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アニばら観察日記


マジっすか!?拳銃の弾さえはね返す・・・オスカル様、『鬼の冷静沈着』を目撃せよ!!



第12話 「決闘の朝、オスカルは・・・?」



第12話です。大佐に昇進し近衛連隊長となられたオスカル様。そりゃ~いでたちも格段に派手になりましたので・・・いろいろと風当たりも強くなったようです。
朝っぱらからあからさまに喧嘩を売る態度の【ひとでなし・ド・ゲメネ】・・・ムカつくなぁしかし・・・。
そして律儀に喧嘩を買おうとし、『あわや刃傷に及ぶかプレイ』でアンドレに上からたしなめられるオスカル様・・・私はそんな彼女が愛しい・・・。
「放せ」って・・・放せるかよ~?

というわけで、第12話は勧善懲悪を描いたド・ゲメネへの復讐エピソード・・・ではありません。オスカル様は相手が公爵だろうが鬼畜だろうが妖怪だろうが対立する時は潔く、そして命をかける時には真摯に悩みまくる・・・そーゆーお人なのです。
そう・・・今回もオスカル様はいろいろな事で心を痛めてらっしゃいます。そしてその悩み、心遣いのすべてがとにかく女性的。これが原作オスカル様と大きく違うところなのです。

アニメのオスカル様は何故アントワネット様が惚けるように遊びまくってしまうのか・・・その理由を理解、納得できています。
「フェルゼンの居なくなった寂しさを紛らわす為」これがもう自然に理解できている。
身も心も女性だからです。
そしてそんな哀れなアントワネット様を強く批判する態度に出るアンドレに、それとなくアントワネット様の心情を説明する台詞、「太陽をなくしたバラは、何に向かって微笑みかけたらいい?星も月もない海原で、船乗りは何を目当てに船を進めたらいい?」とおっしゃいます。なんて詩的な・・・(涙)。フェルゼンは太陽、星、月・・・アントワネット様には彼こそが光のすべて、なくてはならない人物であるのを既に知っているかのような口振りです。そして「分かってあげて欲しい」の一言が本当に本当に・・・優し過ぎるオスカル様なのです。
この優しさ、間違った行為を正さねばならない立場の側近としてはどうなのか?良いはずがありません。
私はオスカル様のこの優しさは残念ながら・・・ハッキリと仇となったのだと思います・・・。
こーゆー場面、後々まで数多く見られますのでアニメの名物のひとつとして、是非注目して下さい。


さぁ、今回の山場、ド・ゲメネと公衆の面前で派手に口論されるオスカル様です。
彼女、普段はとても無口な方ですが、その気になったら口はかなり達者なようで、口喧嘩むちゃくちゃ強いです。
そして私は田島令子さんの怒り方がとっても好きです。
彼女の怒りは、ただ単に怒声を張り上げ表現するのじゃありません。大声で怒鳴るのではなく冷静になる。決して女のヒステリーにはしない理知的なアフレコなのです。
この時のオスカル様もとっても丁寧かつ辛辣にド・ゲメネを言及し・・・その理路整然とした口調が相手を余計イラつかせているのでしょう。ついに手袋を投げさす事に成功します。
って別に意図した事ではないでしょうが・・・。
とにかくピエールぼうやの敵討ちが実現するところまで漕ぎ着けたオスカル様。・・・見守る男たちが面白いのです。

父、ジェロ、アンドレ・・・。意外にも面白がって「やれやれ~」な父、一方オスカル様を信じながらも心配が止まらない下僕な男2名。
アンドレがジェロの問いに対してかなり得意気に「それがオスカルらしいところです。いつも自分に厳しい云々・・・」と答えるところなんか実に彼らしい。あんたがえばるとこじゃないよー・・。

まぁそんなこんなで場面は卑怯者たちの密談現場に移ります。
あーは言ってみたものの内心ビビりまくりのド・ゲメネ。それを更に脅したうえ、セコく見返りを要求しつつ不正を約束するオルレアン公。
オスカル様相手にこいつらの悪だくみはうまくいった試しがありません。

が・・・今回の作戦はちょっとばかり不安になります。

そして場面は再びジャル家の庭へ。眠れずに思い悩むオスカル様はアンドレに気持ちを吐露した事でようやく少しラクになったようです。それでこそアンドレ。アンドレとはオスカル様の精神安定剤に他なりません。
アニばらではアンドレ=人間トランキライザー と思って戴いて間違いはないと思いますよ。

それにしても7歳のオスカル様・・・宝物は鉛の独楽と赤いナイフとクマの人形だったらしいですが・・・お子様ながらなかなかどうしてバランスのとれた品物をチョイスしておられると思います。アンドレは何を入れたのだろうか?見ているだけだったのだろうか?二人のタイムカプセル・・・実際掘り起こす事はあったのだろうか?・・・ちょっと妄想が膨らむ場面です。



そして決闘の朝、オスカル様は・・・?

順調に悪事を進める悪いおっさん二人組ですが、オスカル様の状況把握能力を見くびっていたようです。おまけにド・ゲメネ公爵は勝利を確信するあまり余計な一言を・・・。お蔭様でアニメならではの珍プレーにて、見事オスカル様は難を逃れます。人として許しがたい大罪を犯した上に卑怯な手を使って自分を殺そうとした男。そんな奴の息の根なんかもう止めてやってもいいのでは~?と思いますが・・・オスカル様はそーゆー人ではありません。チビっ子が多く観ているアニメですし、実写のカトリオーナさんとは違うのです。オスカル様は凄腕のスナイパーよろしく「子供を撃った憎い手」にだけ制裁を加え、静かに銃をおろします。・・・ちょっぴり街の掃除屋、冴羽遼チックでした。
なにはともあれ、勝ってもオスカルの心には深い傷が残ると心配していたであろうアンドレは、さぞかしホッとした事でしょう。


ああ、それと今回、ジェローデルのフルネームが明らかになると言うオマケがありました。アニばらをそれ程好きじゃない方にもこの『ヴィクトール・クレマン・ド・ジェローデル』と言う素敵な名前は、すっかり浸透定着しています。偏執的なアニばらファンである私サクランボ・・・この事実がむしょうに嬉しかったりするんですね♪。
と言うところで、つづく。



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