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アルは身体を取り戻した。
もう、普通の生活を送れるようになった。
だから、オレは早くアルから離れなくては。
元に戻ることの無かった、鋼の手足。
元に戻すつもりもないけれど。
これを目にする度に、アルは苦しむから。
元に戻そう、と。自分が身体を失っていた時でさえ、あんなに繰り返し言っていたのだから。
きっと、もう一度、人体錬成をしようと言い出す。
そんなことは出来ない。
鋼の手足は、このままでいいんだ。
これ以上の危険を冒すなんてそんなことは出来ない。
一刻でも早く。
アルは普通に幸せにならなければならない。
失った時間を取り戻さなければ。
誰よりも誰よりも幸せにならなくては。
これ以上の辛い思いはさせられない。
だから。
オレはおまえの側から離れるよ。
おまえの目にオレの姿が映らないように。
おまえがオレの存在を忘れてしまうように。
だけど。
どんなに遠く離れていても。
助けが必要な時にはオレを呼べ。
おまえの為ならどんなことでも。
おまえの為なら命すら、投げ出すことが出来るから。
おまえには、そんな人間がいることを。その時には思い出して。
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