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オレは頭がおかしいんじゃないかと思う。
弟のアルフォンスのことが大切で、大切で、大好きで。
その魂が、その精神が、その肉体が。
愛しくて愛しくてたまらない。
その入れ物さえも。
オレはもう、おかしいのだろう。
無機質な鎧。それはただ、弟の魂を移しているだけのものにすぎないのに。
愛しくて…本当に、愛しくて。
どうしようもない気持ちになる。
その腕が好き。力強い腕が好き。
その背中が好き。広い背中が好き。
その手が好き。優しい手が好き。
首を傾げる仕草が、妙に幼くて可愛いらしい。
表情は変わらなくても、全身で表す喜怒哀楽が微笑ましい。
力が強くて、オレなんて軽く持ち上げられて。
組み手でも、一度も勝ったことがない。
強くて優しい。頼もしくて可愛らしい。
一緒に居ると安心する。癒される。
オレよりもはるかに高い位置から、優しく見下ろしてくる角度が好き。
オレと目線を合わせようと、屈みこむ仕草が好き。
大きな身体を精一杯小さくして膝を抱えている様は、抱きしめて包んでやりたくなるほどに可愛い。
好き。好き。大好き。
鎧の身体に魂を定着された弟よ。
そんなおまえの姿を、オレがこれほど愛しく思っていると知ったら。
おまえはどう思うだろう?
おまえは怒るかな…。
なあ、それでも。
オレは、おまえのその入れ物も、愛しくて愛しくてたまらないんだ。
世界で一番愛しい弟よ。
いつか、この気持ちを伝えることが出来たなら。
おまえは笑ってくれるだろうか。
出来れば、生身の身体を取り戻したおまえに。
告げてみたい。
あの鎧が、こんなにも愛しかったのだと。
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