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アニばら観察日記


帰って来たチャッカマン。 あはん♪恋のスクランブル!?なんつって浮かれていられない・・・
魂震えるオトナな展開に、視聴者全員涙せよっーーー!!



第25話 「かた恋のメヌエット」




はいっどうもーーー!!・・・長かった首飾り事件が一応終結し、アニばら後半戦はここからがホントの本番・・・異様な熱気で萌え度は急上昇!!繊細でいて大胆な「原作クラッシャーーー出崎」の世界が画面いっぱい、遺憾なく響き渡ります・・・!!

炸裂する恋心、迸る男の我慢汁(誤解なきよう・・・変な意味じゃありません)、日々凶暴化していく民衆の危ない様子等も余すとこなく盛り込みながら・・・第25話は見どころ満載!って言うか、全編クライマックスです。

ヒィーーーーーーーー♪♪♪ あまりの熱さに雄叫びのひとつも上げてみない事には始まりません。
アニばらが放つ珠玉の(ほぼオリジナル)エピソード「かた恋のメヌエット」・・・今回は伝説の第20話に迫る出来映えの良さで、最初から最後まで23分間、とにかく魅せまくります。
皆様・・・雨ガッパのご準備はよろしいですか?今回25話の、実質的な降水確率はゼロです。で~も、濡れちゃいますからね・・・・・心にしっかりと雨ガッパを着こんで下さい。・・・それでも、気付いたらやっぱり・・・私たちったら不思議なくらいにビッショビショ☆ 何故かって?だって・・・あの人が帰って来たんですもの~!!!

許されざる愛のモーレツ着火装置、北欧のラブチャッカマン!ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン伯爵の夢にまでみた御帰還・・・・・

本日はジャルジェ家主催、世紀のモテ男に贈る“花の凱旋スペシャル”なのでありま~~~すっ!!!

第25話「かた恋のメヌエット」。このタイトル、初めて目にした時から現在まで、心にややイレギュラーな引っ掛かり方をしております。「かた恋」というニュアンス、これなんですね。もし仮に「かた想いのメヌエット」だったなら、あるいはストンと腑に落ちたかもしれません。

・・・そうか・・・“かた恋”か・・・。普通に口語で使用する言葉ではありません。故に醸し出すムードはとっても文学的・・・かた想いとするより渋みが増し、切なさも増幅され、キャラクターそれぞれの孤独感がより一層際立つ感じがしませんか?だからむしょ~・・に胸に引っ掛かるぅ・・・・・嗚呼っ、アニばらのサブタイトルセンスに萌える晩秋・・・!!

と、まずは予告編でタイトルに感心しました♪んで、晴れて本編。オープニングのつかみ具合からたっぷりと観ていきましょう。
見事な夕暮れっぷりです。アニばらには夕暮れに物思う演出が数多く登場し、そのいずれもが味わい深く・・・暖色系の色彩と共にとっても印象に残るのですが・・・今回の演出は特に冴えています。オスカル様が射撃の訓練をされているんですね。・・・そうですか・・・就業中以外の・・あ、このまったりしたムードは完全にオフなんだと思うんですが・・そーゆー時にも訓練ってされるんですね。恐らく、お屋敷で飲まれる飲料の空き瓶が一定量たまったら、オスカル様はこうして標的にし、腕を磨かれるんだと思います。
現代を生きる我々は空き瓶の類はリサイクルに回しますが、18世紀のオスカル様にはまだリサイクルという概念がありません。なので、ただ廃棄するより標的にしてやった方がいいのです。なお、オスカル様の腕では静止している標的を撃ち損じる事などは考えられませんので、木っ端微塵に砕けたガラスの後片付けは大変だと思います。「アンドレ、私は馬を連れて来るから・・・おまえは掃除、頼むぞ」というわけで、もう少し長くこの場面を眺めていれば竹ボーキとチリ取りで華麗に清掃するアンドレの姿を拝めたかもしれません。要らん妄想で早速脱線、すみませんねぇ・・・
というわけで、「オスカール、りんごかじるかい?」・・・食べるかい?ではなく、齧るかい?なんですね・・・・・そうか、りんごは丸々食べるとなると量的に結構ありますので、オスカル様は喉を潤す為に一口二口齧るだけなんですね。で、残ったりんごは勿論アンドレが食べます。間接チッスというやつですね、オスカル様のお口が触れたと思えば芯まで無駄には出来ません。そーゆーわけなので・・・アンドレはまずオスカル様にりんごをすすめて・・・余った分は俺が美味しく戴く♪・・・という?なんとなく恒例の場面のような気がして和んでるところにクセモノ登場ーーーっ!!

