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アニばら観察日記


間髪入れずにやって来るポリの刺客にオスカル様危うし!?
受難の紅軍服が血に染まる時あの人が・・・!?



第17話 「今、めぐり逢いの時」




第17話です。前回に引き続きオープニングはこの人、ロザリーちゃん。だいぶレギュラーとしての貫禄が備わって来たな・・・というところで、はい!ジャルジェ邸バラ園の中で定番の回想シーンです。あんたの経歴はもう分かったよ・・・と溜め息が出ますが、彼女は事あるごとに視聴者に復讐、ではなく復習させることがひとつの使命であるようです。
というところで・・・朝の打ち合わせコースなのかオスカル様とアンドレが徒歩にて登場です。
・・・この二人、今回は特に聞かれてやばい話とかではないのでいいんですが、ケッコー開けっ広げです。舞台進行上何かと都合が良くてこーゆー流れなんでしょうが・・・説明臭いのぅ。それにポリニャックときたら・・・この時点で120%悪役確定、って言うか妖怪入ってます。憎々しさ満点で物語を煽って下さるのはいいんですが・・・・・母さんの仇!覚悟ーーー!!!


と言うわけで「今、めぐり逢いの時」です。
幼い頃観ていた時、この「めぐり逢い」と言う響きがとてもロマンチックに思えて「これは誰と誰のことなの~?」なんてマヌケな事を思ってました。
ロマンチックでもなんでもありません。汚い下町娘が母さんの仇と再会!これが17話の本題であり全てです。
しかし、それではあまり盛り上がりません。そこで重箱の隅をつつく感じで細かく観ていくと・・・意外にこの回は笑えます。オスカル様が面白いんです~・・。
やはり彼女はロザリーに対してちょっと変なんですね。この時期、宮廷はまぁまぁ平和な時を過ごしていて、オスカル様はそれ程忙しくありません。なので帰宅してお夕食を召し上がったら、ひとっ風呂浴びる前に毎晩ロザリーの勉強をみて差し上げてる様子なのです。で、それはいいんですが・・・おや?と思うのは唐突に「自分は貴族の娘なんです!」とぶっちゃけるロザリーと、思ったより驚かないオスカル様で・・・恐らく急速に美しくなるロザリーにタダゴトじゃなさを感じていたオスカル様は「もともと貴族の娘だったりしてね!」と薄々考えていたと思うんです。
しかし・・・やはり育って来てしまった環境には如何ともし難いものがあるわけで、言葉使いというレディーを評価する際の大事なポイントが彼女はいまひとつなのです。マイフェアレディーではありませんが・・・王妃様を前にした晴れの席で、この間のようなハプニングがあっては困るのですね。で、「ロザリー、発音の稽古をしよう。って言うか発音の稽古をして下さい・・・」な感じ。凄い告白だったわりに女同士でトントン拍子に話がまとまり、ロザリーは王妃様に逢いに行くことになりました。
オスカル様とロザリー、この二人のコンビネーションはロザリーが人知れず単品でどんなにテンパっていようと・・・常に淡々としています(笑・・)


というところでやって参りました!ベルサイユ。
妖怪に片足突っ込んだ母ポリと若干11歳の娘シャルロット嬢は今宵も勝気で依存的、これからの自分たちがどーなるかなんて事は知る由もない無邪気&威圧的な態度で宮廷を闊歩するも・・・まるで絵のように輝くオスカル様ご一行の到着により、一気に精彩を欠きます。
この場面で特筆すべきは、アンドレでしょう。原作とアニメでは時系列が微妙に異なる為、ここでの「なんて美しい人たち」の賞賛はジャル家で独占です。

正真正銘第三身分の従僕でありながら堂々とオモテに登場し、スポットライトと感嘆の声を浴びまくってなんとなく微笑む男アンドレ!!
ベルサイユ宮ってそんなに悪いところじゃないよなぁ?と思う瞬間なのですね。


