがあると、前のポーズからどれぐらい動いたかが、一目で分かりとても便利です。外国のストップモーションアニメなどの写真にたまに写って居ますがその構造と使い方は案外知られていないため折角の良い道具が生かされて居ない様な気がします。
 写真の様に片手で軽く持てて安定する重さの真鍮にネジで三本足を取り付けます。それは、デコボコのセットの上に置いてもぐらつかないようにするためです。(カメラの三脚を思い出して下さい。)その上に大きめの関節又は2枚の板をネジ止めして(間に平ワッシャーを挟む。)バーアンテナ(以外とコレが5段位有ってかなり長くのびる)を取り付けます。そしてその先に小さい関節又は板をネジ止めしたもの又は細いヒューズ線などを取り付けます。
冒頭で述べたように、目安棒は、3次元の、ある空間を示す物で置き換えアニメの時に人形を置いた場所を示したり、セットから完全に人形を取り外す時などに使います。皆さんの中には、人形の進行方向に目安棒を置いた時、目安棒が邪魔で動かせないのでは?と思った人がいるかもしれませんが、その場合は、動かす距離を決めた先に目安棒を置いて動かす等の工夫をしてください。ただ、人形は、カメラのある方向から見て一番バランスがとれたポーズにするというのが、基本ですから、目安棒の位置もその方向から見やすい場所におくのがよいでしょう。
後は動かないと言うよりブレ無い様に止める目安として(カメラに向かって飛んで来る時に左右のブレの確認など)使うなど以外と応用範囲は広いアイテムです。

 

吊り具 1

先ず初めに プロでも吊りが入ると時間が掛かり技術的にも高度なテクニックが必要です。吊らないアニメを板着きと言い、割合早く撮影できると言えます(有る程度コンテが、自由になる作品の時は吊りメーションをなるべく避けるのも作戦と言えます。)さらに吊り具を掛ける物干し竿の様な物(鳥居と言います)と、吊り具は、例えカットの途中から吊るとしてもカットの初めからセットに建てて置きます。何故でしょう、そう影の問題です。揺れが止まるのが早いからと、やたらに大きな吊り具を作ると、人形やセットに影がでるばかりで無く吊り糸で上下させているつもりなのに左右に大きくブレが出て、その修正に無駄な時間を費やすことに成りかねません。人形でも人間でも吊り糸はなるべく平行が基本です。(彩工房には昔、操演屋で実際に人間を吊っていた人がいます)

今回は、目玉クリップを使った釣り具の作り方を紹介します。本格的な釣り具と違って初心者の方でも作りやすいと思います。
 下の写真のように電気製品のつまみ又はミシンのボビンをテンションを掛けて止めた物を2つ鳥居に取り付けてアニメします

 PSアニメーションの醍醐味でもあるオーバアクションを削って作品が小さいものに成ってもつまらないですがアイテムに無駄に凝るならば1秒でもアニメを撮影したいものです。

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