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アニばら観察日記


オスカル様への愛に・・・ついにエンジン全開!!
アンドレと一体化して、皆さんがんがんテンション上げましょう。



第8話 「我が心のオスカル」




第1話の素晴らしい心理描写から・・・思えば長かった・・・苦笑。

しばらく低迷していた(?)アニばらワールド。第8話「我が心のオスカル」は「オスカル!バラの運命」に続く感動力作。
若き日のオスカル様とアンドレの姿はひたすらいじらしく、ひたむきで・・・そして何より二人は命がけです。
OAの愛と友情の軌跡はこのあたりからググッとテンションを上げ、やがて来る激動の時代へ向け、無限の強さと柔軟性を併せ持つようになるのですね・・・。
何もぐだぐだ言わずとも、
今回は泣けます。
事前に原作を読んでいなくっても「ベルばらって・・・ベルばらって・・・凄い話なんじゃなかろうか?」とイヤでも盛り上がって来る前半部のハイライト的エピソードです。・・・独りキーを叩く私も、ムラムラと身体が火照ってくるこの感じ・・・ここはアンドレに憑依したつもりになって、アニばら世界に入り込んでみて下さい。

はい、冒頭からいきなり衝撃的です!憑依した途端・・・ビンタきたーーー!!・・・一体何が起きたのか!?これにはアンドレでなくとも焦りますね。・・・これ、彼の夢です。では何故このような悪夢にうなされるのでしょうか?・・・彼は寂しいのです。不安なのです。たとえるなら二人目が生まれてママを独占できなくなった子供みたいな・・・(違う?)とにかく彼はオスカル様が自分から離れて行ってしまう不安から一人寝ができません。馬小屋のみんなと一緒ならどうにか・・・な日々なのかもしれません。馬たちは皆アンドレの味方。妙な夢みて早朝から大絶叫する迷惑者でも、優しく話を聞いてくれるのが馬たちなのです。動物って素晴らしい・・・そしてアンドレは、動物には無条件に愛される男のようです。垣根が無いっちゅうか・・・なんかフツーに会話が出来ている感じ。


で、肝心のオスカル様ですが、ご出勤時に姿をお見せになる時には確かにクール。せめてもうちょっと静かに扉を閉めて下さい・・・。でもその後は、二人はちゃんと一緒に居るのです。アンドレは最近ろくに顔も合わせていないと嘆いていますから久し振りのお供だったのでしょうか?違うのでは?と思いますよ。・・・要は「一緒に居るのにオスカルってば全然俺を見ていない」って事が不満なんでしょう。・・・青臭い男だなぁ。

それにしても第8話、作画の調子がとってもいいです。朝露に濡れるバラの花や白馬のキラキラ感も素晴らしいですし、何よりオスカル様がとても美しい!髪が急に伸びましたね~。彼女の持ち味、妖艶さにグッと磨きがかかったようでドキドキします。
・・・この美しい人を、一体どう眺めれば【男】に見えるんでしょうか?
フェルゼン伯爵に面と向かって尋ねたいところです。しかし彼は・・妃殿下に一直線!順調に道を外していっている感じが結構いいムード、黙ってバラの花を手折ってくれる仕草などはウブな女人にしてみれば「ひえぇ~~・・」なのでしょう。ところでフェルゼン伯爵の声、基本的には永遠の色男ボイス野沢那智さんですが・・・前半部分は堀勝之祐さんがやってます。これは代役が先に登場するというすごく変則的な珍しいパターンだそうで、なんでも那っ智が盲腸でアフレコ間に合わなかったらしいです。とにかく堀さん、17歳とは到底思えぬダンディなお声で見事な代役っぷりですね。

横道に逸れましたが今回のエピソード、主軸は勿論オスカル様とアンドレのあっつ~いリレイションシップです。
彼らの間に介在するのは主従愛であり、兄弟愛であり、友情であり、子供っぽい独占欲であり・・・「絶海に取り残された、あなたは私のたったひとりのパートナー」」と言わんばかり、とにかくその救出のため無条件に体が動く愛なのでしょう。