そして・・・物語は今週のハイライトに向けて緊張感を高めていきます。
ひとの会話に割って入るポリ夫人の厚かましさはそれだけで刑罰が下っていいと思うのですが(だってだって・・・身分の低い者は自分より身分の高い者に絶対声を掛けてはならないという決まりは、どーなったのです!?)冗談抜きで危うく仇討ち原理主義者のロザリーに刺し殺されるところです。
ロザリーよ・・・いくらなんでもその場で討ち取ろうとするのは・・・どうかと思うぞ。オスカル様の立場も考えておくれ~・・。ちゅうか、あんた一体どこに凶器を仕込んでいる!?一度はローズベルタンのお店で働こうとしたくらいなので・・・自分でドレスを改造したのでしょうか?あれ、あの時は台所の下働きでの仮採用だったんだっけか?とにかく・・・峰不二子も真っ青の隠し芸で突っ込んで行こうとする娘に・・・オスカル様も苦労が絶えません。
あんな静まりかえった場所で「待て!ロザリー」そして挙動不審に騒ぎ出すポリを黙らす耳元での小声の一喝。・・・聞こえるだろー普通?これはもう聞こえていようがいまいがもぅいいんです。要は皆が「触らぬ神に祟り無し」と思って聞こえないフリをした。という事だと思うんですね。それまでの出来事でポリ夫人とオスカル様の確執は嫌でも知れ渡ってるでしょうし・・・アントワネット様自身、あまり深く知りたくない世界だったんです。だから「ポリ夫人、もう面倒な事は起こさないで・・・オスカル、何があったか知りませんけど、ワタクシに免じて・・・この場は我慢してちょうだい」な雰囲気に見えるのです。でないと公衆の面前で「貴族の娘じゃない」って何事ですか(怒)!?アンドレを「貴族の息子じゃない」と言うなら分かりますが。でも「それが何か~♪」と彼は微笑むだけでしょうね。

脱線しましたが・・・帰宅して、ロザリーはまず着替える余裕があったようです。それから改めて「よよよ~~~」とやりますが・・・オスカル様も負けてはおりません。金八先生入ります。
「どうしてもっと自分を大切にしないのか」「おまえはもうジャルジェ家の一員だ」「明日のことだけ考えて精一杯生きるのだ!」・・・って、どれもこれも今更~な感がありながら、熱く恋慕う人の口から出れば説得力は抜群です。
金八オスカルの説得劇場、終了したところでアンドレがタイミングよく名簿を抱えて入って来ます。
名簿!?そんなものがあるんですか!?ちゅうわけで今度は徹夜で調べ物。

朝日が差し込みいい感じのモーニングですが、アンドレの「いつの間にか夜が明けてしまったな~」って引っ掛かります。「おまえはな。」と私だったら言ってしまいそうですが・・・オスカル様はそんな事は言いません。顔色が悪めなところを見ますと・・・恐らく一人で完徹したと思われますが、「あと少し、頑張ろう」などと笑みまで浮かべて下さるのだから泣けてきます・・・。
自分がスッキリしてるからって速攻ロザリーを起こそうとするアンドレを軽くたしなめる、そーゆー配慮だって、オスカル様はできるのですね・・・感動。


そりゃそうとアンドレ・・・あんた相当早く寝ただろ?


ちゅうわけで、この回最も好きな場面が次に来ます。アニばら風蒲田行進曲、愛の階段転げ落ちです。
この場面、どーゆー状況なのか全然分かりません。何故アンドレだけが気付いたのか?あんなにザァザァ砂ちゅうかなんちゅうかが降って来てるのに、音だってかなりギィギィいうとるのに・・・オスカル様は前進します。で、「オスカ~ルッ!!!」と叫んで飛び掛かるアンドレ、美味しー!!かなり美味しかったです。リアリティとかこの際どうでもよく。長過ぎる転げ落ちアクションがなかなかどーして拍手ものなのですネ♪

そして、同日夜・・・ポリはよほどオスカル様が目障りだと見えて間髪入れずに刺客を送って来ます。そして一番の問題点は・・・昼間えらいめに遭ったはずのオスカル様&アンドレにまったく緊張感が無い事です。アンドレってばよ~・・あんた冒頭で散々「気を付けろ」言うてたやん!?オスカル様はアンドレが傍に居ると反応が鈍くなるんです。まぁ安心してしまうんでしょうね、だからさぁ、「近道をしてるのかもしれんぞ。ははっ~」じゃないだろが・・・。まったく困ったボディガードです。てか、こーゆー緊張状態の折に見知らぬ馬車になど乗るものではありません。ちゃんと自家用があるのだからして・・・~美しい人たち、しっかりして下さいよ~(泣き)
なんていってる間に事態はとんでもないとこまでいってしまうのです!オスカル様が背後から刺されましたーーー・・きゃ~(激怒&号泣)。そーゆー場合、次はどーなる!?
はいっ、この人っ!!《Mr.ご都合主義》こと北欧の貴公子ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンが・・・帰って来ましたーーー!!!


復讐と陰謀の乾燥地帯と化したフランス宮廷ベルサイユ。ぼくちゃんが帰ったからには~・・・慈雨を降らせます。

17話の観察日記、実際どうやって書こうかと思いましたが・・・意外な程長文です。読んで下さってありがと~!!つづく。

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