なんなんでしょうかーーー!?!?!?りんごが・・・りんごが空中爆発しました。

首飾り事件以来、治安は悪くなる一方なのでオスカル様もアンドレも、この時はさぞ驚いた事でしょう・・・もし民衆の襲撃だったら・・・こげな丸腰状態で一体ど~やって身を守るんですか!? なんて書いてはみましたが・・・実際驚いてはいますがそこまでではありません。振り向きざまのオスカル様の表情を見ても「敵襲か!?」と言う感じではありませんし・・・むしろ大変色っぽい「は・・!?」な瞬間に、いつもながら萌え♪・・・くっ~~~・・・・・
さぁ、さぁ・・・逆光なのかなんなのか、“その男”の正体が判明するまで画面は非常にジリジリしています・・・。聞き覚えのある声、懐かしく甘い空気、否応無く高まる期待感、オスカル様は速くなる鼓動を感じ全身がカッ~!!と熱くなった事でしょう。

不審者ではありません。高らかに笑ってカッコつけてはおりますが、たぶん黄金バットでもないでしょう。食べ物を粗末に扱うものではない。と若干の苦言は呈したいところですが・・・自分の腕前も見せたかったんだってさぁ~・・・(涙)
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン!名乗りましたー・・!!ああ・・・夢じゃないかしら~~~・・全国の乙女、ここでアドレナリン噴射しないで何処でする?な・・・まさに最高の場面、恋と友情のクライマックスです!!
見よっ!!オスカル様のこの喜びよう・・・こんなに素直な彼女、いまだかつて見た事ない・・・ってくらいに手ばなしで喜び~の、フェルゼンへ一直線!!感激のあまり足元がおぼつかないようで途中コケそうになってます。それでも駆け寄る駆け寄る☆
・・・どうです・・・ひとりの女を挟んで、アンドレの複雑な表情と感無量な様子で帽子を脱ぐフェルゼンの対比。そして・・・オスカル様大一番の笑顔です・・・。「分かってはいたけど・・・嗚呼、本当におまえはフェルゼンが好きなのだなぁー・・・」と、五臓六腑に染み渡っちゃってアンドレはもう~・・撃たれたりんご以上にボッコボコ!! ハードなハードな・・・それはやはり凄まじい程の敵襲なのでした・・・♪♪♪

馬上の騎士にオスカル様は駆け寄って、抱きついたりとかしたんでしょうか?・・・なんか可愛いねぇ。

何かと屈折したアニばら世界ですが、こーゆー場面は原作よりも遥かに直球。気のせいか男性陣にとって“素直に嬉しいシチュエーション”で女性たちが動いてくれる傾向にあるのです。


そーゆーわけで・・・戦場にて、身も心も疲れ果てたフェルゼンを、オスカル様は大大大歓迎してお屋敷へ持ち帰って来たようです♪だってね・・・7年間待った男です・・・。安否を気遣い幾度眠れぬ夜を過ごしたことか・・・・・「生きている」ただそれだけで、どれだけ神に感謝しても足りないくらいに・・・彼は愛しい愛しい男なのです。
その男が・・・真っ先に自分の元へやって来たんですよ・・・。アメリカ大陸から、恐らくフェルゼンは船で帰還したんでしょう。身なりを整える十分な時間はあったはずです。嗚呼それなのに!再会をよりドラマチックに演出する為なんだかどうだか知りませんが、彼ったら出来る限り“戦場モード”です。髭こそ生やしてませんが・・・あの髪!!伸び放題がワイルドかつセクシーでヤバいくらいに萌えますし、武骨な軍服姿も堪りません。「汚いまんまですまん・・・とりあえず君の元に、一目散で帰って来たよ・・・!」なムード満点。・・・彼ってば、コレで何度でも女を殺します。

話を本編に戻します(汗)。あたたかい暖炉のある部屋で、非常にアットホームなおもてなしをされ、フェルゼンは胸を熱くしている様子です。アンドレに給仕をして貰いワインも結構召し上がってるようですが、それ以上に美味い美味いと言ってモリモリ飯を食べる男。しばらく会わないうちに随分と体育会系になった・・・か?
私はも~胸がいっぱい過ぎて酒以外何も喉を通らんよ・・・という雰囲気のオスカル様がいいです。
独立戦争が終わってから、フェルゼンは音沙汰無しで2年間も帰って来なかったそうで・・・熱病を患い、ここから生還できたのは二つの戦争に勝ったと言ってもいいくらいの武勇伝ですが、あんた心配かけ過ぎ!!

