2005年8月16日


西丹沢に行きたかったのですが、体調との兼ね合いで、ホームグラウンドの鮎沢川本流中流部へ。
地震にも見舞われ、汚水流入を目の当たりにし、凹む気分にもなる一方、
47センチのスーパーレインボー登場・・・。


せっかくの夏期休暇中ですし、ましてや平日の休みなので、多少はキャンパーや山登りの人、
そして渓流釣り師が居るとしても、休日よりかは空いている、神奈川県側の西丹沢の本格渓流に
挑みたい気持ちでしたが・・・。
体調が優れず、近く検査を控えている身としては、慣れた静岡県側のホームグラウンド、平坦な鮎沢川本流中流部を
無理なく釣る方針で、出発です。当然、朝も早くは起きれず、釣り場到着は8:30と出遅れです。

神奈川県側よりも、本来ならば、富士と箱根に挟まれて気候が厳しいはずの静岡県小山町足柄地区ですが、
何故か天気は比較的良好。風がやや強めなのを除けば、まずまずのコンディションです。
愛用竿、ダイワ精工「流覇 中硬硬71MZ」が修理中なので、予備竿は宇崎日新「川師2WAY805 硬調80」を、
7Mにて使用して代用。感度が落ちるものの、持ち重りがしないので、一応は問題ありません。

気になったのは、水温が非常に高いことです。
今シーズンは、今までの投稿にて何度も繰返しているように、水質も良くなく、薄茶色に濁った水です。
昨年は、今年よりも水の色が、清流らしい青みがかった色ででした・・・。
案の定、反応はウグイばかりで、ヤマメやアマゴ、出てきません(>_<)
冷水を好むサケ科の渓流魚とはいえ、鮎沢川本流の魚は、御殿場市街地の雑排水が流入する環境に
慣れているでしょうから、さすがに死滅してしまうことはないと思いますが、
どこか、なるべく酸素の多く、水温の低い所に身を潜めてしまっているのでしょうね。

ヤマメやアマゴが好みそうな流れを重点的に攻め、ようやくチビメとチビゴが出てくれましたが、
居付きタイプの綺麗な魚体ではなく、放流物の汚な目の個体でした(^^;)
それにしても、好ポイントからも、出てくるのはウグイばかりでした。
まあ、神奈川県側の、里川域の酒匂川本支流では、ウグイすら出てくれないことも多々あるので、
まだ川釣りの雰囲気だけは味わえるので、マシな面もあるのかもしれませんが・・・。

しかしながら、見たくないものを見てしまったことといえば、排水溝から鮎沢川の流れに注ぎ込む汚水です(>_<)
洗剤で白く濁った廃水が、新千束橋上手にて、直接流れ込む様を見て、凹みました・・・。
南足柄市街地の狩川も、決して褒められたものではありませんが、渓流魚生息域の苅野地区くらいでは、
さすがにここまで汚い水が流れ込むことはなく、絶望的な気分になりました。
静岡県側の汚濁が決め手ではないにせよ、神奈川県側の酒匂川の清流も、
年々透明度が落ちてきているのは事実です。

鮎沢川に対して生活廃水が注ぎ込む箇所は他にもあります。
常時というわけではなく、洗剤等を使用したときに一時的に流入してくるだけですが、
それでも、勘弁願いたいですね。
クロカワ虫やオニチョロが生息し、BODも辛うじて2.0mg/L未満の清流ラインギリギリですが、
何とか今のラインを守るだけでなく、今後は向上してもらいたいと、切に願います。

ところで、本日の釣行では、数は全く出なかったものの、思わぬ大物が掛かってしまいました・・・。
足柄地区の新興住宅地区間にて、何とジャンボニジマスがヒットしてしまったのです。
護岸上からは当然引き抜けませんので、何とか下流まで誘導し、鉄梯子を利用して川に下り、
ネットインさせたところ、47センチもありました。
針掛りも比較的浅かったのですが、水温が高い上に、10分くらいの格闘で弱ってしまったのでしょうか。
リリースしましたが、フラフラしていました。何とか、助かって欲しいです。

温くてヌメヌメした澱んだ流れにて、大物が出たとはいえ、他にはそれほど大した釣果も得られず、
何かイマイチ満足できない釣行でした。
私のホームグラウンドである、鮎沢川漁協管轄地区は、9月一杯で禁漁になりますが、
何か、この先も最後の最後まで、環境が改善されないで終幕を迎えてしまうような気がしてなりません・・・。
せめて昨シーズンと同じくらいの水質まで回復してくれないとなると、この川での釣魚のキープは、
一切ご遠慮願いたい気分です。
ホームリバーを設定し直す必要性をも感じながら、あと1箇月ちょっとの期間、見守っていきたいと考えます。


<本日の釣果>
鮎沢川本流中流部:チビヤマメ×2,チビアマゴ×2,ニジマス×2(高水温に強い、外道のウグイ三昧・・・)
47センチのジャンボニジマスが出てしまいました。しかし、綺麗な須川と違い、今の鮎沢川本流の水質では、
とてもじゃないけど、キープする気になれません(>_<)


※本日の講評
本日も、高水温に強い魚、つまりウグイとクソバエだけが、元気でした・・・。
あれだけダイレクトに生活廃水が流れ込んでは、とてもじゃないけど、渓流魚が生息する河川には見えません。
鮎沢川よ、頼むから死なないでくれ。そして、今後も清流釣りが楽しめる川であって欲しい・・・。



新千束橋上手にて、鮎沢川の流れにダイレクトに
注ぎ込む、洗剤まみれの生活廃水・・・。
こんな箇所が、この川では他にも何箇所かあります。

これよりも上流に位置する、轡橋上手の
桑木堰堤上でも、同じようなおぞましい光景を、
以前目の当たりにしてしまいました。

鮎沢川本流にて、一番清流らしい区間です。
こんな大都会のドブ川のようなシーン、
見たくありません!!

鮎沢川の清流よ、頼むから死なないでくれ・・・。


足柄地区の新興住宅地区間でヒットした、
47センチのジャンボニジマス。

3月解禁時に放流された残りマスでしょう。
今年の水質では、おそらくこういう大型魚はドブ臭いことが間違いないでしょうね・・・。

何か、空しさを感じてしまいました。