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アニばら観察日記


オスカル様っ!!もっとしっかりして下さい・・・
ポリの奴、調子こきやがって、今にみてろよ~・・・!!



第15話 「カジノの伯爵夫人」



前回のオスカル様とロザリー、運命の再会!《涙キラキラde前向きムード満点》な場面から一転・・・今回は冒頭から怪しい雰囲気・・・ドロドロな内容を激しく予感させます。
恐ろしげな彫刻たちが目を光らせアントワネット様に「お世継ぎはまだかぁ~~~」と詰問する場面。これはアントワネット様が毎夜みる夢なのかもしれません。・・・悪夢です・・・お可哀相に。こーゆー状況って・・・古今東西、王位継承者のもとへ嫁がれた女性のうえに重く圧し掛かる問題なのでしょう・・・物凄い重責です。ましてやアントワネット様のような【もともと政略結婚、役に立たなきゃお払い箱】みたいな立場のプリンセスには・・・「子供を身ごもれない」はまさに死活問題であります・・・。同じ女として、ここは全く同情すべき状況&心理状態であるわけですが・・・
しか~し、そうは言っても・・・それとこれとは別問題。アントワネット様の常軌を逸した愚かっぷりときたらーーー!見てられません、イライラします。自分の苦しみの前でまともな判断力を失い、悪女の罠にいいようにハマって行くもどかしさ。
デュバリーとやり合ってた頃の誇り高い彼女と同一人物だとはとても思えません・・・。


ここで閑話休題。久し振りに職務復帰されたオスカル様、感慨深げにしみじみと・・・ベルサイユを眺めて歩かれる場面ですが、ジェローデルと何やらい~いムードです!!
この二人は・・・かなりお似合いだと思うのですよ!!
頑固で少々偏屈な性格は勿論のこと、趣味や嗜好も恐らく似ているだろうし・・・近衛でありながら宮廷のケバケバしさや貴族の自堕落ぶりに批判的なところ、もうそっくりです。
それに流石はブルボン王朝自慢の麗しき近衛連隊ツートップ。二人並んだ姿が文句なく美しい・・・


さて、この二人に憧れ、毎年【近衛連隊採用試験】には若者が殺到します。

オスカル様が入隊後の平均競争倍率は30倍。オーバーなようですがフランス全土から美形が集まり、腕っ節どーこーよりも何かのオーディション会場ですか?と思うくらいの華やかでいて熾烈を極める激戦が繰り広げられるわけです。
そんなこんなで小さな子供でも、容姿に多少の自信がある貴族の男の子ならば物心ついた途端に軍人を目指すようになりました。「将来なりたい職業」のトップは常に近衛兵。平和な時代だからこそ、そんな風潮のベルサイユ・・・オスカル様のおかげで軍人の立場が格段にアップしたわけです。
「女性とは偉大であるなぁ・・・」と、陸軍総司令官ブイエ将軍などは超難関と化した近衛の様子を溜め息混じりに眺め、毎日のように感嘆の一言を呟いていた事でしょうね。
・・・アニばらのこのあたり、私はそーゆーイメージで見ておりますので、どうぞご理解をお願い致します・・・・


しょうもない妄想でやや脱線しましたが・・・
隊長のオスカル様が本質的な部分で女性的優雅さに溢れたお方なので、副官のジェロは自然と『ジェントルマン』に磨き上げられてゆくのでありましょう。

そうそう、たまに貴族やベルサイユの在り方を痛烈に皮肉ったりするところ・・・あれはあれでオスカル様の癒しになっているはずなのです。
私がジェロ好きなばかりに細かいところであーだこーだ言っておりますが・・・とにかくこの二人、とても居心地のいい関係なのは間違いないと思うのです。
『アンドレ抜きで謹慎明け職場デート』のひとコマ・・・非常に萌えます。・・・ってところに突っ込んで来やがった糞ビッチ、ポリニャック(下品でごめんなさい)!おめーーー何すんねん!?マジ許せん、この女・・・怒りがふつふつと沸いてきます。


と言うわけでこの15話。早くもポリニャックは本性丸出し!悪役汁を垂れ流してベルサイユの人々を翻弄します。んで、幼い頃は今回のエピソード「オスカル様が可哀相だ」と心底胸が痛んだものです。が、しかし今になって冷静に見てみると・・・情けない・・・。残念ながらオスカル様は情けないと思うのです。せっかく現行犯で押さえてるのに!近衛連隊長としてあんな脅しに金縛りにあっている場合ではないでしょ~・・。貧しい国民から無理やり搾取した血税60億円がかかっているのです。「卑怯な・・・」と地団駄も踏まずにやりこめられてる場合ではないのです。オスカル様・・・もっと割り切って下さい~~~・・!!と歯ぎしりしている間に計画はポリの思い通り、とてもスムーズに運んでしまい・・・はい、見事ハメられてしまったではないですか。
これはある意味自業自得と言っていいような・・・。
気の毒は気の毒ですが・・・オスカル様が生温かったのが一番の敗因だと思います。


と言うわけで、非常に後味の悪いこの度の【王妃様インチキ懐妊エピソード】、人の弱みにつけ込んだ最低の悪巧みでした。しかしこれはアニばらの本筋とはまるで関係のない単なる繋ぎですから・・・多少グダグダでもまっいいか!と思う事に致します。・・・つづく。


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