でも・・・「良かった・・・」以外の台詞は出てきませんよね・・・ここに居る人々の胸の内には7年前のあの地獄のような苦しみが・・・懐かしく、温かく、思い出されている事でしょう。


そんないい場面で又も要らん突っ込みを入れて申し訳ないんですが、「こんな本格的なフランス料理」に、見えません・・・。なんちゅうか、ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ帰りの白人さんにとにかくボリューミーな肉料理を出してみた。という感じの今宵のジャルジェ家です。フェルゼンが取り組んでいる・・・あれはビフテキですか?格闘家も吃驚なボリュームですってホントっ(笑)!そして、テーブルの真ん中にはカゴいっぱいにりんごが・・・。どれだけりんご好きなんだ?とまぁ、こんな話はどうでもいいのです!お食事が終わって、改めてアルコールの時間♪
「終電なくなる時刻まで、とりあえず引き止めなくては・・・」なんて事は18世紀のオスカル様は勿論思ってません。が、引き止める気はパンパン♪てか・・・それ以上にフェルゼンには帰る気がありません。
ばあやさんに滞在用のお部屋を用意して貰い一応「そんな~!僕、ホント帰りますから!!」な態度をみせはしましたが・・・ポーズです。帰る気なんてないでしょう・・・?貴方はジャルジェ家に戻って来たんでしょう?戦場で何もかも浄化され、まっさらになった気持ちが何%あるのか分かりませんが・・・貴方は何ひとつ変わってません。そして、オスカル様も、勿論アンドレだって、変わってなどいない。みんなあの頃のままです。だから涙が出る程に懐かしいし、心の底から愛しいと思うし、逢いたいと思ったんでしょう? あうっ・・・アニばら。言葉に出来ない想いで画面をびっしょり濡らしてくれますね~・・・うっうっうっ。


そんでコケコッコー!朝です。
昨日の夕焼けが見事だったように今日もイイお天気です。そして無駄に早起きなフェルゼン伯爵。爺さんみたいですが早起きは戦場での癖なんだそうで。一方オスカル様はというと、昨夜は興奮していてあまり寝てません。
総じて寝不足気味のアニメのオスカル様。

その体調が本当気になるんですが~・まぁまだ大丈夫みたいですね。

さて一夜明け・・・あえて爽やかなこの状況にて、ようやく本題とも言える話を切り出す感じのオスカル様。アントワネット様の元へ・・・一刻も早く会いに行った方がよい。・・・・しかしフェルゼンは「いずれは・・・とは思うが、お会いせずにスウェーデンへ帰るつもりだ」と答えるのです。朝イチでこのような重い話、ホントにお疲れ様なのですが・・・ここを避けていては今後はありえません。フェルゼンがフランスに舞い戻って来た理由、それを知りたい・・・。そしてその答えはアントワネット様に対して自分は「もう萌えない(燃えない・・?)萌え上がらない(燃え上がらない・・・?)」事を確認する為の作業だったと彼はいうのです。
・・・じゃ~尚の事、ちゃっちゃとベルサイユへ行ってその確認作業とやら、して来いよ。と私だったら呟いてしまうのですが、オスカル様はそんな台詞、呟きません。
・・・いろいろ考え出すと、これはとんでもなく複雑な事になりそうです・・・
が~、とりあえず“朗報”なんじゃないの、これ?おまけにフェルゼンは御言葉に甘えて一、二週間、この屋敷にご厄介になる事に決めたよ☆とか言ってるのです。
てか一、二週間!?思ったより長居する気満々なフェルゼンにオスカル様も返す言葉がありません。


