AM2:00起床。迷わず世附へ出撃。浅瀬ゲート前にAM3:30着。
沢割が始まりかかっていたので、大棚沢をマーク。誰ともバッティングしない。
本日の目的は、キープサイズのイワナを釣ること。
士気を高めて何とか水の木橋まで到達。林道歩行中に話し相手となってくれていた人と別れ、
未知の世界、大棚沢へ向かう・・・。
※その人は、東京多摩地区の稲城市から来られているという・・・。遠くても来てしまう渓相の良さとと資源の多さが、
世附の魅力なのだろうか・・・。
浅瀬出発から1時間半後に、一般的な入渓路は大棚橋手前からだが、それよりも手前のゴーロ帯への入り口の入渓路を
見つけたのでそのまま入渓。
最初のポイントにて、いきなり良型が喰ってきてバラしたので、資源量の多さを期待したが、
その後は全く振るわない一日となった・・・。
大棚橋までのゴーロ帯は、非常に落差が大きく、本来の私のような里川・本流専科だったヘボ釣り師にはかなりキツイ(>_<)
好ポイントの連続なのだが、チビヤマメとチビイワナが出た程度。しかし、イワナは美しい!!
その後、大棚橋〜1つ目の堰堤と釣り上がったが、サカナの気配は無く、チビヤマメが居食いで喰っている程度(>_<)
堰堤を一旦林道に出て巻き、再入渓すると、釣り人が支度中だった・・・。
4時組である旨を告げ、しかし一方でGW期間だから仕方の無いことも解っているので、
「一緒に釣り上がりませんか?」と提案したが、「先行者として、そのまま上ってください」とのこと。
2つ目の堰堤で脱渓して終了することを告げ、なるべくポイントを潰さないように行かせていただいた。
しかし、ほとんど反応は無く、煮干のようなチビヤマメも2匹出た程度(^^;)
2つ目の堰堤下にて、ちょっとは引くヤマメを手元でバラしたが、それでも5寸程度・・・。
ここで釣りを終了することにした。
一応、踏み跡があるようなので登っていくが、途中で判然としなくなる(>_<)
しかも、結構な高度を登ってからなのであせったが、林道からこんなに深い位置だとは思ってもいなかった。
横方向にも踏み跡が僅かに繋がっているので、藪を漕いでトラバース気味にしながら、何とか脱渓・・・。
林道から他にもルートを探したが、結構藪が濃く、誰か常連さんには、刈っていただけると助かるかもしれない・・・。
堰堤上からの再入渓路も探してみたが、急斜面を人間が降りたような跡があったが、藪も濃く、
あれでは私では下りられないと直感した・・・。
切通沢やバラシマ沢分岐まで、林道と沢が離れて脱渓できないと思われるので、私の限界線だと感じた。
やはり、本格渓流は厳しい・・・。
帰りの足取りは重く、11:30に撤退開始にて、12:00に水の木橋。ここからのペースが激落ちであり、
浅瀬監視小屋着は13:30。クタクタだった(^^;)
釣れなかったのも、余計に疲れた原因だろう・・・。
それにしても、変な体験をした。
大棚橋からしばらく平坦な流れを遡行すると、遥か前方に、人間の形をしたような黒い塊?が見える・・・。
「頭ハネされたか?(怒)」と思い、目を凝らしてみても、その正体は判然としない。双眼鏡が必要だ。
しかし、どう見てもそれは人間の形に思われるのだが、動いているようには見えない(汗)
とりあえず遡行するしかないのだが、木の枝に仕掛けを引っ掛けて失い、取り替えた後に前方に目をやると、
不思議にもその物体は消えていた・・・。
釣り人ならば、動作があるだろうし、服装も地味なりにも真っ黒の様相ではないだろう。
クマだったとしても、長い間直立している体制はあり得ないだろう・・・。
その後、それほど怖さを感じなかったので遡行を続け、その物体があったと思われる場所も通過。
何事も無かった。
ただ、一晩明けた今となっては、大棚沢は、あまり行きたくない雰囲気を醸し出していたような気がする。
大棚滝直上のスギ植林帯などは真っ暗で薄気味悪く、2つ目の堰堤は大高巻きが必要だし、
そして得体の知れない物体の目撃・・・。
釣れなかったことも幸いとし、今後単独で大棚沢入りするのは止めておこうかと思う。
しかし、深山にしか居ないイワナを狙うには、どうしても’遭遇’とのリスクが大きくならざるを得ないものか・・・。
<本日の釣果>
大棚沢中・下流部 : チビヤマメ×6、チビイワナ×1
あれだけ奥まで攻め込んだのに、完敗(>_<)
※本日の講評
骨折り損のくたびれ儲けという言葉が、まさに当てはまるのではないだろうか・・・。
腰痛も出てしまった。朝方の冷え込みが原因だろう。整形外科にでも行かないとマズイかも・・・。
しかし、渓相は抜群だった。さすが西丹沢世附だと思う。薄気味悪い区間もあり、かなりの険谷だといえると思う。
里でも釣れるヤマメやアマゴと異なり、深山幽谷にしか居ないイワナを狙うには、やはりこの世の物ではない存在との
接遇リスクが高まるのかもしれない・・・。
そういう物に鈍感か、一切感じない人ならば何も問題無いだろうが、私のように、追い払う(祓う)力が無いのにも
かかわらず、何となく見えたり感じてしまうタイプの人間は、「気味悪い」と本能的に感じる区域には、
近寄らない方が賢明だろう。
釣行記をUPしている今になって、背筋に悪寒が走ってるのだ・・・。