2005年4月10日

酒匂川本流上流部(山北安戸堰堤)&内川中流部(矢倉沢本村地区)にてそれぞれ完敗(>_<)


春爛漫というよりも、暖湿な南風によって満開の桜が急速に葉桜へと変貌する初夏の空気の中、
とうとう神奈川県内の酒匂川本流における、大物狙いの最有望ポイントに挑戦しました。
旧山北高校跡地の駐車スポットにクルマを停め、R246経由にて、深い谷底へと進みます・・・。
見えてきました。大きくそびえるのは、酒匂川本流の魚止となる「安戸堰堤」です。

なにしろ、スケールの大きい壮大なポイントです。
遠巻きに眺めてポイント選定をした結果、まずは上段のドン深堰堤を狙うことにしました。
鉄梯子利用にて、堰堤上へ到達。こういう大場所専門竿の「碧翠 硬調81MX」にアユ用2号オモリを仕込み、
堰堤直下のガンガンの流れに投入して底を狙うも、オモリが底を捉える感覚が伝わってきません(^^;)
目印を遥か上方に据えてから投入した結果、どうやら水深は5〜6M以上もあるみたいです・・・。
(釣りの格好のまま転落してしまったら、かなり危険ですね・・・。 元々泳ぐつもりならば、平気かもしれませんが・・・)

時折、鈍い魚信があるものの、針掛りせず、餌だけが喰いちぎられます。
2時間近く粘りましたが、一度だけ、途中でバラしたくらいでした。
大き目のウグイのような引きでしたね。姿が見えないうちに、バレてしまいましたが・・・。

私と同じタイミングで入渓し、下手で釣っていたルアーマンが川から撤退したので、下段堰堤&
そこからの流れ出しによるブッツケの淵を狙うべく、断崖上を下手に移動し、鉄梯子で河原へ降ります。
丹念に狙ってみますが、魚信はありません。よって、このポイントは終了です。
それにしても、「本流大物狙い」のイメージにぴったんこのポイントでした。


早昼飯を摂った後、松田地区の酒匂川本流へ行くも、風が非常に強くて本流竿を振れるような状態ではないので、
本流釣りを断念・・・。
3月初旬に釣果を得られた内川中流部を攻めることにしました。

内川の矢倉沢地区へ到着すると、こちらも強風状態・・・。
しかし、短竿で「点の釣り」に徹すれば何とか可能と思ったとおり、「天平ZT 超硬調53」使用にて、
釣りに関しては、何とかできました・・・。
しかし、ヤマメは全く出ず、超外道のクソバエだけが積極的に餌を喰ってきます(^^;)
夕マズメの時間になっても、全く×で、ちょうど雨も降ってきたので納竿です。
結局、内川でも渓流魚はお目に掛かれませんでした・・・。


<本日の釣果>
酒匂川本流 :パーフェクトボウズ(アタリはあったが針掛りせず・・・)
内川 :ボウズ(超外道のクソバエ無数・・・)


※本日の講評
元々の腕前がそれほど大したことない上に、強い南西風により、釣りにならない状態でした。
酒匂川本流での、長い延べ竿での釣りの場合、意外にもコンディションに恵まれる機会が少ないですね(^^;)
西湘地区のピンポイント天気をよく見て、風速が弱い日及び時間限定で勝負を掛けるしかないですね。

神奈川県側の酒匂川水系は、本支流とも、やはり難度が高いです。
静岡県側だと、鮎沢川系統でも黄瀬川系統でも、何だかんだいって、今までのところ、行けば必ず、
何らかの渓流魚の顔を見ることができていますので、それだけ魚影が濃いということでしょうね・・・。

今年の酒匂川本流は、今一つ水質が良くありません・・・。
おそらく、静岡県側からの鮎沢川の水質が良く無いため、悪い影響を受けているのでしょう。
あと、安戸堰堤は、谷底ゆえに’気が澱みやすい’のかもしれませんが、気のせいか、
少々おどろおどろしい何かを感じ、眩暈にも襲われました(^^;)
全般的に、酒匂川本流は水の事故の多い川なので、くれぐれも注意して釣りをしたいと思います。

それにしても、スギ及びヒノキ花粉に対するアレルギー反応が、6段階中4と、かなり重症の私にとっては、
春の山沿いでの釣りは、中々厳しいものがあります(苦笑)


安戸堰堤(正式名称:山北堰堤)の遠景。

酒匂川本流魚止めの2段堰堤であり、
アユも遡上マスも、この地で遡上止めに
なるため、良型が溜まりやすいと
言われています。

このすぐ下流に、東電山北発電所があります。





上段の、ドン深の堰堤。

水深は、5〜6M以上あります。
堰堤上から狙いましたが、時折眩暈がし、
何となくおどろおどろしい物を感じました。
日が差している日中の時間帯ならば、
転落しないように気をつけて釣れば平気だと
思いますが・・・。

なにしろ、想像を掻き立てられるポイントではあります。



下段の堰堤。

ルアーで釣っていた人が、対岸寄りの
深みのところで、相当の大物をバラしたのが見えました。

豆腐石の切れ目等、丁寧に流しましたが、
魚信はありませんでした・・・。

遠くまで投げれるルアーの方が、
有利なポイントかもしれないですね。

内川中流部、矢倉沢本村地区の画像です。

「春うらら くさめ涙目 物はゆし 
さりとて愛でむ 山桜哉」
 − 相模守

釣果に恵まれず、スギやヒノキの花粉に
悩まされながらも、美しい山桜を見ると、
春の良さが思い起こされるものです・・・。