あの~・・アントワネット様に会う気がないならとっとと帰国しても良さそうなものですが・・・“確認”作業にまだ時間がかかるんだそうです。しかしまー・・・この男のこーゆーところ、ソフトな図々しさ。これは今に始まった事ではないのでビックリはしませんが・・・オスカル様の立場、心境というものをこいつは本当に分かってるんでしょうか!?あんたが屋敷に居候している状態で・・・今日からオスカル様は一体どの面下げてアントワネット様にお会いできると言うんでしょう!?!?トリアノンへ行かなければいいちゅうもんではありませんよ、あんた。それに「自分の屋敷に戻れば私が帰った事が公になってしまう」の意味も解りません!!自分んちでしょうが、それこそ口止めでもなんでもして情報の漏洩を防げばいいのでは!?

というわけで・・・理由はよく分かりませんが、
うかつに自分の屋敷に戻れない帰還兵フェルゼンは、オスカル様に「しばらく俺をかくまってくれっ!」と朝っぱらから懇願する始末です。

・・・7年経っても、貴方ってば相も変わらず甘えん坊ね・・・・・・フェルゼンはオスカル様を翻弄する為にフランスへ立ち寄った。もぅそれ以外、理由等ありません・・・・・更に、あれ?今日はたまたま非番だったのでしょうか・・・まさかフェルゼンの為に仕事を休んだわけはありませんので、非番で良かったね、フェルゼン。戦場から戻って懐かしのフランスで大好きな人々から歓待を受け、彼ってばすっかり童心に還ってしまわれたようです。アンドレとのこのジャレっぷり!はしゃぎっぷり(笑)!馬でどっちが速く走れるか競争ですか・・・「抜いてみろ私を!はっはっはっはっーーー!!」って・・・、帰還したことが世間にバレてはまずいんだって、あんたさっき言ってたやん!?スウェーデンに帰ってからならともかく、ベルサイユと至近距離にあるジャルジェさんちで一体ナニしてんですか!?で、付き合ってあげてるアンドレは相当オトナです。オスカル様もオスカル様ですよ・・・こんなしょうもないノリのフェルゼンをじっとり眺めて「私がこの世でたった一人・・・愛しても良いと思った人」じゃないだろ!?見る相手を間違えてます。
ここは・・・アンドレを評価してやらなきゃならない場面なのに・・・。もー・・・しっかりして下さい!!と半ば泣けてきますが、展開の仕方が面白いので許します☆

いや~・・・実際オスカル様ほど鬼一途な女性もおりません。フェルゼンが好きだといったら・・・そりゃも~地獄の果てまで好きなのです。

ご自分では一応冷静に判断している気でいるようですが・・・ハッキリ言ってのりしろはありません。嗚呼フェルゼン・・・LOVEっ!!しかしです、この時まだ彼女はかなり高飛車モードで居る事も事実なわけで。

本質的な部分で究極に男に惚れた場合、アニメのオスカル様が高飛車でいる事は絶対にありません。故に・・・この時の想いはこれでいてまだまだ究極ではないのです。

そのあたり・・・アンドレは承知のうえなので、細かい目の配り具合等でどうぞ楽しんでみて下さい♪というところで、キャ~!?アンドレ撃たれましたーーー!!目配りがどーのこーの言ってる場合じゃありません!!でも、良かった・・・彼は無事です(安堵)。更にこれをむしろイイ機会とばかりに「パリそしてフランスの現状」をお気楽フェルゼンに語って聞かせるシトワイヤンアンドレ。・・・フェルゼンはさぞ衝撃を受けた事でしょう・・・。というわけで、御一行はパリの街へ社会科見学に出掛けました。BGMは勿論この人♪今宵もベリーヘビ~に聴かせます・・・吟遊詩人のおっさん。「死ねーーー!太った豚はみんな死ねーーーっ!!」って・・・歯茎剥いて叫んでますが、これ一応少女アニメだから(汗)・・・。
勇気あるアニばらの黒い無茶演出、ドキドキしますが非常に好きです。

さぁ、フェルゼン。やっと今がどういう状況なのか分かって戴けたようで・・・貴方の真価が問われる場面です。きっかけを作ってくれたのは・・・又もジャルジェ家の人々なのですよ。イレギュラーな方法でしたが・・・背中を押してやったのはアンドレなのです。だからね「誰になんと言われようと!」なんて声を荒げる必要などありません。誰も止める人なんて居ないんですから。
そーゆー事で、いってらっしゃい!!アントワネット様によろしくね。ああ・・・髪は切って行った方がいいかもよ~・・・・


