2007年4月29日

世附川本谷系ではイワナが濃いとされる大棚沢へ攻め込むも絶不調(>_<)
1時間半掛けて、こんな奥に来たのに、さしたる釣果は無し・・・。
落差の大きいゴーロ帯主力の本格渓相だったが、サカナはそれほど濃くないように感じれれた。


AM2:00起床。迷わず世附へ出撃。浅瀬ゲート前にAM3:30着。
沢割が始まりかかっていたので、大棚沢をマーク。誰ともバッティングしない。
本日の目的は、キープサイズのイワナを釣ること。
士気を高めて何とか水の木橋まで到達。林道歩行中に話し相手となってくれていた人と別れ、
未知の世界、大棚沢へ向かう・・・。
※その人は、東京多摩地区の稲城市から来られているという・・・。遠くても来てしまう渓相の良さとと資源の多さが、
世附の魅力なのだろうか・・・。

浅瀬出発から1時間半後に、一般的な入渓路は大棚橋手前からだが、それよりも手前のゴーロ帯への入り口の入渓路を
見つけたのでそのまま入渓。
最初のポイントにて、いきなり良型が喰ってきてバラしたので、資源量の多さを期待したが、
その後は全く振るわない一日となった・・・。

大棚橋までのゴーロ帯は、非常に落差が大きく、本来の私のような里川・本流専科だったヘボ釣り師にはかなりキツイ(>_<)
好ポイントの連続なのだが、チビヤマメとチビイワナが出た程度。しかし、イワナは美しい!!
その後、大棚橋〜1つ目の堰堤と釣り上がったが、サカナの気配は無く、チビヤマメが居食いで喰っている程度(>_<)
堰堤を一旦林道に出て巻き、再入渓すると、釣り人が支度中だった・・・。
4時組である旨を告げ、しかし一方でGW期間だから仕方の無いことも解っているので、
「一緒に釣り上がりませんか?」と提案したが、「先行者として、そのまま上ってください」とのこと。
2つ目の堰堤で脱渓して終了することを告げ、なるべくポイントを潰さないように行かせていただいた。

しかし、ほとんど反応は無く、煮干のようなチビヤマメも2匹出た程度(^^;)
2つ目の堰堤下にて、ちょっとは引くヤマメを手元でバラしたが、それでも5寸程度・・・。
ここで釣りを終了することにした。
一応、踏み跡があるようなので登っていくが、途中で判然としなくなる(>_<)
しかも、結構な高度を登ってからなのであせったが、林道からこんなに深い位置だとは思ってもいなかった。
横方向にも踏み跡が僅かに繋がっているので、藪を漕いでトラバース気味にしながら、何とか脱渓・・・。

林道から他にもルートを探したが、結構藪が濃く、誰か常連さんには、刈っていただけると助かるかもしれない・・・。
堰堤上からの再入渓路も探してみたが、急斜面を人間が降りたような跡があったが、藪も濃く、
あれでは私では下りられないと直感した・・・。
切通沢やバラシマ沢分岐まで、林道と沢が離れて脱渓できないと思われるので、私の限界線だと感じた。
やはり、本格渓流は厳しい・・・。

帰りの足取りは重く、11:30に撤退開始にて、12:00に水の木橋。ここからのペースが激落ちであり、
浅瀬監視小屋着は13:30。クタクタだった(^^;)
釣れなかったのも、余計に疲れた原因だろう・・・。

それにしても、変な体験をした。
大棚橋からしばらく平坦な流れを遡行すると、遥か前方に、人間の形をしたような黒い塊?が見える・・・。
「頭ハネされたか?(怒)」と思い、目を凝らしてみても、その正体は判然としない。双眼鏡が必要だ。
しかし、どう見てもそれは人間の形に思われるのだが、動いているようには見えない(汗)
とりあえず遡行するしかないのだが、木の枝に仕掛けを引っ掛けて失い、取り替えた後に前方に目をやると、
不思議にもその物体は消えていた・・・。

釣り人ならば、動作があるだろうし、服装も地味なりにも真っ黒の様相ではないだろう。
クマだったとしても、長い間直立している体制はあり得ないだろう・・・。
その後、それほど怖さを感じなかったので遡行を続け、その物体があったと思われる場所も通過。
何事も無かった。

ただ、一晩明けた今となっては、大棚沢は、あまり行きたくない雰囲気を醸し出していたような気がする。
大棚滝直上のスギ植林帯などは真っ暗で薄気味悪く、2つ目の堰堤は大高巻きが必要だし、
そして得体の知れない物体の目撃・・・。
釣れなかったことも幸いとし、今後単独で大棚沢入りするのは止めておこうかと思う。
しかし、深山にしか居ないイワナを狙うには、どうしても’遭遇’とのリスクが大きくならざるを得ないものか・・・。


<本日の釣果>
大棚沢中・下流部 : チビヤマメ×6、チビイワナ×1
あれだけ奥まで攻め込んだのに、完敗(>_<)


※本日の講評
骨折り損のくたびれ儲けという言葉が、まさに当てはまるのではないだろうか・・・。
腰痛も出てしまった。朝方の冷え込みが原因だろう。整形外科にでも行かないとマズイかも・・・。
しかし、渓相は抜群だった。さすが西丹沢世附だと思う。薄気味悪い区間もあり、かなりの険谷だといえると思う。

里でも釣れるヤマメやアマゴと異なり、深山幽谷にしか居ないイワナを狙うには、やはりこの世の物ではない存在との
接遇リスクが高まるのかもしれない・・・。
そういう物に鈍感か、一切感じない人ならば何も問題無いだろうが、私のように、追い払う(祓う)力が無いのにも
かかわらず、何となく見えたり感じてしまうタイプの人間は、「気味悪い」と本能的に感じる区域には、
近寄らない方が賢明だろう。
釣行記をUPしている今になって、背筋に悪寒が走ってるのだ・・・。



開始後しばらくして出たチビイワナ。
惚れ惚れする美しさです・・・。

大棚滝〜大棚橋区間の険しいゴーロ帯の小さな水溜りから出ましたが、アタリはありませんでした・・・。

コイツを見れただけでも、ヨシとしましょう。
(昔からの世附の常連さんからすれば、居ては困る存在みたいですね・・・。)





大棚沢のチビヤマメ。

これで、本日最大サイズですよ・・・。
煮干みたいのしか釣れませんでした(>_<)

これだけ奥の沢に入っても×。
散々周囲から指摘されているように、今や0.3号以下の糸でないと、良型には通用しないのかもしれませんね・・・。

木々が生い繁った渓流では、ライントラブルが多いので、0.6〜0.8号を使っている私は、最早時代に取り残されているのかも(^^;)




大棚沢の抜群の渓相。

1つ目の堰堤の少し下あたりだったと思います。
落差だけでいえば、大棚橋下手の方が大きいと思います。
それにしても、イワナが好みそうな雰囲気ですね。だから、この沢ではイワナがそれなりに濃いとされているのかもしれません・・・。

しかし、改めてこの画像を眺めるに、鬱蒼としており、薄気味悪さを醸し出しています・・・。
何も感じない人が、羨ましい限りです(^^;)





脱渓点となった2つ目の堰堤を望む。

私のレベルにしては、結構な大高巻きでした・・・。
一応の踏み跡はありますが、藪も濃くて中々に難儀(>_<)

釣れなかったのを機に、この沢への単独入渓は、今後は控えようと思います。