私はそのへん、アニメ世界の方が原作より濃密に感じられ・・・好きなのです。

それとアニメのこのエピソード、馬のわき腹を蹴ったのは妃殿下でした。アンドレが蹴躓いたわけではないようですよ。

製作者の方々、それではあまりにマヌケ過ぎると判断したのかも・・・。
しかし不注意は不注意なのです。一瞬の油断から妃殿下を乗せたまま白馬は暴走。物凄いのは途中まで手綱にぶら下がったまま引きづられるアンドレですが・・・「死ぬぞー!!」と叫ぶオスカル様もなんか凄い・・・(笑)。
人々はとにかく『ものすんごいオスカルとアンドレ』の一部始終を目の当たりにする事になるわけです。

ここでひとつ疑問なのですが・・・馬って運河に飛び込みますかね?いくらなんでも見て行き止まりなのは分かるわけで・・・最低限の危機回避能力があれば自らストップしそうなもんですけど。・・・つまらない突っ込みをごめんなさい。


アニメのオスカル様はとにかく体を張って、怪我をして、病魔に冒され、顔にタテ線入れまくって物語を支えます。
・・・うっうっうっ・・・中でも今回の超ロデオ救出活動のむちゃくちゃぶりは半端なく、容体は危篤までいってしまうのだから視聴者もビビります。
特に左腕に突き刺さった枝を引き抜く時の音!これがえらい痛い音しています。とにかく「うわぁ~・・」となる効果音なのです!そしてオスカル様、・・・そんな大怪我で妃殿下抱っこは有り得ない!やめてください~・・・しかし直ぐに誰かが追い掛けて来る状況なので、実際に抱っこして歩いた距離はそう長くないのかも。その際、追い掛けて来た人はアンドレじゃありません。彼が来たのならオスカル様の怪我にすぐさま気付いたはずなので。

好きなエピソードにつき、いつも以上にダラダラ語ってすいません!
ちなみにこの回、ジェローデルが報告に来なければ全てが手遅れになっていたかもしれません。
アンドレは死刑。オスカル様はもっと深刻な感染症か、あるいはシンプルに出血多量のため、やはり死亡。二人を死なせたアントワネット様だって自分の我儘を苦にして、死なないまでも猛烈に不幸になったと思います。
そう考えると、(フェルゼンなんかよりも)
あそこで報告に来たジェロは偉い!!超絶素晴らしいお手柄と言えるでしょう。

アンドレ逮捕に愕然となるオスカル様、そんな彼女に「いい加減なことを言うな」と締め上げられる彼も味わい深いし・・・。

彼ひとつも悪くないのにね・・・・・
溜め息。。。




アニメのこのエピソード、最初にアンドレの疎外感を入れ込んだ事により、オスカル様の命がけの行動がより際立つものとなりました。


表面的な部分で判断し、遠ざけていたのはむしろアンドレの方かもしれません。彼は瀕死の重傷を負いながらも自分の為に命を投げ出そうとしたオスカル様に・・・心底感動すると共に己の愚かさを猛烈に悔いる事になります。たっぷり一晩、このまま死んでしまうかもしれない大好きな人の手を握りながら・・・アンドレは様々な事を考えたことでしょう。
それにしても幼かった頃の回想シーン。
アニメでは原作を遡ること2年、5歳と6歳で出逢った二人
ですが、アンドレ・・・髪型が既におリボンです。今の彼をそままスモールライトで小型化したみたいだ。そして草の上に寝転んでちょっとひと眠りなオスカル様・・・このスタイルは幼い頃からの癖のようです。なのでね・・・外で寝るのはそこまで抵抗ないんですよ。これはいずれ・・・37話のお話です。
脱線しましたが、・・・生死の境を彷徨いながら、オスカル様は夢をみます。
三途の川を目撃したかもしれない彼女を・・・必死で呼び起こしたのはアンドレでした。立場は違えど二人は一晩中、闇の中を彷徨い、お互いを求め合った事でしょう。そしてその求め合う相手の為に、彼女は目を覚ますのでした。

少女マンガにまるで関心を示さないうちの旦那ですが、たまにつられて観ている事があります。
この回・・・彼は泣いてました。だいぶ情けないアンドレが、「我が心のオスカル」様をしっかりと自覚し、命をかけてゆく契機となるエピソード。ファンでなくとも胸を打ちます。ファンならば・・・アンドレに自分を投影し共に号泣・・・オスカル様に生涯の忠誠を誓ってマグマの如く熱くなったところで・・・つづく。



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