そんなこんなでアントワネット様の元へ戻ったフェルゼン&重い恋患いに翻弄されるオスカル様。彼女の感情の起伏を表現するのにアニメではバイオリンに変わってピアノが使われますが、ここはその効果抜群の場面です。決して派手な演出ではありませんが「ああー・・アニばらって巧いよなぁ~」と唸ってしまう。そっと鍵盤に触れようとするオスカル様の指・・・それが次の瞬間には銃声になります。これバイオリンでは出来ないでしょ?ドラマチックに作りますよね~意味なく設定変えてるわけじゃないのです、アニばらは。ああーーーっもう・・・痺れる~~~・・・(興奮)!!更に、今度の標的は動きます。てか・・・瓶投げアンドレの「ほれっ~!」な感じがなんとなく犬の訓練風景っぽくて・・・湧き上がる想いをどうにか発散しようとする彼女の、犬のように無心な姿に泣けてきます。(この後飛散した瓶の破片を集めなきゃならないアンドレもまた大変・・・)
というところで、今回のアンドレ。ファッションという部分に注目してみますと・・・なかなかのダサさです。彼に限って言えば射的や乗馬よりも、釣り人?・・・このベスト、どーゆーつもりで着用しているのか分かりませんが絶妙にダサくて・・・逆にカッコいいです。
パリの古着屋にて、ノリで買ってみたはいいものの着方がいまひとつ分からん。オスカ~ル、これってどうよ?・・・・・しかしオスカル様もあまりパリカジュアルには詳しくないようで、適切なアドバイスが出来なかった模様です。
そんなダサルックで今回は「O.K.」を連発する男、アンドレ。フェルゼンに負けじと精一杯アメリカンナイズする姿が・・・不可解ながらもたまらなく健気で可愛らしいのでした。


テンション上がったところで本日のBパート。後半戦はよりディープにアダルトに・・・大好きなアニばらワールドを深読みしていきたいと思います♪
さてアントワネット様。この人・・・フェルゼンの残りの人生を戴く事と引き換えにベルサイユへ戻る事を承諾されたようです。これまで色々な人々から説得を受けてきたでありましょうが、交換条件としてこれ程美味しいモノはなかったわけで・・・これで「戻ります。更にポリ一味ともきっぱり手を切ります」となったところで、なんと言いましょうか・・・側近の胸の内は複雑だと思います。結局は“ゲンキンな二人”ですよね。
それはそうと、ここは二組のカップルの様子が交互で描かれ、なかなかどうして巧い!!のです。「セーヌの流れのごとく・・・」と改めて流暢に愛と献身を誓うフェルゼンとそれに涙するアントワネット様。対して・・・もうひとつのカップルは、深いです。

・・・「見ろよオスカル、渡り鳥だ。帰って行くんだな・・・南へ。やつらはどんなに自由に大空を飛ぼうとも、結局は帰って行くんだ決まったところへ。誰にも止められはしない。誰にも」というアンドレの台詞がカッコ良過ぎて・・・言葉がありません。これは言わずもがな、フェルゼンがアントワネット様の元へ帰って行った事を意味するわけで、いわゆる“比喩”なんですが・・・ズバリ言われるよりも断然ズドンときます・・・。

自然界の現象に喩えて言われたら、も~しょうがありませね。たとえ天変地異が起きたところで渡り鳥は大空をゆくでしょう。誰にどうする事も出来ません。つまり彼は「フェルゼンの事でおまえ・・・自分にも可能性があると思ったか?そういうものじゃないよ、男の真剣な想いとはそういうものじゃない」と言ったのです。
オスカル様がこれ以上深入りして取り返しの付かぬ傷付き方をしてしまう前に、アンドレは「叶わぬ恋だよ」と言ってあげた。
とんでもない上から発言ですが、アニメのアンドレならそう言うでしょう。それこそ自然現象というものです。それにね・・・言う方は倍辛いはずですよ。こーゆーデリケートな問題を見て見ぬふりをしないで上手に諭してあげるアンドレは素敵ですね。
とはいえ・・・オスカル様、一度期待してしまったせいもあるんでしょう・・・点火されたフェルゼンへの想いは中途半端なところで消せるものではありません。自分は完全に蚊帳の外だと確認して尚一層燃え上がる感情もあるのです。アニばらには『恋に恋する』というようなカルピスチックな展開は似合いません。オスカル様は本当にフェルゼンと言う男に惚れてしまっているんです・・・そこには少女じみた理想もへったくれもありません。鍵盤を叩くオスカル様の心にはきっと「フェルゼンに会いたい。フェルゼンと触れ合いたい。フェルゼンとチョメチョメしたい・・・」という当たり前な女の欲求が渦巻いていた事と思います。
嗚呼、ゴールデンタイムのアニメでありながら醸し出すムードはもはやR指定。

