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アニばら観察日記


オスカル様のテンションが安定しません・・・
吹き荒れる春風ロザリーにジャル家は微妙な空気・・・?



第16話 「母、その人の名は・・・?」



前回の有り得ない【王妃さま妊娠&流産エピソード】で、オスカル様はちょっと壊れてしまったのでしょうか?それか宮廷で起こるあれやこれやのしょうもない出来事に、流石に疲れてしまったのだと思われます。今回のオスカル様はややテンション不安定、いろいろな部分で過渡期であるなぁーと思うのです・・・。

てか、アニばら内で原作に忠実な事をやろうとすると・・・いつも無理が生じるのです。


今回の冒頭、ONからOFFにスイッチしたオスカル様は子犬をジャラかすようにロザリーを構って面白がっておりますが・・・こーゆームードはアニメのオスカル様には似合いません。なんなんですか?とってつけたようなあのお姫様抱っこはよ~!?はい、私は壱ファンとして、こーゆー無くていいイチャイチャシーンにはただただ嫉妬するのであります。。。ボ・ボ・ボ・ボ・ボ~~~~・・・怒

それにしてもオスカル様・・・気のせいかロザリーとの会話は棒読みっぽくないですか?
なんちゅうか・・・年下の女の子と接する経験があまりなかったオスカル様ですから、ぎこちない感じがあるのです。こちらが片手間で相手をしていても、子犬は常に真剣勝負。ちょいちょい突っついて「しっかりしろよ~」と笑っていると、のりしろの無い子犬はマジで泣いて「ひどいわ・・・よよよ~~・・」なのです。まっ新鮮で可愛いんでしょうが・・・らしくない事は程々にして下さいよ、オスカル様。
しかし、ホントに真剣でやらせてるんですか!?そんな素人さんに、危なくないですか!?
・・・内海パパから無茶苦茶な指導を受けてお育ちになったであろうオスカル様は・・・ご自身も結構なスパルタ教官であるようです。そしてこのロザリー、なかなか素質があるようで、この後メキメキと腕を上げて、しっかり子犬ちゃんを卒業して行きます。

と言うところで、はい!次はOPを挟んでのオスカル様とアンドレの会話です。「今日から一週間、おまえの時間をロザリーにやってくれ」って・・・アンドレよ、大変だねぇーーー・・。おまえの時間がどれくらいあるのか分かりませんが、自由時間をすべて返上してロザリーの面倒をみてやってくれという事なのでしょうから、大変です。

アニメの場合、オスカル様が単独でロザリーを慈しんでいるわけではありません。そしてその存在は「妹」なんかでは決してないのです。アニばらの中を流れる空気はもっともっとシビアです。

養育者を【敵】に殺された幼子を、同じく【敵】の立場であるはずの者たちが、静かに戦地から引き取って来るようなものです。幼子にとって引き取られた先は夢のような空間でも、一歩外に出れば四面楚歌の別世界。自分を連れ帰ってくれた恩人の立場が、自分のせいで悪くなるのです。アニメのロザリーはこーゆー部分でこの先ずっと苦しむことになるわけで・・・エンディングの「苦しめば苦しむほど~・・」と言うのは、彼女の心境にも当てはまるものがあるのではないか?と思うわけなのです。

あーもうねー・・・アニメの彼女は一瞬『貴族と平民の橋渡し』のような雰囲気で存在するも、最終的には100%平民の姿でオスカル様に対峙し、その力強さを見せ付けるのですから・・・本当に子犬ちゃ~んなんつって馬鹿にしてたら駄目なのですよ。誰も馬鹿にしてませんが・・・とにかくこのロザリー、オスカル様とアンドレ、この《ふたり》に見守られて、青春のひと時を生きていきます。残念ながら監督不在のこのあたりの描写は単純で、特筆するべき場面はありませんが・・・とにかくアニばらでは「可憐」よりも「逞しさ、力強さ」というキーワードでもって、ロザリーに注目していて欲しいと思います。

閑話休題ですが、オスカル様のお部屋の壁紙って・・・こてこてなのが貼ってありますね~。なかなか重厚なムードなんですが、少々くどいので・・・ひとつ爽やか系へリフォームして差し上げたいです(笑)。

さっ続いての場面がエリザベス夫人の舞踏会です。初めて観た時まず「おや?」と思いましたのが・・・貴婦人たちの反応です。前回の一件で地に堕ちたかに見えたオスカル様人気ですが・・・あれは既に無かったかのような勢いでグルーピー(死語)たちがざわめく場面には、思わずホッと胸を撫で下ろしたものです。
良かった・・・無かった事で・・・。



一方ヒールはどうしているかと言うと・・・ローアン大司教を利用して順調にのし上がって来ているようで。

ジャンヌという女は非常に熱くクリエイティブな人だと思うのです。方向性は著しく間違ってますが・・・とにかく理想を描き、それに向けて具体的な目標を掲げ、鮮やかに実現していく様は・・・爽快です。

アニばらのスタッフがそのように位置付けたのでありましょう、この女を!!小さい頃から私にとってジャンヌはオスカル様の次に魅惑的なキャラでしたが、大人になってから見ると益々その魅力に翻弄されます。

そんな女の僕となって、いいように使われる男ニコラス・・・つくづく近衛の制服が似合わない野郎です。こげな奴が伯爵のわけがない。それに彼の台詞に若干引っ掛かる箇所が・・・「税金も払わねえで伯爵を名乗ったりして、もし憲兵隊にでも知れたら・・・」とかなんとか言いいますよね?私はてっきり【税金を払わないのが貴族】だと思ってたのですが(汗っ)・・・ち、ちがうんですかね?

そー言えば、ちょっと脱線しますが聞いて下さい。実家に犬がおりまして、ダルメシアンなんです。もうすっごく可愛くて、家族全員ダルメシアンマニアな為雑貨でもなんでもダルメシアン柄があると買ってしまうんですね。それでビデオの類もよく観るんです。で、ディズニーアニメの「101匹わんちゃん」の日本語吹き替えがですね~・・・ポンゴ=池水通洋、パーディタ=松金よね子(敬称略)なんです。こんな愛と勇気に満ちた善良極まりない夫婦(犬ですが)の吹き替えが・・・ニコラスとジャンヌなのは何故なのか?偶然に決まってますがチョット気になります。キャスティングした人、アニばら観てたりして。

と言う事で、要所要所でいい演出、あるにはありますが~今回もあまりパッとしません。ラスト近くで口論になるオスカル様とポリ夫人も、なんだかなぁーな感じです。
と、その前に・・・アントワネット様との空気感のこの和やかさ!なので・・・この間の事はホントに解決したと考えていいのでしょう。
オスカル様の心に大きな傷が残るようなことを、アントワネット様にはして欲しくありません。
「いい機会だ!完膚なきまでに叩きのめしてやろう!!と思ったのに・・・アッサリ誤解が解けてしまって悔しい。だから意地悪言って立場を悪くしてやる」とポリ夫人は思ったのでしょうね、きっと。そーゆー事にしておきます。


最後に、どんなに疲れていても「母さんの仇!!」と呟きさえすれば即復活する女の子、ロザリー・・・
彼女のおかげでジャル家はそこら中が剣の練習場です。
「はぁーーー・・・物騒な世の中になったもんだねぇ・・」とばあやさんが溜め息まじりに小さく嘆いたとさ・・・。
つづく!!



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