2006年5月2日


初めての大又沢では、ボウズは免れるが、成魚放流物主体・・・。千鳥橋入渓では、こんなものなのか。
突然の稲光のストロボと雷の轟音の襲撃を受ける(>_<) 自然の驚異を思い知る。キツイ洗礼なり。
幸いにも、同郷の熟練フライマンに導かれ、浅瀬ゲートまで、決死の撤退戦を演ずることに(^^;)


AM2:30に、何と自然起床し、そのまま出撃の支度をする。
これで、世附浅瀬4時の「沢割会議」に出席できる・・・。初参戦、一体どんな面々が集っているのだろうか。
3時過ぎにやをら出発。浅瀬ゲート手前の駐車スポット到着は4時20分前。良い頃合か・・・。
おそるおそる、YGL管理小屋の前に行くと、既に常連・熟達者と思しき釣り師が集っている。
そして、初参戦の私も、その集団の中に混ぜていただく。雨が降り出しているのが気がかりではあった。

その後も続々と釣り人が集い、総勢9名が、いわゆる’4時組’であった。
本水・水の木・法行・バケモノと、次々と決まってゆく・・・。
私は、「大又沢千鳥橋」と宣言し、周囲から快諾された。これで、頭ハネさえ受けねば、
資源量も多い区間だと思料されるし、楽しい釣りが期待されるところだろうか・・・。
土沢では熊が出て、林道では落石が頻発し、怪我人が出ているという情報も得た。

AM4:00ジャスト、YGLスタッフの入山許可の一声により、一斉にスタートする。
本水沢に入るという、いかにも大ベテランと思しき初老の紳士殿は、中々の健脚であるが、負けじと着いていく。
そして、色々と貴重な話をしてくれ、大変に勉強になった。特に「塩糠」については、存在自体は知っていたが、
製法については知らなかったので、目から鱗だった。
大又ダム及び法行沢取水口の影響ゆえ、水量は極めて乏しく、魅力の無い谷筋が延々と続き、出発から50分後に、
ようやく大又ダムへ到着。1時間ジャストで、私の入渓地、千鳥橋へ到着する・・・。

紳士殿とここで別れ、宇崎日新「3WAY渓神技PRO 硬中硬630」にて釣り始める。
開豁区間なので、ある程度長いくらいで丁度良い。
しかし、連日攻められているからなのか、好ポイントからも反応は無い(>_<)
開始から1時間後、ようやく瀬のヒラキから、チビヤマメが登場した。放流物っぽい個体だ・・・。

その後も中々シブく、しかも川幅が狭まり、木々の枝が邪魔になり始めたので、
小回りの利く、シマノ「天平ZT 超硬調53」にチェンジし、竿抜けが無いように心がけて遡行する。
すると、ようやく淵のポイントにて、放流物の8寸クラスが2匹、立て続けに出た!!
ヒレが丸くて美しくなかったが、型が良いので引きは強く、楽しませてくれた。

それから後も、同じく8寸程度の成魚放流ヤマメが出てくれ、あとはチビイワナが2匹出てくれた。
イワナは、型が小さくても、中々の引きを見せてくれる。
このまま快適に遡行できるかと思いきや、自然はそんなには甘くない(^^;)
急に雨脚が強まり、その直後、遠方で雷鳴が轟き始めた(>_<)
これはヤバイ!! 急いで竿を仕舞い、緩斜面をよじ登り、林道へと脱出する。
落雷で命を落としたらたまらない!! 何とか木々の陰に隠れながら、撤退戦を開始する・・・。

大又ダムを過ぎたあたりか。
下から上ってきた、熟練風のフライマンに声を掛けられたので、私は撤退する旨を告げると、彼も賛同し、共に撤退する。
折りしも、雨脚はさらに強まり、スコールのごとき様相を呈してきた・・・。
道中、稲光から爆音が響くまでの秒数と落雷の目安を教示していただき、また、私の装備の甘さについても、
色々とアドバイスをしていただいた。

そして、渓流釣りサイトの話になり、私のサイトもよく見ていただいているようだったので、「私が相模守です」と
名乗ると、彼は私と同じく南足柄市民であり、しかもかなりのご近所さんであった(^^)
それにしても、大嵐の中、何とも心強いベテラン釣り師との行動は、大変に助かった。
一人だったら、相当の恐怖に怯えながら、生きた心地もしなかっただろう・・・。

笹子沢を過ぎ、浅瀬橋が近付くころには雷鳴も遠のき、空も明るくなり始めた。
何とか、無事に撤退戦を成功させた瞬間であり、安堵したことは言うまでもない。
本日の釣行記を、なるべく早くUPすることを約束し、このベテランフライマンとはここで別れた。
6月以降は、酒匂川本流でのアユ友釣りに専念するらしく、アユ釣りが本業らしい。
そして、私が最近釣り上げている’川マス’であるが、やはり本流ヤマメや戻りヤマメのような精悍さが無く、
ニジマスの穏やかな表情だという。
やはり、本来ならば、酒匂川本流には居なかったはずの、ホウライマスなのだろうか(^^;)

その後、酒匂川本流のホームエリアに寄るも、雨脚が強くて断念。車から降りるまでもない(>_<)
味の大西大井店にて、チャーシューワンタンメンを喰らい、びしょびしょになった身体を温め、帰途に着いた。
最近、せっかく落ちていた体重が増加している。
食欲旺盛であり、酒も飲み始めてしまった悪い影響もあるだろうが、筋肉が付き始めたプラス効果もあることだろう・・・。

ボウズは免れたが、自然の驚異を思い知った釣行であった。
次は、中川川支流東沢を存分に狙いたいところだ・・・。


<本日の釣果>
大又沢中流部:ヤマメ×4、イワナ×2(成魚放流物主体。ゲートから1時間歩いても、美形は出ず・・・)


※本日の講評
世附川本谷よりも、大又沢の方が釣果が上がっているという評判でしたが、確かにボウズは免れました(^^;)
大自然の驚異、凄まじい雷雨の洗礼を受け、里川専科の私としては、やはり渓流釣りではなく、清流釣りのほうが
向いていることを再認識しました・・・。
秋口にまた再訪したい渓流ですが、釣り人の多さは、半端じゃなかったです。



大又沢は、千鳥橋上手の渓相。

水量もそこそこ多く、沢ではなくて、川のレベルです。
資源量は多いはずですが、魚が少ないのか、
それとも私が下手っぴなのか、それほど反応は
ありませんでした・・・。

まあ、非常に釣りやすい渓相ですので、
機会があればまた来たい流れでした。







世附川系統で、初めて釣れた渓流魚。

ヒレはピンとしていましたが、魚体はそれほど美しくなく、放流物だと思料されます。

激戦区ゆえに、中々にスレている模様です・・・。










成魚放流物の良型。
8寸クラスの魚体にて、引き味は中々。
これが3本出ました・・・。

美形なヤマメ、邂逅するのは中々に難しいですね・・・。











たまたま出てくれた5寸程度のニッコウイワナ・・・。
チビでなかったら、キープしたかったところです。

ヤマメの同サイズと比べても、パワーが全然異なります。

中々イワナとは出会えないので、嬉しいかも(^^)