オスカル様に触れる事がまだ許されないアンドレは代わりに馬を磨きまくって、あまりに有名な『雑巾絞り』を披露します。
・・・こちらもチビッコに見せるにはあまりに生々しい・・・そして大人には萌え度満点な超名場面なのでした。


さぁ、トリアノンからベルサイユへ。
首飾り事件以降、命がけ任務が定着した感のある近衛連隊ですが、今日は特に厳戒態勢で臨まなければならない重大な任務があります。アントワネット様を狙った輩は意気揚々とテロってくる可能性大なのだからして、全員普段以上に神経集中して持ち場に就くように!と部下に命令したはいいものの・・・連隊長御本人がまったく集中できておりません。一目フェルゼンを見るやいなや妄想の翼が羽根を広げ、フェルゼン・・・フェルゼン・・・あぁんフェルゼ~・・ン!!
妄想の坩堝に落ちたところで・・・そこはオスカル様です。敵が襲って来れば「しゃらくせーっ!想定の範囲だ!!」といわんばかりのスムーズな対応&機動力でテロリストを追い詰め見事撃退(ちなみにこのくだり、目がすわっちゃってる風の作画が結構迫力あります)!!
妄想に気を取られアントワネット様を殺られた!とかなら流石にどうかと思いますが・・・彼女はそんなミスをしたわけではないのです。しかし!嗚呼しかし!敵とは言え自分らが撃った弾で何人も人が死んでいるのです。目の前で、「フランス万歳・・・」と呟きながら。・・・これに衝撃を受けずに己は今朝のフェルゼンを飽きもせず再生。ご自分的には「貴・・貴様・・・同じ場面を何回リフレインすんねん!?」という感じでしょうか?・・・これ程までに感情制御不能状態に陥るのはオスカル様にとって生まれて初めての事なのです。寝ても冷めてもフェルゼンのことで頭がいっぱい。、これ以上もう一歩も前へ進めません。こんなドロドロとした想いを抱えて仕事も何もあるかいな。隊長として部下の命を預かっている身なのに、こんな浮ついた精神状態で何が指揮官よ・・・そして勿論アントワネット様にも、気の毒ですが会わせる顔がないと深く思い悩んでいらっしゃるに違いない。
ぅお~~~・・オスカル様、そんなに自分を責めないで下さい・・・ぐすんぐすん・・・

んでオスカル様、ついに平常心を保てなくなりました。私は色恋沙汰でプチ逃避行~・・!なアニメのオスカル様が本当に愛しく思えるので、ここでのやや職務放棄な態度も凄く好きです。

こーゆー時の為にジェローデルがいるんですから、しんどい時には遠慮せず帰っていいんです。
・・・と言っても、まぁ~・・・フェルゼンの為にこの人が人知れず流した涙の量は計り知れません。そして誰にも打ち明けられぬ想いを、愛馬にだけはいつも聞かせちゃうんですよね・・・。この馬、私はシロちゃんと呼んでいますが・・・雑巾絞りアンドレのたまらない情念もバリバリ引き受けてますからね、寿命縮んじゃうのでは・・・とちょっと心配になります。
この期に及んで脱線しかかりましたが、アニメのオスカル様の好きなところ。・・・想う男性に対して呼びかけ方が「あなた」になるのです。
・・・自然でしょう。一目置いて真剣に眺める相手の事を「おまえ」と言ってしまう女性って・・・私は理解できません。(ああ、原作オスカル様の事はちゃんと例外だと思ってますので・・・生涯「おまえ」支持者の方怒らないで下さいね) 好きで好きでどうしようもない相手、フェルゼンの行動すべてを精一杯肯定し、尊敬し、そんな自分の事も少し好きになれたのでしょうか・・・?勢い余ったのか水の中に突っ込んでいってしまう彼女がとても痛々しく・・・っか~・・そんなおまえが好きで好きでたまらんわっーーー(視聴者&アンドレの叫び)!!!


そーゆー流れで、アニメのオスカル様もドレスを着て下さる事になりました♪
ここへ来るまでの行程があまりにハードで・・・既にお腹いっぱい。だいぶ贅沢させて貰った感がありまので、私としてはここから先はおまけと言うか・・・思いがけないスペシャルデザートをど~もご馳走様ですっ!!!といった心境です。
先ずは・・・ジャルジェさん家から聞こえる「痛っ・・!」という女性の悲鳴。田島令子様の醸し出すムードが規格外に妖艶だった為、なにやら違うシチュエーションを妄想してしまう・・・
ムッハーーーーーー。ここはなかなかどうして美味、かつ危険な場面です!そして・・・アニメのアンドレ、ここでは何故か原作通りの台詞を喋ってくれておりますが・・・この人はオスカル様がこうしたイレギュラーな行動に出て来ること、ちゃんと想像できていたはずなんですけどね。・・・まぁいっか・・・。
不安のあまり憎まれ口を叩いて「やれやれ」だった彼が、彼女を一目見て・・・「あらーーー・・(キラキラキラ~・・)」となるのところ、やはり可愛らしいものがありますね。その後の「フェルゼンのためか!?云々・・・」という箇所がすっかり割愛されておりますゆえ、こちらはウェディングドレスの試着にやって来たカップル。と言う事で勝手に萌えて遊んだりしてます。「どれでもいいよ~・・俺よく分かんないし」とか無関心ぶってた彼氏が実際にドレスを着てみた彼女に恍惚となり・・・なんて、初々しいカップルですね・・・。
ここぞと言う場面で私の個人的遊戯に巻き込んでしまいすみません。ラストは真面目にやります。


御覧下さい!!アニメのオスカル様のドレス姿は原作のそれより圧倒的に露出が多くアダルトです。このデザインだとそれなりにお胸がないとサマになりません。背中のVカットもかなり思い切った印象ですし・・・外国の伯爵夫人、身分が高いのでお名前は伏せる・・・という触れ込みとの相乗効果もあり、タダモノではない海外マダムオーラdeむんむん!!日照り続きのベルサイユ、こりゃ~老若男女が一斉に色めき立つのも無理はない・・・ましてや「三度の飯より美人とダンス!」が座右の銘なフェルゼンはひとたまりもなかった・・・というところでしょう。・・・いいのか、オスカル様・・・?(いいのです、フェルゼンに関しては全肯定なのです)

オスカル様はダンスの最中、フェルゼンとお目を合わせる事をなさいません。真正面から見つめあえば・・・当然正体はバレるでしょう。
終始うつむいてビジネスライクに踊ってる風がまた~・・・萌☆
等と、アニメ激LOVEな私は思うのです。そんなこんなでポケーーーとしていたら・・・あ、目を合わせてしまいました!そして、はい。バレましたね?てか、倒れた時の「・・あ・・」、ひと文字だっつ~のに色っぽかったなーーー。更に逃げ切り方が彼女ったらシンデレラみたい・・・・・・空耳でもなんでも、ボー・・ン、ボー・・ンという切なく無情な時計の音が我が頭にはこだまするのです・・・


第25話「かた恋のメヌエット」。誰もが経験する初恋の痛み・・・というにはアニばら制作者の重過ぎるこの作り込み。。。
そして長いね・・・観察日記。読んで下さった皆様ありがとうございます(涙)・・・え~・・確実性のある予感なんですが、この先もっと長くなっていきます・・・。


この回最後になりますがアニメのオスカル様・・・黒い騎士やアンドレに襲われるハプニングがなかったので、あの噴水のところで時間をかけて、思う存分気持ちを整理できたんだと思います。「アンドレ、青いレモン」の回でそうおっしゃってます。・・・ですが~・・・その言葉とは裏腹に・・・モーレツ悲愴感迸っておる!!ああ貴女・・・寄り掛かられた噴水もタジタジですよ~・・・ちゅうところで、つづく!


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